ガチャピンのHAPPY LIFE 2

日常生活で感じたままに綴っています。

利用者様のその後

2019-01-17 23:24:18 | お仕事
私の職場は認知症対応型通所サービス、つまり認知症の方のデイサービス。
その進行具合や、その他の体調不良により
次のステップの施設などに変わっていかれます。
認知症の進行の場合はグループホームや、特別養護老人ホームだったり、
サービス付き高齢者住宅へ行かれる方も…
体調不良になられた場合は、医療系病院を経て介護老人保健施設に行かれる方が大半。

年末から数名の方が腰椎の炎症や、脳梗塞など、様々な理由で
うちのデイを去られました。
請求書をお送りするときにはいつも、そのような方のご家族様には
一筆添えてお送りしているのですが、
今日は手紙が届きました…と、お一人はお電話で、
もうお一人はわざわざ来所して御挨拶してくださいました。

お一人は腰椎炎症で入院された奥様を、ご自分も持病を抱えながら介護してみえました。
お久しぶりにお会いしたお顔は、少し痩せられたもののお元気そうで…
やはり毎日の介護はお一人ではかなり大変だったのでしょう…

もうお一人は、御逝去されたお母様もうちのデイをご利用だった娘様。
お母様のあと、お父様がご利用されていました。
大正生まれのお父様はいつもニコニコとされ、
時には冗談も言われ、“可愛いおじいちゃま”でした。
ただお家で見せる顔とはかなり隔たりがあったようで、
よく送迎の際は愚痴もこぼされ、聞き役にまわったことも…
腰痛悪化と同時に脳梗塞を起こされていて入院されていました。

どちらの方も退院され、お二人とも老健に入所されたばかりとのこと。
娘様は寝たきりの病院に比べ、老健ではレクリエーションなどもあり、
父もよろこんでくれるはずと、明るいお声でした。

いつも最後の領収書を送付する時には、お手紙を添えています。
お顔ややりとりを思い出しながら、
ご家族様にどの言葉で、どう伝えようか…考えると
気づくと夜遅い時間になることも…
でも、こうやってうれしい知らせをいただくと
仕事の疲れも吹っ飛びますね…

ただ、うれしいお知らせばかりではなく…
訃報が入ることも…
また、その後の経緯のわからない方もみえます。

長い人生の中のほんの短い時間でも一緒に過ごさせていただいた
そのご縁に感謝しながら、また明日から日々、精一杯勤めようと思います。

これは、私の高校の大先輩にあたる方が、趣味でやっていらした“伊勢型紙”
とても繊細な切り絵です。
出身高校が同じとわかった時に、後輩か!と肩を組んでくださり…
ダンディでいて、お茶目で…素敵な方でしたが、
奇しくも、父の亡くなる前日に逝かれました…
主人の事、覚えていてくだされば…と、後日、奥様からいただいた遺作です…

こういう出会いがあるから、仕事が楽しいと思えるのかもしれませんね。
コメント (2)
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