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日本テレビ系「笑点」の大喜利メンバーとしても知られる落語家三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく)さん(本名会泰通=あい・やすみち)が30日、肺がんのため亡くなった。
72歳。
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72歳+平均余命14年=86歳
〇年齢ごとの平均余命で自分の余命を見てみよう
平均余命の読み方は?平均寿命との違いとは?【男女別 年齢ごとの平均余命表あり】 2020年12月22日荒木 千秋
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葬儀は近親者で執り行い、後日、お別れの会を行う。
8月下旬に軽度の肺炎で入院したが、所属事務所によると軽快し肺がんの治療を再開したばかりだった。
毒舌と腹黒キャラでお茶の間に親しまれた円楽さんの晩年は、病との闘いだった。
18年に初期の肺がんで手術を行い、19年には脳腫瘍が見つかった。
今年1月には脳梗塞を発症し5月まで入院した。
リハビリ中だった円楽さんは8月12日、国立演芸場の8月中席で203日ぶりに高座復帰した。
涙をぬぐいながら「みっともなくてもいい。死ぬまでやります」と宣言、大きな拍手を受けた。
中席10日間のうち4日間出演、同20日の千秋楽で「目薬」を口演したのが最後の高座となった。
車いすでハンドマイクを使っており、声もかすれ気味だった。
「この2~3日ゼイゼイ、ヒイヒイいってる。肺炎ではないが、肺に水がたまっている」と明かし、観客も心配そうに見守っていた。
それでも「まともな長講1席ができるようになったらという欲がある」と目標を語り、出番後には「人前はいいね。焦らずやっていきます」と笑みを見せた。
千秋楽から6日後、軽度の肺炎で入院した。
ただ、肺炎は軽快し、肺がんの治療を再開した矢先のことだったという。
亡くなる前日は電話で会話できる体調だったという。
円楽さんはこれまで何度も大病から復帰している。
脳梗塞での入院を振り返り「ICUから3度目の復帰です」とネタにするほどだった。
今回もファンは復帰を願い、信じていた。
健康には人一倍気を使ってきた。
以前はヘビースモーカーだったが、09年に師匠で5代目三遊亭圓楽さんが肺がんで亡くなった後に禁煙、定期的に健康診断も受けていた。
18年に肺がんが見つかったのも、健康診断だった。
また、高座や仕事を何より大切にしていた。
肺がん手術の時は1週間の入院で高座に復帰した。
「笑点」の収録がない週に手術予定を組むほどだった。
19年の脳腫瘍の治療時には、病院から仕事に向かった。
体を大事に、落語を大事にしてきたのは、円楽さんが「3人の親」への感謝を忘れなかったからだ。
まずは両親、2人目は落語家として育ててくれた師匠圓楽さん。
3人目は18年7月に亡くなった桂歌丸さんだ。
8月の復帰高座では、夢で見たお花畑の話を披露した。
圓楽さんらしき馬の手綱を、歌丸さんが引いているのに出会った。
その1頭と1人が、分かれ道で左右に分かれたそう。
円楽さんは「俺はどっちにも行かず、戻ってきた。
目が覚めたらICUだった」。
落語への情熱を持ち続けた円楽さん。
夢で見た道の先で、先代と歌丸さんと掛け合いをしているかもしれない。