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習主席〝だまし討ち〟胡錦濤氏「排除」の真相 赤いファイルの人事に異議、職員に耳打ち…「独裁体制」誕生の瞬間2022.10/28峯村健司

2022-10-28 18:29:04 | 連絡
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■峯村健司(みねむら・けんじ) キヤノングローバル戦略研究所主任研究員、青山学院大学客員教授、北海道大学公共政策学研究センター上席研究員。1974年、長野県生まれ。朝日新聞社の北京・ワシントン特派員を計9年間。ハーバード大学フェアバンクセンター中国研究所客員研究員などを歴任。「LINE個人情報管理問題のスクープ」で2021年度新聞協会賞受賞。
中国軍の空母建造計画のスクープで「ボーン・上田国際記者記念賞」受賞。
22年4月退社。
著書に『十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争』(小学館)、『ウクライナ戦争と米中対立 帝国主義に逆襲される世界』(幻冬舎新書)など。 
 
 
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中国で「異例の3期目」となる習近平指導部が発足した。
第20回共産党大会を受け、党の最高指導部メンバーである政治局常務委員7人(チャイナ・セブン)は、習総書記(69、国家主席)の側近や子飼いで固められた。
党中央軍事委員会の人事も、習氏への忠誠度に加え、台湾を担当する地域での経験を重視した「台湾シフト」が目立った。
22日の党大会閉会式では、胡錦濤前総書記(79)が途中で退場させられる衝撃的な映像が全世界に流れた。
歴代トップにも人事名簿を事実上隠す「だまし討ち」が行われたという報道もある。
一体、北京で何が起こったのか。キヤノングローバル戦略研究所主任研究員で、青山学院大学客員教授の峯村健司氏が「胡錦濤の乱」の真相に迫った。
 1週間にわたって開かれた共産党大会の閉幕式があった22日、会場の北京の人民大会堂に入ったばかりのカメラの先は一斉に、最高指導部の政治局常務委員らや、その経験者らが鎮座する壇上中央に向けられた。 
習総書記の左隣に座っていた胡前総書記が途中で退席した。外国メディアはその一部始終を報じ、さまざまな憶測を呼んだ。
こうした騒動を打ち消すかのように、その日の夜、国営新華社通信社が英語版の公式ツイッターで「胡錦濤氏は体調が優れなかったので、彼の健康のために係員が会場の隣の部屋まで付き添った。
いま体調はだいぶ良くなっている」と書き込んだ。
だが、中国国内でツイッターは使えない。外国向けの「釈明」だったことは明白だった。
は、一体何が繰り広げられていたのだろうか。
会場にいたメディア関係者や閣僚級経験者を親族に持つ党関係者らの証言をもとに、当時の真相を探りたい。 
最初に動いたのは、胡氏の左隣にいた序列3位の栗戦書・全国人民代表大会委員長(72)だった。
栗氏は、習氏が1980年代、河北省の地方政府をしていたときからの旧知の仲で、「兄さん」と呼び合うほど慕っていたという。
胡氏の前の卓上に置かれた赤い表紙のファイルを、栗氏が取り上げようとした。
これに胡氏が抵抗して言い争いになりかけた。
その時、習氏が壇上左手に向かって目配せをすると、白髪交じりの男性が小走りに入ってきた。
男性は孔邵遜・中央弁公室副主任。中央弁公室は習氏の身辺警護から日常スケジュールを管理する直轄部門で、そのナンバー2だ。
孔氏は習氏から耳打ちされると、慌ただしく走り去った。
しばらくすると、長身の男性が入ってきた。
この男性は、胡氏の警護をしている中央警衛局の職員だった。
この職員は習氏から耳打ちされると、栗氏からファイルを受け取り、胡氏の右腕を抱えて強引に立ち上がらせ、舞台袖へと連れて行った。
去り際に胡氏は興奮気味に習氏に語り掛けたが、表情を変えず軽くうなずくだけだった。
このファイルには、何が書かれていたのだろうか。前出の党関係者が解説する。
「ファイルには、この日の朝に選出された中央委員の名簿が入っていた。
名簿には胡氏が推薦したメンバーがほとんど入っていなかった。
これを見た胡氏は、自らの意に反する最高指導部人事になることを察し、異議を唱えようとしたのだ」
中央委員は約9500万人の共産党員の中から選ばれた205人だ。
中国の重要政策について話し合うほか、政治局員と政治局常務委員を選ぶ権限を持っている。
つまり、中央委員のメンバーの顔触れが、最高指導部の人事の動向のカギを握るのだ。
胡氏が意中の後継者として推薦していたのが、胡春華・副首相(59)だった。
2人は同じ共産党のエリート集団「共産主義青年団(共青団)」出身だ。今回政治局員から常務委員になるのは確実視されていたが、中央委員に降格させられたのだ。
代わりに抜擢(ばってき)されたのが、過去に習氏と勤務したことのある人物ばかりだった。
この日、名実共に「習近平独裁体制」が誕生した瞬間だった。



スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発 原因 対処委員会 対策=是正措置

2022-10-28 16:13:01 | 連絡
〇事例発生日付
1986年01月28日
 〇事例発生地
 アメリカ
〇事例発生場所  
上空
〇事例概要 
TV中継で全世界の人々が見守る中、アメリカ・NASAのスペースシャトル・チャレンジャー号(図1
<下記URL
参照
)が発射直後に大爆発を起こし、7人の乗組員全員が死亡した。
低温によるOリングの弾性喪失や設計ミスで燃料が漏れたことが原因あった。
〇事象
 TV中継で全世界の人々が見守る中、アメリカ・NASAのスペースシャトル・チャレンジャー号が発射直後に大爆発を起こし、7人の乗組員全員が死亡した。
〇経過 
1986年1月28日、打ち上げられたスペースシャトル・チャレンジャー号は、発射直後に図1に示すブースターロケットの横側(写真1、矢印)
<下記URL
参照
から炎が上がり、しばらくして大爆発を起こした。 
〇原因
 元国務長官ロジャース氏を委員長とする大統領事故調査委員会の委員であるファインマン氏の調査の結果、爆発の主原因は次のとおりであることがわかった。
(1) シャトルを打ち上げるためにシャトル本体についている2機のブースターロケットは、打ち上げ現場で組み立てる部分があり、このジョイント部には図2
下記URL
参照
に示すようにシールのためのOリングが使われている(太さ1/4インチ、直径12フィート)。
事故の起きた日の打ち上げ時の気温は-1-2℃と、それまでの打ち上げの気温に比べて13-14℃ほど低かった。
そのためOリングが硬化して弾性が失われ、シール効果が不十分となり、ガス漏れ検査するための穴から燃料が漏れ、これに炎がロケット下部から燃え移り爆発した
と推定される。写真2
下記URL
参照
を見ると、発射前にロケットからガスが漏れて黒煙がでていた様子がわかる(写真右下の矢印)。
ファインマン氏はこれを実証するため、公開会議で氷水の中にOリングを入れて弾性が失われる実験を行なった。
(2) 調査の過程で、NASAおよびOリングを製作した会社が、低温におけるOリングの弾性の問題を予め知っていたこと、Oリングの製作会社が当日の打ち上げを中止すべきとの意見を出していたにもかかわらず、打ち上げが強行されたこと、などが判明した。
(3) Oリングのシール効果がなくなった直接の原因は、低温によって弾性が失われたためであるが、この部分の設計にも問題があった。
ブースターロケット使用時にロケット内部に圧力がかかると、2つの接合部の間の外壁よりも接合部のほうが厚いため、接合部を節にして外壁が膨らむ「ジョイントローテーション」という現象が起き、図3
下記URL
参照
に示すように、Oリングがシールしている継ぎ間を引きはがす方向にモーメントが働くことが知られていた。
また、ブースターロケットは前回使用時に発生したひずみを矯正して再使用するが、矯正しきれなかったシール部のすき間も問題となる。これらに対して、有効な解決策は打たれていなかった。
(4) これらの技術的な問題点に加えて、NASA内では現場の技師と管理者との間の意志の疎通が不十分であったこと、およびNASAが次年度の予算を取るために技術上の問題をある程度無視せざるを得なかったのではないかと分析している。
〇対処  
事故後、元国務長官ロジャース氏を委員長とする大統領事故調査委員会が組織され、原因調査がおこなわれた。
引用文献の著者ファインマン氏も委員として参加し、精力的に事故の調査にあたった。
原因の解明とその対策のため、スペースシャトルの打ち上げが約2年間延期され、アメリカの宇宙計画に大きな影響を与えた。
〇対策
 (1) 燃料漏れ対策(図4)
下記URL
参照

