2023年の春から夏にかけて未着手のガルパン車輌をドンドン製作していた時期、目標の一つに据えていたのが「最終章第4話の公開開始までに、無限軌道杯に参戦した全てのチームの車輌を1輌だけでもいいから具体化する」でした。無限軌道杯に参戦したチーム16校の戦車のうち、5月時点で未着手であったのがコアラの森学園、ヨーグルト学園の車輌でした。
既に前月の4月の時点で両方ともキットを確保済みでしたが、コアラの森学園のセンチネルAC1はガレージキットで手間がかかりそうに思えたため、ヨーグルト学園の38(t)戦車を先に制作することに決めました。このチームの戦車は、上図でも分かるように劇中に登場した全ての車輌が38(t)戦車でした。その仕様は、大洗女子学園カメさんチーム搭乗の同型車と共通のようでした。
ヨーグルト学園チームは、アニメでは最終章の無限軌道杯にて初めて登場し、第1試合で継続高校チームと対戦しています。
その終盤戦は、継続高校側のBT-42が単独でヨーグルト学園の本隊とおぼしき数輌の車列に殴り込みをかける形で発生し、上図のように肉薄突撃をしかけるミカたちのBT-42を、ヨーグルト学園側の護衛の1輌が体当たりで排除しようとしました。
しかし、BT-42は体当たりを受けてもミッコのハイレベルな操縦テクニックでうまくかわして体勢を維持したまま、体当たりしてきた護衛車の後ろに続いていた上図のフラッグ車を素早くL15.55/114mm榴弾砲H18の射界内に捉えました。
その最後の一撃が炸裂する直前の、ヨーグルト学園のフラッグ車です。高速ですれ違った瞬間に相手に捕捉されたと気付かなかったのか、左右へ退避する動きすら見せずに一直線に走り去ろうとしました。それがBT-42の絶好の的であったことは、周知の通りです。
そのフラッグ車の38(t)戦車が隊長車であったのかは未だに分かっていませんが、隊長のソフィアはDVD特典の「タイチョー・ウォー」にて初めてその白銀一色の可憐な姿を現しました。
モデルはもしかして、ブルガリア人として史上初めてアカデミー賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞助演女優賞などにノミネートされたマリア・バカローヴァでしょうかね・・・。ソフィアはブルガリアの首都の名前でもあります。
一見して内気でおとなしい性格に見えます。隊長が集まっての会議中、周りをそっと見ては何かを気にしたりしているような雰囲気でした。
これは、ブルガリア人が他のヨーロッパ人と比べてかなりシャイであり、優しい性格であり、初対面の時点ではあまり好んで近かずに距離を置く、という基本的な傾向をみせることに沿ったキャラクター設定でしょうか。
ですが、ブルガリア人は、いったん知り合いになるとかなりフレンドリーに接してくれます。自分の意見を常に持っている傾向がありますので、言うべき場ではちゃんと言う、自身の思うところをきちんと述べる、というスタンスになります。
ガルパンのソフィアも、そんなブルガリア人テイストのスタンスを持っているようで、意見はしっかりと述べていました。彼女が目指して常に心に抱く戦車道とは、どのようなものでしょうか。
そのソフィアも搭乗していた38(t)戦車を、上図のホビーボスのキットで再現してみたいと思います。このキットは元はトライスターが出していたのですが、その解散後にホビーボスが金型とパッケージを引き継いで販売しているものです。パッケージデザインもあまり変わっておらず、中身もトライスター製品のままです。
ホビーボスの38(t)戦車の1/35スケールキットは、現時点ではB型、E/F型、G型の3種類のキットがあり、B型のキットにはインテリア付きの製品も含まれます。今回はそのB型のインテリア付きキットを使用しました。劇中車がガルパン設定でいうB/C型であるので、これに対応する適応キットがB型であるからです。
中身です。ランナーの大部分のタグにはトライスターのロゴがついたままでした。
インテリア付きキットなので、組み立てガイドも右のメインのガイドに加えて、左のインテリアの組み立てガイドが添えられて2冊セットになっています。
それぞれに工作ステップの番号が付されていますが、フルインテリアキットはだいたい車体とインテリアを同時並行の形で組むことが多く、私の製作ではインテリアのパーツの塗装も一緒に行いますので、2冊のガイド図を作業順に沿って組み合わせつつ参照してゆくことになります。 (続く)