横川駅から移動して15時5分に碓氷峠鉄道文化むらに入りました。この再訪に約2時間をあてて今回も閉館時刻までゆっくりと滞在する予定でしたが、前回見られなかった一部の車輛や展示を中心に見てゆくので、おそらくは1時間ぐらいで回れるんじゃないかな、早く回れたら回れたで、あとは成り行きに任せよう、と考えました。
最初に、ずっと気になっていた上図の時計台のてっぺんの橋梁のオブジェを見上げて確認しました。作中ではその上に列車の模型らしいのが乗っているように描かれているからです。でも実際には列車の模型らしいのはありませんでした。ただ、線路が見えますので、以前は列車の模型も乗っていたのだろうと思います。何らかの事情で撤去されたのでしょう。
入口の広場の脇の189系のクハ189-506です。前回は右側面の塗り直し修復中でしたが、今回は御覧のとおり、綺麗に仕上がった姿でした。
やっぱり昭和生まれにはこの昭和の国鉄カラーがしっくりきます。グッときます。
今回は189系の車内に入れました。現役の列車と変わらない雰囲気で、中央あたりの窓際の席にちょっと座ってみましたが、発車のアナウンスがそのうちに流れてきそうな錯覚に陥りました。もはや私もテツになってしまったようです。
ついにやってきましたよ。約束通り。
EF63-10、峠のシェルパの勇姿は静態保存の今でもカッコいいです。前回と同じく「能登」のヘッドマークを付けていました。「能登」は、2010年ごろまで上野駅からここ信越線を通って金沢駅まで運行されていた夜行の急行列車でした。上図のEF63形のほか、189系で編成された列車もあったと聞きます。
これのNゲージは未だに買えていません。碓氷峠越えのシンボルであったこのEF63形電気機関車は、全部で25輌が製造されてここ横川の車両区に配属されていましたが、製造時期によって試作機、1次車、2次車、3次車の4つのタイプに分かれます。上図の10号機は三菱が製造した1次車に属します。
Nゲージではトミックスとカトーがそれぞれに1次車、2次車、3次車のタイプを出していますが、人気があって市場在庫も多いのは2次車、3次車で、1次車は古い製品であるためか、中古市場でもあまり見かけません。
上図の10号機をズバリ再現出来るのはトミックスの品のみですが、そのトミックスの品が全然入手出来ていないままです。いずれリニューアルされて出る新製品を待たないといけないかな、と思います。
EF63-10の後ろにあるEF62-54です。作中にて瑞浪絵真が「フグっぽい」と評した機関車ですが、こちらはNゲージでトミックスの品を買いました。選択式のプレートにはズバリの54号機のナンバーも含まれます。
このときは向かって右側の前照灯が点いていました。これは片方だけを点けているのか、本来は両方点灯すべきところを片方が故障して点かなくなっていたのか、どちらかは分かりませんでした。
また、向かって右端に白い棒が付いていますが、おなじパーツがNゲージにも入っていて、取り付け指示が入っています。正式名称をコーリニアアレイアンテナ、略してCアンテナと呼びます。無線通信用高利得アンテナの一種であるそうです。
こちらは前回撮り忘れた、シュミレーターになっているほうのEF63-18です。向こう側の運転席がシュミレーターボックスに覆われて、ボックス内部のスクリーンに走行時の動画が映し出される仕組みになっています。反対側のこちらは外観がそのまま見られます。
これのNゲージも手元にあります。この18号機は2次車に該当し、トミックスの碓氷峠セットシリーズの2次車コレクターズボックスにこの18号機と、同型の19号機が入っています。車体色もおなじぶどう色です。これもCアンテナが付いていますが、私のNゲージのパーツはまだ取り付けていませんね・・・。
鉄道展示室の奧、かつての検修車庫にて使われていた様々な工作機械類を見ました。前回は時間が無くてサーッと流してみたので、今回は一基一基をじっくりと見ました。
上図は大型旋盤であるようです。駆動部のカバーに「DAINICHI」とあります。旋盤をはじめとする各種生産設備のメーカーである大日金属工業株式会社のロゴです。
これは何でしょう、カッターぽいですね。スーパーでパンや肉をスライスしているカッター機械の巨大版だろうと思います。鋼板とかワイヤーとか導線などをカットするのに使っていたのでしょうか。
こういう工作機械類を見ますと、なぜかワクワクしてしまいます。一度触って、動かしてみたくなります。嫁さんに言わせれば、「男の人ってそういうのが好きなんでしょ」となりますが、それは正しいです。 (続く)