房総閑話

廉価版コンデジでどれだけ撮れる?

ヤナギハナガサ(柳花笠)

2019-11-08 10:57:30 | 写真
隣の空き地は台風で枯れ葉になってしまったあとに、黄色い花のセイタカアワダチソウと小さな花のイヌホウズキがたくましく育っています。その中にひと株だけ目立つ紫色の花があります。





ヤナギハナガサです。漢字で、柳花笠。学名は、『クマツヅラ科クマツヅラ属のブエノスアイレスの種』です。クマツヅラは和名より学名のバーベナの方が園芸で知っている方が多いと思います。学名通り原産地は南米で、日本には園芸種として渡来し逃げ出して帰化した植物です。
花期は温暖化の影響か、4~11月と長くなっています。本来の日本の気候なら6~10月なのでしょう。

ひとつひとつは小さな花ですが、集散花序で大きな花に見せています。



花びらは5枚に見えますが、筒状で深く5裂しています。花筒が長いのも特徴です。




茎の形状は四角形です。中は空洞らしいのですが、ひと株しかないので切れないので確かめませんでした。採取のルールは近くに5株以上ある場合です。
茎は180度方向に対生に枝分かれをして、葉も対生につきます。
葉っぱが細長く柳の葉に似ています。柳花笠の名前の由来ですね。




全体的に毛深いです。







花から雄しべも雌しべも見えません。筒の奥深くに雄しべも雌しべもあるそうです。筒の中に入らないと花粉にたどり着けないのですが、なんと筒の内側も毛でびっしりです。ヤナギハナガサは自家受粉しているのだろうというのが大方の見かたです。

花の内側の奥のほうまで毛があるのがなんとなく見えます。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)


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