5月の下旬キンラン、ハナイカダの様子を見るコースを散歩していました。
風で倒れていた奥のキンランに添え木をしていたのでちょっと心配でしたが、ちゃんと立っていました。次はハナイカダ、実は膨らんでいるかな。舗装なのに苔が生えている坂道を注意しながら下って・・・・・ え~~~~~ フ・タ・リ・シ・ズ・カ~~~~~
キンランがいた雑木林を抜けたところにヤマユリ、そこから東側に下っていくとヒトリシズカ、西側に下るとフタリシズカ、その先にニガクサ、キンランのいた雑木林にはアオイトトンボ。千葉市レッドリスト掲載種がこんなに。なんかすごい場所です。
フタリシズカ。漢字で、二人静。学名は『センリョウ科チャラン属の鋸歯のある種』です。
千葉市レッドリストにカテゴリーC、要保護生物として掲載されています。
ヒトリシズカ同様に葉っぱは4枚だけ。
ヒトリシズカよりかなり大きいです。
図鑑では2本あるのに1本。
赤い実で知られているセンリョウの花を見たことがありますか。自分は写真でしかありませんが、じつに変わっています。ガクも花びらもありません。緑色のまん丸の雌しべの横に円柱型のような雄しべが1個雌しべにくっついています。雌しべにはまん丸の表面に四角い台の柱頭、雄しべには向かい合わせで2つの葯があるだけです。
そういう変わったガクも花びらもなく雌しべと雄しべだけの花が、センリョウ目センリョウ科です。
センリョウ目は単子葉類植物でも双子葉類植物でもありません。進化の枝分かれで単子葉類植物が出現する前に分かれたグループの植物です。ちなみに双子葉類植物は単子葉類植物が出現してから出現したグループなので双子葉類植物のほうが新しい植物グループといえそうです。と言っても、被子植物の進化は白亜紀(1億4500万年~6600万年前、恐竜の時代)のバレミアン期(1億2940万年~1億2500万年前)に爆発的に進化したようですので、400万年の差しかないです。カンブリア紀が生物の進化の実験室なら、バレミアン期は被子植物の進化の実験室のようです。
フタリシズカもセンリョウ科なので単子葉・双子葉の花の枠を取っ払って見てください。
茎のような花柄のような棒の両脇に白いのがついています。これが花です。
フタリシズカは白い花びらなんだね。 残念。違います。
センリョウ科はガクも花びらもないんです。それでは白いのは何?
雄しべです。それも3本。手のように見えますよね。
この白い雄しべの中に雄しべの葯と雌しべがあります。雌しべの上のほうに柱頭、花柄の付け根の部分に子房があります。
写真で下から2つ目の花の中に緑色の透き通った丸いものがわかりますか?これが雌しべです。
写真で上から2つ目の花の中の緑色の透き通った丸いのが雌しべで、雌しべの上の部分の濃い緑色の部分が柱頭です。
手を握った形をすると分かりやすいのですが、握ったときに手の甲の方から見える指が写真で見えている白い花で雄しべです。握ったときに手のひらの方から見える爪が雄しべの葯です。葯は中に折り返しているような形です。ですから、見えている白いのは正確には雄しべの花糸と呼ばれる器官です(おしべの葯より下側を花糸といいます。おしべ=葯+花糸です)。
花の付け根のちょっと膨らんでいるところが子房です。
(Canon IXY DIGITAL 510IS)
風で倒れていた奥のキンランに添え木をしていたのでちょっと心配でしたが、ちゃんと立っていました。次はハナイカダ、実は膨らんでいるかな。舗装なのに苔が生えている坂道を注意しながら下って・・・・・ え~~~~~ フ・タ・リ・シ・ズ・カ~~~~~
キンランがいた雑木林を抜けたところにヤマユリ、そこから東側に下っていくとヒトリシズカ、西側に下るとフタリシズカ、その先にニガクサ、キンランのいた雑木林にはアオイトトンボ。千葉市レッドリスト掲載種がこんなに。なんかすごい場所です。
フタリシズカ。漢字で、二人静。学名は『センリョウ科チャラン属の鋸歯のある種』です。
千葉市レッドリストにカテゴリーC、要保護生物として掲載されています。
ヒトリシズカ同様に葉っぱは4枚だけ。
ヒトリシズカよりかなり大きいです。
図鑑では2本あるのに1本。
赤い実で知られているセンリョウの花を見たことがありますか。自分は写真でしかありませんが、じつに変わっています。ガクも花びらもありません。緑色のまん丸の雌しべの横に円柱型のような雄しべが1個雌しべにくっついています。雌しべにはまん丸の表面に四角い台の柱頭、雄しべには向かい合わせで2つの葯があるだけです。
そういう変わったガクも花びらもなく雌しべと雄しべだけの花が、センリョウ目センリョウ科です。
センリョウ目は単子葉類植物でも双子葉類植物でもありません。進化の枝分かれで単子葉類植物が出現する前に分かれたグループの植物です。ちなみに双子葉類植物は単子葉類植物が出現してから出現したグループなので双子葉類植物のほうが新しい植物グループといえそうです。と言っても、被子植物の進化は白亜紀(1億4500万年~6600万年前、恐竜の時代)のバレミアン期(1億2940万年~1億2500万年前)に爆発的に進化したようですので、400万年の差しかないです。カンブリア紀が生物の進化の実験室なら、バレミアン期は被子植物の進化の実験室のようです。
フタリシズカもセンリョウ科なので単子葉・双子葉の花の枠を取っ払って見てください。
茎のような花柄のような棒の両脇に白いのがついています。これが花です。
フタリシズカは白い花びらなんだね。 残念。違います。
センリョウ科はガクも花びらもないんです。それでは白いのは何?
雄しべです。それも3本。手のように見えますよね。
この白い雄しべの中に雄しべの葯と雌しべがあります。雌しべの上のほうに柱頭、花柄の付け根の部分に子房があります。
写真で下から2つ目の花の中に緑色の透き通った丸いものがわかりますか?これが雌しべです。
写真で上から2つ目の花の中の緑色の透き通った丸いのが雌しべで、雌しべの上の部分の濃い緑色の部分が柱頭です。
手を握った形をすると分かりやすいのですが、握ったときに手の甲の方から見える指が写真で見えている白い花で雄しべです。握ったときに手のひらの方から見える爪が雄しべの葯です。葯は中に折り返しているような形です。ですから、見えている白いのは正確には雄しべの花糸と呼ばれる器官です(おしべの葯より下側を花糸といいます。おしべ=葯+花糸です)。
花の付け根のちょっと膨らんでいるところが子房です。
(Canon IXY DIGITAL 510IS)
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