旅するチョウ、アサギマダラの好物フジバカマ(藤袴)が花を終えて冬枯れ
し始めので、茎の部分を5センチほど残して刈り取った。
植えていたプランターは14個、頑固に根をしっかり張っているので、刈り取
る作業は結構手こずったが。
この根を掘り出して株分けし、新しい土の中に植え直すと、3月ごろ新芽
を出し始めぐんぐん伸びて、夏が過ぎるころに香しいピンクの花をいっぱ
いつけてくれるだろう。
気の長い作業になるが、アサギマダラがまた来てくれると思えば、苦には
ならない。
古い土は、ゴミを取り除いて油粕や骨粉を混ぜて袋詰め、半年から1年ほ
ど寝かせて再利用する。
刈り取った茎の量は結構量多く、大型のごみ袋3袋にもなった。
夏の間生い茂って咲き乱れていたフジバカマモ、刈り取って丸坊主になると
寒々とした姿をさらしている。
藤袴は優雅な名前の通り、万葉集や源氏物語に登場するなど日本文学に
影響を与えている。
!?・・・ちょこっと知ったかぶり・・・!?
<フジバカマ>
秋の七草のひとつに数えられ、花の色が藤色を帯び、花弁の形が袴のようで
あることから「藤袴」と言われる。
またフヂバナカフクミソウ(藤花香含草)の意味とも、モチバナ(薫袴)の意味か
らきているとも言われている。
古くは「蘭」とも呼ばれ、「日本書記」の允恭天皇記における「蘭」の字が、日本
で初めて記されたフジバカマ名。
万葉集では山上憶良の名歌がある。
「秋の野に咲きたる花を指(および)折りかき数ふれば七草の花」
口語訳「秋の野に咲いている花を、指折り数えて見ると、七種の花がある」
源氏物語の第30帖に「藤袴」という巻があり、夕霧は玉蔓に藤袴を差し出して
「おなじ野の露にやつるゝ藤袴あはれかけよかことばかりも」
と詠いかける。
口語訳は「あなたと同じ野原で露に濡れてしおれている藤袴です。せめて、可哀
そうだといって同情の言葉をかけてやってください」
(参照;ウイキぺディア、ほか)
優美な花姿のなフジバカマ
秋になって色あせて・・・
刈り取ることに
根の部分を残してすっきりしたプランター