リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

2月、節分のころ

2021-02-03 12:28:56 | 日記

あっという間に2月がやってきて、もう今日は3日の立春。

 一月往ぬる二月逃げる三月去る(いちげついぬる にげつにげる さんげつさる)

1月はお正月など行事が多く、2月は28日間しかなく、3月は年度末でばたば

たするので「3る」となったようだが、ほかの月に比べとりわけ時間が早く過ぎ去

るわけじゃない。

1,2,3月を「いぬる、にげる、さる」は季節的な共通点はなく、偶然重なった

言葉をつないだ一種の言葉遊びでもあるのだろう。

そこに寒い冬が早く去って、暖かい春を待ち望む気持ちも込めたのか。

 

昨日2日は節分だった。

子どものころ豆まきをして、畳に散らばった豆を拾って食べた。

歳の数だけ拾って食べると、その一年は病気しないと親からいわれたものだ。

地方によっては「鬼」も悪いことをしないとかで「鬼は内」「福も内」というとこ

ろもあるそうな。

畳のある部屋、かまどの煙で煤けた天井、障子を開けると縁側の向こうに広大な杉

山が迫る……節分の季節になると、田舎の古い家を思い出す。

 

あるブロガーは、豆のほかに小銭を入れたおひねりも一緒にまいたと、新聞コラムニ

ストのエッセーを紹介している。

子どもたちはおひねりの豆まきを、どんなに楽しみにしていたことだろう。

今はもう豆まきなどする家はどれだけあるか分からないけど、思えば素晴らしい行事

だった、と今にして思う。

 

夕食は、娘が勤め帰りに梅田のデパ地下で買った恵方巻とイワシを焼いてを食べた。

太巻き2本を半分切って、分けて食べる。

シイタケや高野豆腐の普通のお寿司の具と、但馬牛を巻いたの豪華な肉巻き・・・

今年の神様がいる方向(恵方)は南南東というから、その方を向いて「がぶり」と

かぶりついたけど、神様はお喜びになられたかしらん。

 

恵方巻の行事は、いつごろ始まったのだろう。

江戸から明治にかけて大阪の花街で始まった、とネット検索で知ったが一般に広が

ったのはもっと後、昭和後半になってからだろう。

昔はそんなに豊かでなかったので、贅沢に巻きずしをかぶりついて神様にお祈りする

風習はなかったような気がする。

とすれば、バレンタインデーのチョコレート屋を真似た、寿司屋の陰謀かも。

1本ン万円もする超豪華巻寿司が売られているところを見ると、なおさらそんな気が

するね。

 

昨夜食べたイワシの頭を、娘はヒイラギ(イワシと一緒にもらった)に刺して庭に立

てていたが、野良ちゃんのごちそうになったのかきれいになくなっていた。

ヒイラギは紀州では「鬼の目つぶし」ともいわれているのも、節分の夜イワシの頭を

刺して庭に晒すのは、鬼の侵入を防ぐことと関連があるのかもしれない。

 

いずれにしても、この後は3月1日から始まる東大寺二月堂の「お水取り」(修二会)、

それが終わると関西では春が訪れる。

 

春よ来い!カメラで拾った。

 

<ユキヤナギも芽吹く>

<ハクモクレンの蕾、日に日に大きく>

<ガーベラ1輪だけ凛と…>

<スイセンは花ざかり>

<ビオラ、アリッサムもそろそろお目覚め>