10時47分、長い真っ直ぐな登り坂を登りきると車道に合流しました。車道がカーブする上図の地点に展望所がありました。道は長島ダムの頂部を通って向こうの長島ダム駅まで通じています。
上図中央に、さっきまで居た吊橋と東屋のある展望所が小さく見えました。あそこから登ってきたのですが、思ったよりも高低差がありました。
付近の標識の「展望テラス」はダムの向こう側の展望所を指します。そこまで歩いて4分とありますが、ダムの見物と撮影をこなしながら行くので4分では着きません。倍の8分ぐらいはかかるだろう、と考えました。
展望所には望遠鏡も設置されていますが、それを使わなくても周囲の景色は360度見えます。
長島ダムを横から見ました。巨大なコンクリートの橋のように見えます。堤頂長は308メートルを測ります。
頂部は車道になっていますから、渓谷を渡る橋のようなものです。
ダムの両脇に設けられた連絡用階段です。見ているだけでしんどくなる、階段テラスのブロックが階段状に連なっています。ダム内部の見学路にも通じていて、一般的な観光客のダム見学用に使われるそうです。
四季彩公園からはこの階段への道は通じておらず、いちしろキャンプ場の横の車道を谷に沿って降りていくルートでダム下の散策路に進んでいくと、この階段と繋がっています。
つまり、四季彩公園の吊橋と東屋のある展望所へのルートとは別の散策路になります。各務原なでしこがこのルートを歩いていないことも分かります。
頂部の道を進みました。奥に見える方形の建物はダム管理所です。
原作コミック第11巻25ページ1コマ目のアングルです。手前のテラスに各務原なでしこが登っているシーンです。
原作コミック第11巻25ページ2コマ目のアングルです。ダムの高さは109メートル、各務原なでしこは「たかーっ」と普通に驚いていましたが、高所恐怖症の私は実際に下を見下ろすと恐怖がゾゾッと体を縛りつけてきて、震えがきて動けなくなってしまいますので、下を見ずにデジカメを突きだしてそのモニター画面だけを見て撮りました。放水の霧による虹が出ていたのには、後で画像を見て気付きました。
ゆるキャン△の聖地はとにかく高所にあるケースが少なくないので、高所恐怖症の身には相当にこたえます。全然ゆるくないです。
ああ、あれが吊橋と東屋のある展望所ですか。渓谷の掘削傾斜面の端に地形を削り残した形で造成したような感じでした。あそこからここまでどれだけ時間をかけてひたすら登り続けてきたことか・・・。
展望所から下の広場や車道へは直接道が通じていないことも、改めて確認出来ました。
下の渓谷を見下ろす展望テラスは三つ並んでいます。そのうちの中央テラスにのみ、上図のような三角形の張り出しが設けられています。各務原なでしこが下を眺めて「たかーっ」とびっくりしていたりした場所もここです。
原作コミック第11巻25ページ3コマ目のアングルです。
「こんな大きな物作っちゃう人間てすごいよねぃ・・・」「って電車もう来てるし!!」の場面です。
この時点で11時3分でした。ダムの見物、および聖地スポット探しと撮影は時間がけっこうかかります。
が、これまで急いで移動して時間を稼いだおかげで、ダム本体での見学行動にはやや余裕がありました。各務原なでしこはこの場所に居た時点で次の列車が来るのに気付いて、大慌てで長島ダム駅までの300メートルほどを全力疾走する羽目になりましたが、私はまだ10分の持ち時間があったため、普通に歩いて行きました。
反対側には、ダム湖があおあおとした水面に波紋を刻みつつ、奥まで広がっていました。かつての井川線の線路も、その下に水没しているわけです。ダム湖の真ん中に噴水のようなものが見えましたが、噴水ではなくて曝気(ばっき)施設です。
曝気とは、水を空気にさらし、液体に空気を供給することです。 主に水に対し酸素を供給する場合にこの語が用いられるそうで、浄水処理の方法の一つとされます。要するにダム湖の水を圧縮空気でかき回して、プランクトンによる異臭や景観障害などを防ぐべく、浄水処理を行っています。その際にかき回された水の一部が四方に飛ばされるので、それが噴水のように見えるわけです。 (続く)