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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 618 心とスポーツ障害・ケガ5

2007-06-22 | PCRT(心身条件反射治療)



オフィスでの治療後痛みがなくなっても現場に復帰すると再発を繰り返すパターンは良くあることだ。通常でれば、筋力の強化、フォームの矯正などリハビリ的な要素を加えて、再起に向けてある程度時間をかけて経過を見ていくことになる。

リハビリも機械論的に考えると筋肉、フォーム、構造などの考えが成り立つがそのようなリハビリを継続していていても早期の回復には効果がないようだ。実際、他医から転医してくる患者を診ると、半年も1年もかかって回復すらしない患者さんがたくさんいる。

半年も1年も何をしていたのか? 訊ねるとスポーツ外来とかでリハビリをしていた。スポーツ整形外科で有名なところでも野球教室、バレーボール教室、テニス教室、陸上教室といった専門(過去にそこそこの成績を残した選手)のスタッフがフォームやトレーニングを指導している。それでも半年1年は当たり前である。そのくらいかかるもんだと思っている。

今まで感情と運動機能の低下を説明してきたように、心理的要因(感情)は自律神経系の乱れを生じさせる。意外と本人は気づいていない。皆さんも経験があるはずだ。大勢の人前でスピーチをするときにしどろもどろになる。覚えてきたことが言葉にならない。自律神経系のいたずらである。言葉を発する声帯や口の周りの筋肉が緊張しているからである。

スポーツ経験者であればもっと理解できる。典型的ななのは甲子園で活躍する選手である。勝ちゲームでも9回の攻防は思わぬ展開になる。ピッチャーの心理的な局面を見ることができる。これも自律神経系のいたずらである。

選手は日頃から現場では監督の顔色をうかがいながら選手同士のライバル関係などのストレスに起されている。このような感情の変化が1分1秒の流れで変わり、そのストレスが病的条件付けされ、同じ環境に遭遇すると病的な条件反射が起こり自律神経系の乱れが生じ運動機能の低下をまねく。

投球すると痛む→コントロールが悪く監督から怒られた→今度もコントロールが悪くなると起こられる→監督の顔色→ピンチャーマウンド→対戦校→終盤・・・などいろいろな条件付けが行われる。その条件付けされた感情のブロックを開放することによって自律神経系の乱れがなくなる。

今回の写真は、前回の現場でのストレスをイメージすると肩関節の可動域が悪くなるが、PCRTによりそのストレスによる感情のブロックを開放することによって、同じストレスをイメージしても可動域の減少はなくなった例である。セミナーで動画を見た方は明らかに違いがわかったと思う。(動画のアップの方法がわからないのでアップができなくて申し訳ない。)

拳骨