30日午後、文庫本を一回り大きくした簡易小包(国際郵便物)が届いた。
郵便受けに入っていたのを娘が取り出してくれたが、郵便局経由なのか、アマゾン
などの経由なのか分からない。
中国から発送されたようで、包みの表には何やら中国語と英語、バーコードが表示され、
あて名は正しい日本語で住所と私の名前が記されているが、まったく心当たりがない。
手に取ってみるとふかふか柔らかい手触り、どうも穀物か花の種ようの物が大量に入って
いるらしい。
花の種は季節ごとにタキイからまとめて買っているが、こんな異様な包みは全く心当たり
がない。
「なんだろうね」と首をかしげていたところ、娘はさっそくスマホで「中国からの種」
を検索したら、早速ヒット。
この種の「郵便物」が日本全国だけでなく世界中に送られていて、中に花の種などが入
っていることが多いとか。
ネットでは「開封をせずに不審な点があれば、近くの植物検疫所に届けてください」と
注意を喚起しており、娘は「開封したらあかんよ」という。
農務省動植物検疫所の調べでは、郵便物は各地で届けられていて、これまで14種類の
植物の種が判明したとか。
海外旅行の経験あればわかるが、検疫されていない植物の種は、日本国内の植物の生態
系を乱すから持ち込み禁止だ。
件(くだん)の郵便物は、気味が悪いので開封をせず、ごみ箱に捨てた。
中に何が入っているか分からないし、危険な薬物ということもあるから、剣呑だ。
不審な郵便物を触ったので気味が悪く手を消毒、包みを置いた机の上も除菌した。
それにしても何のために誰が、送付してきたのだろう。ナゾが深まるばかり。
日本をはじめ世界中にばらまいているとすれば、個人では賄いきれないほどの相当な経費
が掛かっているはず。
こんなことをする中国とは、あいかわらず不気味で胡乱(うろん)な国だねえ。
<送られてきた謎の包み>