野反湖キャンプ場バンガローエリアの続きです。ビジターセンターから三壁山への登山路を経て、バンガローエリアの北東端の高台に登りました。そして14時39分、上図の63番バンガローの前に着きました。
おお、実際にあるんだ・・・。各務原なでしこ、斉藤恵那、瑞浪絵真らが泊まった63番バンガロー。
現地はバンガローエリアの北東端にあたり、以前はこの63番と隣の48番の2棟のバンガローだけがあってその横は駐車場付きの展望広場になっていたそうです。確かに現状でも野反湖を一望できる一番のビューポイントです。
そして近年に8人用の大型のバンガローが2棟増設されて、現在のように63番バンガローの左手に隣接しています。上図左端に見えるのがその8人用の大型のバンガロー2棟のうちの南側の建物で「白砂山」の名前が付けられています。
「白砂山」との間にスペースがあり、そこが63番バンガローの区画になっているようで、作中でも各務原なでしこ達が景色を眺めています。
このシーンです。作中では5月のGW期間中ですが、周辺にまだ残雪が見えます。5月でも現地ではまだ冬の気候であるようで、6月からようやく気温が上がって現地の高山植物群の開花期になり、行楽シーズンに入るそうです。
ちなみに上図のシーンでも、あfろ氏特有の景観美化がなされていて、例えば手前の草藪や「白砂山」の横の木が省略されています。それで実際よりも広々として見えます。
そして上図のスペースで、斉藤恵那と瑞浪絵真がシートを敷いて寝転がり、またはチェアに座って、のんびりと野反湖の景色を眺めていたわけです。
このシーンですね。作中では残雪がありますから、全体的に白っぽくみえる景色だったことでしょう。
この位置で、3人は夜を過ごしてキャンプ飯を楽しむわけです。実は、私がここに来た時点では、COMIC FIZでの連載の最新話がズバリの第98話で、まさに3人が第63番バンガローの横でキャンプを楽しんでいた最中でありました。
なので、3人が居るところへ私が「加わった」ような気分で、野反湖の景色もキャンプ場の雰囲気も3人と「共有」している状態に浸れまして、テンションが最高潮に達していたのでした。意図して日時を合わせたわけではなく、たまたまそうなったのですが、とにかく嬉しい「一致」でした。最高のひとときでした。
3人がシートを敷いて夜のひとときを過ごしていた場所は、御覧のように、63番バンガローの横になります。中には入れませんでしたが、室内の様子は作中にて見られます。
このシーンです。バンガローとしては一般的な造りです。
以前に奈良県に住んでいた頃に、アウトドアスポーツサークルに参加して各地でキャンプをした時期がありましたが、グループまたは団体での実施であったため、幾つかのキャンプ場ではバンガローやコテージに泊まっています。いずれも同じような、何もない殺風景ともいえる室内空間でした。当時、一緒に泊まった仲間が「捕虜収容所」とか「刑務所」とか形容していたのを覚えています。
この位置で20分余り、「各務原なでしこ達と一緒に」座ってお茶を飲み、持参のナッツ類をかじり、まったりと野反湖の景色を眺めました。最高の聖地スポットで最高の気分を味わいましたが、既に日は傾き、雲も増えてきて現地が陰に包まれることが多くなり、それに応じるかのようにハンディGPSの温度計がぐんぐん降下しました。
ビジターセンターに到着した時点では14度でしたが、この場所では8度になっていました。さすがに標高1500メートル余りの高山域は夕方に近づくと一気に寒くなるなあ、と身を震わせて立ち上がり、もう少し景色を眺めた後、いつかもう一度、高山植物の開花期シーズンに来よう、と思いつつ名残惜しい気持ちで出発しました。
63番バンガローの広場から斜め下を見下ろした図です。沢山のバンガローが並んでいますが、眺望の良さではここ63番バンガローがダントツであることが実感出来ました。時計を見ると15時9分、帰りのバスの時刻まで30分でした。
もと来た道を引き返して、ビジターセンターの前の車道まで降りました。
それから車道をたどって、上図の野反湖キャンプ場の入口の看板の横を通りました。時刻は15時14分、帰りのバスの時刻まで25分でした。 (続く)