ソウルの下宿のおばさんが旅行に誘ってくれました。おばさんがいつも一緒に旅行しているメンバーとの団体旅行で、行き先が巨済と聞いて「行く!行く!」と即答。先週1泊2日のバス旅行に行ってきました。
巨済は釜山の南西にある島で、景色がきれいと聞いたことがあり、以前から行ってみたいと思っていました。旅行に参加したのは45人。ほとんどが中高年女性で、そのうち男性は7人でした。皆さんお互いに気心が知れた間柄で、運転手のおじさんも仲間の1人という感じ~バスに乗り込んだ時から「ヤーヤー」と和気あいあいの雰囲気でした。
しかし行程が進むにつれて、そんな和気あいあいなどという生易しいものではないことが分かってきました。朝7時ソウルを出発~車内でお弁当(朝食)を食べた後、焼酎やマッコリが出て、みんなグイグイ飲み始めました。そして突然、車内の音楽がディスコ調になったと思ったら、何人かが席を立ってバスの通路で踊り始めた!下宿のおばさんも踊っています。エエッ、バスの中で踊るの?!そのとき高速道路を走行中です!普通だったらシートベルトするところです!車内は大音響です!ありえないです!
この旅ではソウルから巨済までほぼ韓国を縦断したのですが、その移動中は、このようなディスコ、そしてテレビに写る歌謡ショー、そして運転手のおじさんのショータイム・・・ほぼこの3部形式で構成されました。運転手のおじさんは片手でハンドル、片手でマイクを持ち、歌を歌ったり漫談をしたりしてお客さんを楽しませていました。漫談は全く言葉が分らなかったけど、みんな転げまわって、むせながら笑っておりました。すごいエンターテイナーぶりだったけど、長いときは30分以上も片手運転でした。ありえないです!
確かに巨済島の景色はきれいだったし、楽しかった。とにかく皆さん、楽しむことに徹しています。そんな韓国人のパワーと車内の大音響に圧倒され・・・ソウルに帰るころには熱が出そうでした(笑) 韓国の人は何かにつけて「熱い」という印象を持っていますが、これほどまでとは! ちなみに1泊2日、6食付きで費用は1万円でした。tonbo