昨年の宿題の山「鳥海山」に「月山」を加え、日本百名山であり花の百名山でもある2座に7月23日(土)から25日(月)で行ってきました。
7月23日(土)
5時に岐阜を出発、「湯の台温泉」に入り鳥海高原ライン終点PKに16時着。今日の宿泊所の「滝の小屋」まで20分程歩く。小屋に着くと、今迄ガスで山頂が隠れていた月山のガスが切れ、その姿を見る事が出来ました。小屋の前に咲いているシシウドのような花で、薬草の臭いがする花はミヤマトウキという名で初めて聞く花でした。
小屋のご主人が「小屋開けしてから初めての晴れです」と言われ、明日も晴れるでしょうと言われ期待に胸が膨らむ。
7月24日(日)
早朝5時前出発、八丁坂の登りを咲き始めたばかりの高山植物を楽しみながら、今は閉鎖された河原宿小屋に着く。下から見た時よりかなり大きく長い大雪渓をアイゼンなしで横断する事となる。斜面にはニッコウキスゲが群生していて又、その上を見上げると白花のシャクナゲが点在している。別の登山道の鉾立からの尾根も見えるようになる。急なアザミ坂を登りきると伏拝岳。外輪山のかっこいい尾根伝いに行者岳から七高山に向かう。最高峰の荒々しい新山と赤い屋根の御室小屋が見えた時は感動しました。
鳥海山の固有種チョウカイフスマをまだ見ていない。近くにいた女性に教えて貰って感激するも つかの間、それからは沢山の群生がありました。鳥海山の一峰である七高山から御室小屋に下りる分岐で2班に分かれる。私たちは小屋で昼食を摂り、ザックをデポして鳥海山最高峰の新山に向かう。山頂は狭く写真を撮ってさっさと下山する。新山は噴石岩ゴロゴロでスリルありました・・・・。
雪渓付近で別班と合流一緒に下山する。途中男性が足を痛めて座り込んでいたという話をしていたら、救助ヘリが飛んで来たがガスの為にUターンして戻ってしまう。その後下山道でタンカを持った救助隊員 とすれ違う。
ジェリーさんが見つけた翌日の新聞記事によると、足首骨折の男性を4時10分ヘリで救助したと載っていました。
下山後「アイアイひらた」で汗を流し、急いで暗くなった月山8合目駐車場に向かう。
駐車場に着くと宿泊先の御田原参籠所の人が迎えに来てくれていました。真っ暗な中ヘッデン頼りに10分程木道を歩いてやっと宿泊所に着きました。
7月25日(月)
4時過ぎにほら貝を吹く音が聞こえ、窓を開ければ白装束の信者の方20名程が山頂に向け出発。昨夜は真っ暗で何も見えなかったが、朝日の中、周囲を石垣に囲まれた月山神社中ノ宮拝殿や石造りの大きななで兎が見えました。
登山の無事をご祈念して出発。鳥居をくぐり弥陀ヶ原湿原にでると、沢山の池塘にニッコウキスゲを始め湿原の花が咲いていました。笹原を抜け穏やかに登って行くと沢山のお地蔵さんが祀られている9合目真名井神社仏生池に着いた。
ガスもきれ雪渓やオモワシ山らしき山容も見る事ができ、足元にはミヤマウスユキソウが姿を見せ始めます。急な登りの行者帰りの案内には「役行者が月山登拝の下り、月山大神より修行未熟を悟らされ、羽黒山へ戻された地」とありました。
登りきれば見晴らしの良い草原です。前を行く信者の人の姿の先に山頂が見える。
月山神社本宮に到着 お祓いを受けてから参拝する。
歴史ある山岳信仰の山だけあり、登山者より信者の人の方が多く、金剛杖に焼印をいただく人、御朱印をいただく人、白装束の方で上着に頂く人もいました。
8合目の弥陀ヶ原湿原には、花の一番良い時期なのか沢山の観光客がカメラ片手に散策していました。
下山後「やまぶし温泉 ゆぽか」で汗を流し、遠くて長かった帰路につきました。
12時14分岐阜着 往復1,385㎞ 3人のドライバーさん、本当にお疲れさまでした。