A.パテによるシールをJ形溝付き粘着性シールに変更し、発射直後に内圧が上昇しても、J形溝に内圧が作用し、シールが強化される構造にした。
B.シール部にOリング付き干渉部位を追加し、ジョイントローテーションに対して、すき間が減少する構造とした。
C.ヒーターを装着し、Oリングの弾性の低下を回避した。
D.ガス漏れ検査穴を追加し、Oリングのシール機能確認を強化した。
(2) マネジメント面の対策
a.シャトルプロジェクトの管理体制の再構築(権限、責任の明確化)
b.飛行の安全性確保のためのリスク評価とリスク分析の強化
c.現場技師と管理者間のコミュニケーション=意思疎通=強化
d.飛行回数による劣化レベルの把握と対応
〇知識化
(1) 大事故もOリングのような機械要素のひとつの不具合から生じる。
(2) 大きなプロジェクトでは組織が分断され、そこで情報も途切れてしまう。
また一度できあがった組織は、それ自体が生き延びようとして尋常でない判断がなされ、事故につながる場合が多い。
(3) 過去に成功していても、条件や環境の変化で事故が発生してしまう(今回は低温)。
〇 背景 
スペースシャトルはNASA(National Aeronautics and Space Administration)によって宇宙輸送システムとして開発された。
スペースシャトルは、オービター(軌道船)、ブースターロケット、燃料タンクおよび3つのメインエンジンから構成されており、オービターを回収して再使用できるシステムであった。
このシステムでの初飛行は1982年で、この事故まで9回の飛行に成功していた。 
〇よもやま話
 継ぎ目からガスが漏れやすい構造であったところに、低温によってシールのOリングの弾性がなくなったため、燃料ガスが漏れてブースターロケットが爆発した。
打ち上げ前に設計者からその危険性の指摘があったにもかかわらず、管理者は取り合わなかった。
〇シナリオ 
主シナリオ価値観不良、安全意識不良、非定常行為、無為、不良現象、熱流体現象、破損、破壊・損傷、身体的被害、死亡
〇情報源
畑村洋太郎編著、実際の設計研究会著:続々・実際の設計、日刊工業新聞社(1996)
ファインマン著、大貫昌子訳:困ります、ファインマンさん、岩波書店(1988)
NATINAL SPACE TRANSPORTATION SYSTEM
  www.fas.org/spp/51L.html
The Challenger Accident:
〇死者数
 7名
〇備考
WLP関連教材
・事例に学ぶ技術者倫理/スペースシャトル・チャレンジャー号事故
〇データ作成者
 張田吉昭 (有限会社フローネット)
中尾政之 (東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト) 


