恐れていたことが、起こってしまった。
とても楽しみにしていたブッチーニの名作オペラ「ラ・ボエーム」が、コロナ禍
が収束見込みがないとして、公演中止になった。
7月24日から8月2日まで8日間、西宮の県立芸術文化センターで公演予定して
いて、そのうち7月29日のチケットを買っていたのに・・・残念!
日本では外国の有名オペラを見る機会がそう多くない。
最初に観たオペラは、1970年の大阪万博記念公演のベルリン・ドイツオペラ、
ワーグナー作曲「ローエングリン」だった。
壮大な舞台装置、豪華な出演者に圧倒された。
ちなみにこの年に来日した外国の有名交響楽団にはベルリンフィル、ニューヨー
クフィル、ウイーンフィル、フィルハーモニア、パリ管弦楽団、レニングラード
フィル、ボリショイオペラ、ベルリンドイツオペラなどで、指揮者にはカラヤン、
バーンスタイン、小澤征爾などそうそうたるメンバーだった。
2025年に開かれる大阪万博には、どんな外国アーティストが招かれるんだろう。
たまに来日するオペラは数回しか観ていないが、最近ではヴェルディの「椿姫」で、
好きな曲がいっぱいちりばめられていて最高に楽しかった。
オペラ公演は舞台装置をはじめ出演する歌手、楽団員、合唱団を含めると膨大な準
備が必要という。
今回の「ラ・ボエーム」はイタリアのミラノスカラ座出身の歌手で固め、注目の舞
台・衣装デザインもイタリアから届き、7月後半からの開館15周年を祝って公演を
待つばかりだった。
一応2022年7月に再招聘するというが、2年先だ。
う~ん、そのころまで頑張って生きて、もう一度チャレンジするか。
コロナの影響で社会全体が未曽有の被害に苦しんでいることを思えば、コンサート
に行けないぐらいの「被害」は声を大にして言いふらすことではないだろう。
演奏する機会はもとより、収入の道も断たれたアーティストのことを思えば・・・
と思うのだが。
無駄になったチケット
「ラ・ボエーム」の幻のパンフレット