漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

夾竹桃(2/27) それでは過去に戻ります!

2009年03月14日 18時16分25秒 | 第13話/夾竹桃

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 さあ、それでは1765年11月初旬のフランス・リヨン街道から、
1762年3月初旬の英国ロンドンへと舞台が移って時間も遡りますよ~っ!!

 実を言うと、今の所マー坊、今年の出番はこのページだけなんです。
加筆があれば、あとちょっとは出て来るかもしれませんが、
今度出番が急激に増加するのは、来年以降アップの話でです。
****しちゃってもう大活躍 ― という、少なくとも漫画の若い美男キャラには、
あんまりして欲しくはないだろうと思われる衝撃シーンがある予定なのですが ― 。

 マー坊が読んでいる文章は、ラブレーの「ガルガンチュワとパンタグリュエル」の中の文章らしく、
かの斉藤孝先生の「3色ボールペンで読む日本語」の中にも掲載されている文章と同じ箇所らしいです。
マー坊の持っている書物、もしかしたら、「声に出して読みたい英語」ってタイトルなのかもしれませんが、
隣で旦那が寝てる振りして心の旅路に向かってしまっているので、
遠慮して音読はしていません。


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  「トリストラム・シャンディ」でも、
始終時間があっち行ったりこっち行ったりしておるが、
この話もここを最初にそういうのが今後頻発するんじゃろうかの?


 で、ここはハリソンさんのお友達のロンドンのおウチって事ね。
ヴェルサイユ宮殿や令嬢テレジアさんが住んでいた家々に比べたら地味だけど、
私んちよりはずっといい家よね!

きっと今度も第11話でやらかしてくれたように、
「令嬢テレジア」みたいなガツガツのハァハァアヘアへの場面なんて
絶対ないんだぜ!!

 18世紀に書かれた18世紀物の欧米小説なら、
通常そういう場面は、当時の世間への遠慮が働いて、
生々しくは描かれん物じゃが、現代に書かれる18世紀物なら、
もう当時のような規制はほとんどない訳で、
生々しく描かれるのが普通じゃないかとは思われるがの。

 映画なんて特に凄いものね。
18世紀欧米小説「危険な関係」の翻案物だっていう、
「スキャンダル」のヨン様の演技も凄かったしね。
漫画の「令嬢テレジア」もそういう場面がないと逆に「あれれ…どうしちゃったの?」
― って、読者が拍子抜けするくらい普通になっちゃってるわよね。

 「下妻物語」で深キョンちゃんが演じてた桃子ちゃん
おロココ時代の説明でも、
「お淫らする」とか言ってちゃんと描いていたよ。

フィレモンの爺っちゃん、
「トリストラム・シャンディ」では、話の始まりっからそういう場面が
ちゃんと描いてあるじゃないですか!


 これはしたり!
そう言えばそうじゃった。

 おじいちゃん、樋口兼続さんみたい。

この話が「トリストラム・シャンディ」と関係がある割には、
何でそういう場面が出て来ないんだろうな?
どういう作者の方針なんだ?


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 ↑ハートがガキんチョの輩には、「最終回の100年後」までだって分かんねーだろーよ!!

今日の続きは明日。