「低軌道へ100kg未満の人工衛星」超小型衛星 「10トン未満」の打上げ機 ロシア、米国、日本・・・

2022-10-28 15:47:53 | 連絡
超小型衛星打上げ機 (Very Small Launch Vehicles、略称:VSLVs) とは、現在各国で開発が進められている低軌道へ100kg未満の人工衛星を打ち上げる能力を有する概ね10トン未満の人工衛星打上げ機である[1]。
理論上は全長265cm、直径36cm、重量200kg、推力560kg、3段式で100gのペイロードを軌道に投入するロケットが実現可能とされる[2] 
〇概要
近年、技術の進歩によりCubeSatをはじめとする超小型人工衛星の打上げが増えつつある。
それらの大半は相乗り衛星として打ち上げられるが、数年間待たされたり、必ずしも目的に合致した軌道ではない場合もある。
それらの需要に応じるために小型の人工衛星打上げ専用のロケットの開発が望まれてきた。
1950年代の宇宙開発の黎明期からヴァンガードのように既に小型の人工衛星打上げ用のロケットは存在したが、それらは現在の基準では高価で打ち上げ能力や信頼性が低かった。
近年では最新技術を取り入れる事により、高信頼性、廉価、高性能のロケットを開発する機運が各国の企業、民間団体で高まりつつある[3]。 
〇主な計画
・ロシア
低軌道へ100kgのペイロードを投入する能力を備えるAldan
・ブラジル
全備重量7800kgで20kgの衛星を打ち上げる過酸化水素を酸化剤として使用するハイブリッドロケットの概念検討[5][6][7]
・アメリカ
2003年8月にNASAはVery Small Launch Vehicles (VSLVs)の開発を加速するためにNASA Launch Services Enabling eXploration & Technology (NEXT) programme/competitionを策定した。
NEXTは中止された2週間以内に個別の2機のCubeSatを軌道投入する能力を有する最初の企業に賞金$300万ドルが授与される予定だったNano-Satellite Launch Challengeの後継に該当する。
NEXT プログラムでは15kgの重量を伴う3UのCunbeSatを最低高度425kmの極軌道と太陽同期軌道軌道投入する能力を有するとされ、2016年に実証機が$300,000の支払額で打ち上げ予定。
NEXT プログラムでは複数の候補が参加を表明している。
高度750kmの地球周回軌道に25kgのペイロードを投入する能力を備えるSWORDS[1]や、Garvey Spacecraftは10kgのペイロードを軌道に投入可能なP-19[8]を開発中で、Ventions LLCはNASAからのSBIRの資金で再生冷却式のエンジンを開発中で15kgを軌道に投入可能とされる[1]。
Ventionsは40kgのペイロードを軌道投入できる能力を有する空中発射式のGo Launcherを開発中のOrbit Launch Servicesにもエンジンを供給する[1]。
ブラック・ブラント XIIも地球周回軌道への投入が可能とされる。  
・イギリス
Tranquility Aerospaceが低軌道へ2kgの打ち上げ能力を有するDevon 2[1]を開発中。 
・ルーマニア
 ARCAは50kgのペイロードを軌道に投入可能な打ち上げ機の前段階として単段式のHaas 2Cを開発中[1] 
・日本
首都大学東京では多段式ハイブリッドロケットの概念設計が検討され[9]、IHIエアロスペースでは全備重量7.4トンで50kgを低軌道に投入可能なμLambda[10]が検討され、
植松電機がハイブリッドロケットであるCAMUIロケット、
インターステラテクノロジズが小型液体燃料ロケットZEROを開発中。
JAXA傘下のISASでは、3段式に改造することで地球周回軌道に約15kgを投入可能とされる全備重量2.6トンの観測用ロケットSS-520[11]を運用しているが、2018年2月3日、技術実証試験としてTRICOM-1Rこと「たすき」(約3kg)の軌道投入に成功。
おおすみを打ち上げた重量9.4tのL-4Sロケット以来48年ぶりに「実際に人工衛星を打ち上げた史上最小のロケット」の記録を更新した。 
 ・インドネシア
 低軌道に重力ターン方式で50kgの投入能力を有するRPS-420が開発中[12]
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E5%B0%8F%E5%9E%8B%E8%A1%9B%E6%98%9F%E6%89%93%E4%B8%8A%E3%81%92%E6%A9%9F

宇宙を目指すAndroid 英国の大学がAndroid衛星STRaND-1打ち上げへSurrey Satellite Technologyイギリス・サリー大学2011年01月26日末岡洋子

