
1764年のクリスマス・イヴに出版した「オトラントの城」なのですが、
今みたいに何万部なんて出していない筈なのと(せいぜい100部)、
今みたいに特にいい家の出でもないパンピーであっても、
ほとんどの男女が文字を読めるなんて事はなかった時代なので、
多分ウォルポールさんの大勢いる知人友人の方々が、
読者の中で高いパーセンテージを占めていたのではないかと…。
…それだったら、バレバレだよな~。
「イタリア半島南部にある、中世の城が舞台の、後継者争いをめぐってのサスペンス劇場。」
― なんて、ゴシック・オタッキーのあんたしか書く人はいないっての!
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ウォルポール殿も自分の事を隠しているようじゃな。


盛り上がっている間はいいけど、家に帰ってからとか、
「一緒に話していた人が、私の個人的な事の話には興味あって聞いてくれるのかな?」
― って疑問に思う事がある。


いつもどう答えていたのかしら。


「真の叫び」が伝わって来ねぇんだよな。
「オッサンの主張・英国国内予選」に出てもこれじゃ最下位だぜ!
だから突っ込みまくったりイジり倒したくなる若い男が大勢出て来るんだよな。

「愛」
とか付けてくれるような人なら分り易くていいんだけどな!


ハリソンさんのザッパな生い立ちの導入部となります。
〈次回の更新は2月7日・8日の予定〉