北アルプスはもとより 日本を代表する縦走コースの 中房温泉から燕岳・大天井岳・西岳に登り、東鎌尾根から槍ヶ岳を経て 西鎌尾根の樅沢岳経由新穂高温泉に下る行程を4泊5日で計画をして出発時期を探っていたが 天気予報がくるくる変り・・・? どうせ4日も晴が続くのは無理 天気の悪い日が有っても仕方がないと運を天に任せて出発する。
1日目(8/7) 車を新穂高温泉の無料駐車場に車をデポ、そこから特急バスで松本へ、そして松本駅からJRとバスを乗りついて夕方の4時前には中房温泉に到着し 本日は有明荘泊まりとする。
燕山荘 表銀座コース
蛙岩 槍を見ながら
2日目(8/8) 合戦尾根を登り合戦小屋から燕山荘へ着くも燕岳はガス、仕方なく山荘でビールとおでんで様子を見るが残念ながらガスが切れず、以前 燕岳には登頂しているからということで諦めて 次の行程に向かう。大天荘にザックをデポしてピストンで大天井岳(2百名山2922H)に登頂して 今晩宿泊の大天井ヒュッテに向かう。
大天井岳山頂
赤岩岳山頂
西岳山頂 鷲羽・水晶・野口五郎・烏帽子岳
3日目(8/9) 赤岩岳(2769H)のピークを過ぎ、ヒュッテ西岳から急いで西岳(2758H)をピストンする。ヒュッテ西岳を後に ここから槍ヶ岳までは東鎌尾根、まずは10m近い垂直のハシゴの下りの後はガレた稜線が続く、きつい登りを越えるとガンと下がって水俣乗越に出る。この後も20m近いハシゴやクサリ場のアップダウンが続き やっとヒュッテ大槍に到着、ここで昼食し一息入れる。
水俣乗越 東鎌尾根を登る
東鎌尾根ハシゴ
ここまで来ると槍が大きく見えるはずが 湧き出たガスでぼんやりしか見えない。この後ひと登りで肩の小屋の槍岳山荘に到着。薄くガスが掛かった槍の穂先には長い行列が続き渋滞状態となっている。しばらくするとガスが消えてテラスから見上げる人からどよめきが上がるが この渋滞状態では登るのをあきらめ 明日朝に託す。
ガスの切れた槍が岳
4日目(8/10) 朝起きると天気良し、急いで小屋を出発し 5時ちょっと過ぎに槍ヶ岳(百名山3020H)山頂に。山頂の祠の前は写真の順番待ちが出来、登って来る人々で 狭い山頂はいっぱいとなる。
槍穂先に登る 槍山頂
眼下の肩の小屋、遠望は乗鞍岳
穂高・南・中・大喰岳方面
ご来光が徐々に周囲の山々を赤く染め 人々から感動のどよめきとシャッターを切る音で盛り上る。遠く富士山も見え 360度の大展望をぐるり写真に収め、名残惜しながら小屋に戻って朝食、そして 双六・笠ケ岳方面の西鎌尾根口から出発。
東鎌尾根方面と常念岳
西鎌尾根方面と双六岳
遠くに富士山と南アルプス 笠ケ岳と影槍
槍沢に下山する人々 西鎌尾根口
千丈乗越を過ぎると 下方のガスにブロッケン現象が出きて楽しませてくれる。左俣岳(2674H)を通過 硫黄乗越の雪田が現れガスの中に突入、その先でガスの中から雷鳥親子、近寄っても逃げもせずちょろちょろして可愛い。 オス親はと言うと ちょっと離れた所でじっと見張り役なり。ガスがいよいよ強くなったところでやっと樅沢岳(2755H)山頂に到着、ガスの為 展望全くなし。ここまでくれば双六小屋はもうすぐ。
西鎌尾根より鷲羽・水晶岳方面を見る
ブロッケン現象 雷鳥親子に遭遇
双六小屋はもうすぐ バイ双六小屋
双六小屋で昼食と他の登山者とお喋り小一時間。明日朝の天気が良ければ 展望のよいここに泊まろうと小屋のPCの予報を見るも雨マーク、ならば計画通り鏡平小屋へ降りることにする。弓折乗越まで来ると雨がポツポツ降り出し雨具着用して急遽出発。そのうち本格的な雨に、下からは結構な数の登山者とすれ違うが 我々だったら下の山荘に変更するね と話すうちに鏡平山荘に着く。約35分間雨に降られたことになる。小屋で団らんしていると雷鳴轟き土砂降りとなる。土砂降り中、幾組かの登山者が気の毒に びしょ濡れになって到着してくる。
くろゆりベンチ ガスの弓折乗越
5日目(8/11) 予報は雨だが薄いガスがあるが雨はまだ。朝食後 直ぐ出発。鏡池の逆さ槍も見えず。しかし熊の踊り場までには曇っているもののガスも消えて わさび平小屋そして新穂高温泉へと雨に降られることもなく順調に無事下山。
鏡平小屋出発 左俣出合いまで降りてきました
この日も相当数の登って来る登山者とすれ違ったが台風情報が出ているのにと・・・? デポしておいた車でひらゆの森へ、その手前で予報の雨が降ってくる。4日分の汗を流して昼食をとり 帰路に着く。