2022-10-28 15:21:40 | 連絡
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筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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〇目指すライバルはiPhoneじゃない、宇宙だ!
世界規模で繁殖を続ける“Android”だが、今年中に大気圏を突破して宇宙に向かうかもしれない。イギリスの衛星技術企業のSurrey Satellite Technologyは1月24日、Androidスマートフォンを搭載した小型衛星の打ち上げ計画を発表した。宇宙でAndroidが果たすミッションは何か?
この実験の目的は、進化を続けるスマートフォンを衛星技術に利用できないか、スマートフォンが衛星を制御できるかどうかを調べることにある
 現在人工衛星や宇宙船は、宇宙放射線からの防護やシステムの安全対策のために高価な電子部品を用いており、膨大なコストがかかっている。
イギリス・サリー大学のVaios Lappas教授によると、衛星打ち上げの費用を1キロあたりに換算すると、ローンチコストは1キロあたり2~3万ポンド(約260~389万円)にものぼると述べている
一方でここ数年、携帯電話の進化は著しく、多くのスマートフォンが1GHzクラスのプロセッサーを搭載し、大容量のフラッシュメモリを持つ。
Surrey Satelliteは小型衛星を得意としており、同社でプロジェクトをリードするChris Bridges博士は、「スマートフォンには、センサー、動画撮影可能なカメラ、GPS、WiFiと高度な機能が小さな筐体に詰め込まれている。
既存の衛星システムと比べると、ほんのわずかな重量とコストだ」
とコメントしている。
この進化を利用しない手はないと思い至ったプロジェクトのようだ。
 プロジェクトはSurrey Satelliteとサリー大学サリー宇宙センター(SSC)の研究者が共同で進めており、Androidを搭載した小型衛星「STRaND-1(Surrey Training, Research and Nanosatellite Demonstrator)」を開発、2011年後半に打ち上げる予定だ。
STRaND-1は重量わずか4kgの“ナノ・サテライト”だが、高度な誘導システム、ナビゲーション、制御システム、GPSレシーバー、先進的なパルスプラズマなどを備える
〇ごく普通のAndroid端末をカスタマイズ
STRaND-1に搭載されるAndroidスマートフォンは店頭に並んでいる製品をそのまま利用する。
具体的な機種名こそ明かしていないが300ポンド(約3万8900円)のもので、分解せずにそのまま運ぶという。
宇宙では、衛星のメインコンピュータの制御や地球の撮影を担当する予定だ。衛星には別にカメラを設置し、宇宙でのスマートフォンの状態を撮影するとのことだ。
 打ち上げまでの間、チームは地上でのテストを重ねる。
打ち上げ後はSSC内に組み立てたコンピューターを利用して、宇宙でのスマートフォンの状態を調べる。
携帯電話が撮影した画像やメッセージは衛星の無線システムを利用して地球に送られ、すべてのテストが終了した後、今度はスマートフォンが衛星の一部のオペレーションを担うという。 
この実験の大きな背景には、オープンソースというAndroidの特性がある。Surrey Satelliteは、Androidであれば端末の機能を自分たちのニーズに合わせることができ、ソフトウェアデザインを安価かつ容易にできる、とそのメリットを説明している。
また、宇宙開発に特化したアプリの開発にも期待がかかる
「スマートフォンが宇宙でも動くことが実証されれば、これまではコスト面から宇宙分野に参加できなかった人や企業に新しい技術をもたらすことができる」とBridges博士は述べている。 
サリー大学のSSCとSurrey Satelliteは、1990年代のUoSAT衛星などで協力しており、技術力に定評がある。
Androidスマートフォンはコストだけでなく、重量、ソフトウェアデザインとさまざまなメリットを及ぼす可能性を秘めている。
Androidサテライトの実験は航空宇宙をはじめ、技術業界の関心を集めそうだ。


「安いコスト」が焦点のに民間ロケットどう対抗していくのか 日本の宇宙開発のあり方

2022-10-28 09:02:09 | 連絡
By - NEWS ONLINE 編集部 公開:2022-10-27 更新:2022-10-27
東京大学公共政策大学院教授・政治学者の鈴木一人
鈴木 一人(すずき かずと、1970年10月13日[1] - 52歳)は、日本の政治学者。東京大学公共政策大学院教授。専門は国際政治学、国際政治経済学、EU研究。
来歴
長野県上田市出身。
1987年9月、千葉県立東葛飾高等学校を休学し、同年10月、父の仕事に伴い渡米してカリフォルニア州サンマリノ市立サンマリノ高等学校へ留学し、1989年6月、同高校卒業[2]。 
1990年4月、立命館大学国際関係学部に入学。
飛び級で同大学院に進学するため、1993年3月に中退。
1995年3月、同大学院国際関係研究科修士修了、同年4月、研究科博士後期課程入学。
英国留学のため、翌年3月退学[2]。 
1996年9月、サセックス大学ヨーロッパ研究所に入学し、2000年9月、博士号取得。
2000年10月、筑波大学社会科学系専任講師、2005年3月、筑波大学大学院人文社会科学研究科助教授、2007年3月、同准教授。
2008年8月、北海道大学公共政策大学院准教授、2011年4月に同大学教授。2012年4月から北海道大学大学院法学研究科教授。
2015年4月から北海道大学公共政策大学院教授兼北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター共同研究員[2]。
2020年10月から東京大学公共政策大学院教授。
2021年日本国際問題研究所客員研究員[3]。
2022年内閣府宇宙政策委員会委員[4]。
 
