誕生山から天王山へ
~冬の里山の縦走を楽しむ~
2/16(火) 曇り時々晴れ
<コース> 神洞登山口より誕生山、天王山を縦走、周回
猪臥山に行く予定でしたが天候不良の為、近場の山に変更。雪雲の架かる中、神洞登山口に着く。
まずは誕生山めざして出発。尾根上の最初の目標地点177鉄塔で休憩する。青空も見えてきて見晴らしも良く気持ちがいい。空気は冷たいが風がないので寒くはない。誕生山山頂直下はかなりの急登である。反射板のある頂上に着いた頃には、空にぼんやりとした雲がかかる。
昔、この山の山頂には神社が祀ってあったそうだ。瓦の破片が落ちていたのもこのためか。三等三角点の標柱の隣には「誕生神社神跡」の石柱がある。山頂からは、南に岐阜市と、蛇行する長良川に沿って美濃市が一望できる。この日は南の空に薄墨のような雲が垂れこめており絶景とは言い難いが、いかにも冬の季節らしい趣がありこれもなかなかいい。
「誕生山」──この山名について。いったい何の誕生なのか・・調べてみたら、大矢田神社にある二つの神社の神様の間に生まれた御手洗比売命の生誕の地である、とあった。天王山の地名にも「天王」というからにはなにかいわくがありそうだが分からない。天王山山頂に城砦を構えて大矢田地方を支配していた小豪族がいたそうだ。斉藤道三により大桑城が落城した年に、この地方にも兵乱が起こり天王山も落城したとある。ふむ、ふむ、天王山にもお城があったのだ。
誕生山から天王山をめざして上り下りをくり返して170鉄塔まで来る。ここで一休み。鉄塔の周りは広々としていて展望もひらけている。北方向に高賀山、蕪山、瓢ヶ岳が見える。北の空は灰色がかってあきらかに雪模様だ。
鉄塔を過ぎて天王山に向かう途中「パワースポット」に立ち寄る。この「隠れ洞」もまた古事記にある伝説の地となっているようです。苔の絡まった大岩から垂れてくる山水によって岩にはつららがいっぱい下がっていました。周りにはイスなどが作りかけてあり、これらは山道を整備されている方々の尽力によるものとの事。
天王山山頂に着くと誰もいなくて広場は我々の貸切状態であった。ゆっくりと鍋を囲んで休憩をする。
下山はAコースをまず鉄塔まで下る。ここで多くの送電線を目にする。頭上からスーと下方にいくつもの線が伸びている。まじかであまり見たことのない光景に、なぜか自分がすごく高い場所に立っているような気になる。
神洞口の標識に従ってここから東に向かって杉林の急坂を下って帰って来ました。
登山口 8:00発
下山口 14:40着 (ランチ1時間)
177鉄塔 青空が見える 南方面 雲がたれこめています
誕生山山頂 反射板 蛇行する長良川 景色が霞んでいます
誕生山山頂 三角点と神社跡の石柱 水場 石の上を水が流れています
尾根から15m程下りた所にある 「隠れ洞」パワースポット
170鉄塔 北方向は雪模様 170鉄塔 広々とした広場から展望がひらける
カレーうどん 天王山山頂