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ゆるキャン△の聖地を行く19 その9  接岨湖へ

2021年06月22日 | ゆるキャン△

 11時14分、長島ダム駅に一分遅れで次の列車がやってきました。

 

 この列車は、私が乗ってきた前の便と比べて空いていました。団体客が居なかったからでしょうか。

 

 アプトいちしろ駅からの急こう配区間を後ろから押してきたアプト式電気機関車を切り離す作業が始まりました。ホーム端の踏切の上での作業なので、こちらのホームに渡ろうとしていた人々は待機しつつ、作業を見守っていました。

 

 ホーム側では十数人の観光客が集まって切り離し作業を見守り、撮影したりしていました。アプト式列車の楽しみの一つがこれなので、アプトいちしろ駅での「合体」と長島ダム駅での「解体」作業は人気があります。

 

 千頭行きの帰りの列車がホームに入ってきました。長島ダム駅は複線区間で、上下の列車を同時刻に停められますが、それによってアプト式電気機関車の切り替えを行うのです。

 

 なので、切り離したばかりのアプト式電気機関車を、今度は千頭行きの帰りの列車の先頭に繋ぎました。私の席の近くでしたので、窓から連結作業がよく見えました。3分もかからない手慣れた作業でした。

 

 連結した直後にアプト式電気機関車が「ボーン」と合図の警笛を鳴らしました。

 

 そして先に発車していきました。その直後の11時16分に私たちの乗った井川行きの列車も動き始めました。

 

 長島ダムによって造られた人造湖の接岨湖沿いに奥へ奥へと進みました。

 

 途中で幾つかのトンネルをくぐりました。

 

 トンネル内走行中の車内の様子です。殆どの窓を半開または全開にしてあるため、トンネル内の気流がゴオオッと車内にも吹き寄せてくるのでした。

 

 かっての渓谷を細長い綺麗な湖に転じ、風光明媚な景観を出現せしめた接岨湖の景色は、変化に富んで見応えがありました。

 

 11時26分、次の目的地である奥大井湖上駅への接近を知らせるアナウンスが車内に流れました。窓から前方を見ると、赤い鉄橋の奥の丘裾に駅らしきものが見えました。

 

 赤い鉄橋の上から接岨湖を眺めました。湖と言うより、幅広の川のように見えました。  (続く)

 


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