 
が10月27日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。
打ち上げが失敗した「イプシロンロケット6号機」をはじめとする日本の宇宙開発について解説した。 
 〇イプシロンロケット6号機
10月12日に打ち上げが失敗した「イプシロンロケット6号機」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、機体の姿勢を制御するガスジェット装置が機能しなかったことが原因だったと、事故原因などを調べる文部科学省の有識者委員会に報告した。
JAXAは今後、原因の特定を急ぐ考えを示した。
飯田)一方で新型基幹ロケット「H3」1号機のエンジン最終燃焼試験は、計画通り11月に実施する予定だそうです。
日本の宇宙開発について、鈴木さんはご専門でもいらっしゃいます。どうご覧になりますか?
鈴木)一応、宇宙政策委員会にも携わっていますので、どちらかと言うと政策に関わるような……。
飯田)ある意味、なかの人。
〇原因が究明されても、すべてがうまくいくわけではないロケットの難しさ
鈴木)ロケットというのは、難しい技術であることは間違いないのですが、イプシロンロケットに関しては、これまで成功してきたのです。
しかし、ロケットが成功するのは偶然の要素もあります。
飯田)そうなのですか。
鈴木)どこかに問題があっても、何らかの理由でうまくいってしまうことがあるのです。
逆にシステムとしては動くのだけれど、パーツとしておかしくなることもある。
スペースシャトル・チャレンジャー号が失敗したときも、あれは最初の失敗ではないのです。
(機体自体は)何度も飛んでいて、うまくいっていたのだけれど、Oリングという1つの部品のせいで失敗したと言われています。
飯田)Oリング。
鈴木)いままではうまくいっていたのだけれど、たまたま部品が悪さをすることもあるので、「原因が究明されたからといって、すべてがうまくいくわけではない」という難しさがロケットにはあります。不思議な特性だとは思います。
飯田)ロケットの特性が。
飯田)そうなのですか。
鈴木)これもエンジントラブルがあったので、初の打ち上げが延期になっています。
〇1段目を繰り返し使えるスペースXのロケット
鈴木)宇宙開発分野で大きな変化が起きているのは民間企業です。
イーロン・マスクさんのスペースXという会社があります。
スターリンクも有名になりましたが、彼はロケットも手掛けていて、いままでの「H3」やイプシロンの価格と比べると、はるかに安いのです。
飯田)はるかに安い。
鈴木)はるかに安い値段で打ち上がる。
しかも、ロケットは複数段あって、燃料を使い終わったら切り離していくのですが、これまでは1段目のロケットを使い捨てにして海に捨てていました。
ところが、スペースXはロケットの1段目を回収できるようにしたのです。
〇再利用できるのでコストがその分安くなる
鈴木)すると、1段目を繰り返し使えるので、再利用できるため1段目のコストが安くなっていくのです。
新しいエンジンや新しい機体をつくらなくてもいいので、その分を安くできる。
しかも、再利用できるのは1回だけではなく、既に10回くらい使っている機体もあります。要するに10機分を1機でまかなっているわけです。
飯田)やればやるほど、コストダウンができる。
鈴木)「規模の経済」効果が出るので、打ち上げれば打ち上げるほど安くなっていくという、恐ろしいロケットなのです。
〇安くなることをメインフォーカスに置いた民間ロケットにどう対抗していくのか
鈴木)我々もロケットのあり方として、安くなることをメインフォーカスに置いた民間ロケットに、どう対抗していくのかを考えなければいけない。
飯田)民間のロケットと。
鈴木)それがこれからのロケット開発の大きな課題です。
技術的に難しいので、「完璧を期して失敗しないように、大きなお金をかけて開発する」という方法が許されなくなる時代が、これから来るのではないかと思います。
〇堀江貴文氏が携わるインターステラ
飯田)堀江貴文さんなど、さまざまな方々が参入していますが、いかがですか?
鈴木)堀江さんが携わっているのはインターステラという会社なのですが、つくられているのは小型衛星を打ち上げるためのもので、「H3」やイプシロンとはサイズが違うのです。
飯田)サイズが違う。
鈴木)マーケットが違うので、お客さんも違います。
それはそれで1つのマーケットなのですが、世界的に見ても小型ロケットはアメリカでもヨーロッパでも開発されていて、ここはここで競争が厳しいところだと思います。