愛の輝きとつぶやき

写真、アート(絵画、書、詩)日記

今に生き切る

2015-06-13 12:54:17 | 言葉と言霊

 「今に生きる」-1

地球上での生物つまり、鉱物・植物・動物が過去も未来も考えていなく、

ただ「今」に生きている姿があります。

人間にとって「今に生きる」ことの大切さは、幸せに生きることに繋がってきます。

「頭」優先の考え方や行動がどんなに人間を窮屈にしているか、これまでの

歴史を振り返り、現在の状況を鑑みるに明らかです。

エゴ=欲望が優先しているので、昨今の目に余る事件の数々が増えていくばかり

なのです。

今に生きるとは、ただ無責任に“今が幸せなら何やってもいいではないか”では

ありません。

最近は、「中今に生きよう」とか「直感に生きよう」、「気を使いこなそう」などと

書籍やブログなどで言われています。

私なりに思うことはありますが、これまで学んだことが別の角度から述べている

本を再読して、分かり易いと思いますのでご紹介させて頂きます。


浜本末造:筆名 橘 浩堂

著書「万世一系の原理と般若心経の謎」より抜粋

 

◎今に生き切る

今の世は水の世界です。次の世は神の世界です。神の世界とは気の世界

のことです。

私達は丁度母の体内の水の中で生長して来た胎児が、今空気の世界に出よう

としているようなものです。否が応でも母の体から出なければなりません。

若し出なかったら、母も自分も死んでしまいます。

一旦母の体から出て、ヘソの緒を切ったら、空気で生きる事になり、

再び母の体内にも帰れないし、水の中でも生きられません。

それと同様に今の世の中が良いといっても、どうしても気の世界に行かなければ

なりません。これを彼岸というのです。

胎児が生まれる時には陣痛があります。

水の世界から次の世界に行くには大きな陣痛がある筈です。

その陣痛を超えれば、親が裸で生まれた子に産湯を使わせて、着物を着せて

くれるように、神がなにもかも用意して待ってくれています。

陣痛がひどければ難産もするし、死産もします。

陣痛を軽くする方法を考えなければなりません。

母の体内から空気の世界に出ても、人の形が変わる訳ではありませんし、

世の中が変わっている訳でもありません。

今の世から次の世に行っても、私達が変わることも今の世が変わる訳でも

ありません。

気の回りが変わって考え方と生き方が変わって来るだけです。

従って次の世に生きた事のない我々が次の世がどうなるかということは

言えません。

ただ安心して生きて行ける世の中である事は間違いないのです。

そこで在るのは今と未来だけです。その未来も来てみなければ判りません。

そして未来は今の自分の中にあるので、」それが未来を作るのです。

今なら我々にも判りますから、今だけ幸せなら未来も幸に決まっています。

即ち今に生きるということが、清まりも穢れもない人生なのです。

過去は一切捨てることです。

未来に大きな希望を持って、今だけに生き切ることが

清まりにつながるのであります。


ところが今の自分には過去の自分が入っています。

即ち過去の自分が、今現れているのであり、今の自分は過去の自分の因子で

成長し生存しているのです。

従って過去の因子が嫌なものであれば、今の自分に嫌な形になって現われて

来ます。嫌な因子だからといって、取り去る事は出来ませんし、

若し取り去る事が出来たとしても、それでは今の自分もありません。

因子を取り去ることが出来ないとしたら、生涯嫌な因子に苦しめられなければな

らないのでしょうか。それではたまったものではありません。

何か良い方法は無いでしょうか。

次回へ続く…