気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

「ゆるキャン△」に登場しない大井川鐡道を巡る その46 川根小山駅まで

2024年06月14日 | ゆるキャン△

 接岨峡温泉駅を12時57分に出て、奥大井湖上駅に13時5分に着きました。ここでかなりの人数が乗り込んできて、それまで私だけで独占していたクハ603客車の車内にも6人が座りました。

 上図は、奥大井湖上駅での停車中に見た、旧線跡の橋梁です。長島ダムの建設に伴ってアプト式区間が設けられる前の井川線の線路がそのまま残されていて、接岨峡の湖面が上がると水没し、下がると姿を現します。

 

 13時9分、ひらんだ駅に停車しました。

 

 ひらんだ駅を出たあと、長いトンネルをくぐりました。

 

 トンネルを出たところが長島ダム駅でした。13時13分に着き、「ブッピガン」ことアプト式電気機関車の連結作業のために5分停車し、13時18分に発車して急勾配のアプト式区間を下りました。

 

 急勾配のアプト式区間を下りきった直後の様子です。このあと左に大きくカーブして鉄橋を渡りました。

 

 その鉄橋から見た大井川の渓谷です。長島ダムが放水状態であったため、下流の流量もそれなりにありました。

 

 13時28分、アプトいちしろ駅に着きました。ここでアプト式電気機関車を切り離す作業があり、大勢の乗客が降りて見物に行っていました。

 私は席から動かずに窓から上図の光景をぼんやりと眺めつつ、いま切り離し作業中のアプト式電気機関車つまりED90形のNゲージ模型がどうして無いんだろう、と考えていました。

 ED90形はいまの日本では唯一の現役のアプト式電気機関車として有名で、大井川鐡道井川線でしか見られない貴重な車輛で人気もあるのですが、なぜかNゲージではカトー、トミックス、グリーンマックス、マイクロエースの4大メーカーですら模型化していません。それ以前に井川線の車輌全てがこの4大メーカーから出ていないのですが、それはどうしてだろう、と思いました。

 一説では、井川線の軌間がJRと同じ狭軌であるにもかかわらず、車輌が小型であるために線路の軌間も小さいものだという思い込みが蔓延していて、そのためにNゲージの9ミリ幅の線路より小さいZゲージクラスでないと模型化出来ない、という誤った認識が広まってしまっている、とされています。ネット上でもそれに似た意見をよく見かけますので、4大メーカーの担当者も同じような思い込みに囚われてしまっている可能性がある、ということです。

 ですが、実際には井川線もJRと同じ狭軌ですから、Nゲージでも9ミリ幅の線路のままで良く、車輛のサイズだけを小さくすれば事足ります。現にアルモデルさんはそれを正しく理解しているから、井川線ふうの車輛の金属キットを出しているのでしょうが、そのアルモデルさんもED90形タイプの金属キットは出していません。出していただけないかなあ、といつも思います。

 

 13時31分にアブトいちしろ駅を発して、その南のトンネルを抜けて鉄橋を渡りました。上図は鉄橋を渡った際に見た大井川の景色です。行きにも見た左岸の大規模な崩落跡が目立っていました。

 

 13時40分、奥泉駅に着きました。

 

 ここで3人が降りて1人が乗りました。奥泉駅は割と大きな集落の中に位置していますから、地元住民の利用もあるのでしょう。また寸又峡温泉行きのバス路線と連絡していますので、ここからバスに乗り換える登山客や観光客も少なくないそうです。

 聞くところによると、この奥泉駅の駅舎内に大井川鐡道の昔の写真を展示するフォトギャラリーみたいなコーナーがあって、いまは廃線となっている堂平駅までの区間や堂平駅の在りし日の写真が掲示されているそうです。機会があれば奥泉駅に一度おりて、その写真展示コーナーを見てみたいと思います。

 

 奥泉駅を13時40分に発して、民家や茶畑が広がる中の段差平坦面をゆるやかに下っていきました。まだ14時になっていないのに、日差しは西にかなり傾いていて、なにか夕方に近いような雰囲気でした。

 

 13時49分、前方が開けて駅の敷地スペースが右側に広がりました。

 

 13時50分、川根小山駅に入りました。ゆるキャン聖地のひとつ小山吊橋の最寄り駅で、小山集落の外れに位置して道の行き止まりに駅広場があります。

 以前にテレビの何かのバラエティ番組で、この駅を利用する唯一の常連客である老婦人が紹介されていました。それで、小山集落の大多数の住人は移動手段が車であって大井川鐡道を一切使わないのだ、ということを知って愕然とした記憶があります。  (続く)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする