「田舎暮らし」の孤独に耐えられない移住者 全共闘世代が誘い込む市民運動の罠

2019年04月05日 | 海外移住で地獄に堕ちたはなし



「田舎暮らし」の孤独に耐えられない移住者 全共闘世代が誘い込む市民運動の罠

4/5(金) 11:53配信

デイリー新潮
「田舎暮らし」の孤独に耐えられない移住者 全共闘世代が誘い込む市民運動の罠

「田舎暮らし」の孤独に耐えられない移住者(※写真はイメージ)
「友人ゼロ」が珍しくない移住者

 春の八ヶ岳南麓は、別荘の建設ラッシュを迎える。80年代半ばのバブルを彷彿とさせる光景だという。

 ***

 この地では、土地探しから新築、リフォームに物件購入に至るまで、移住を希望する都会人には、相場の数倍にも達する価格が吹っかけられる。いわゆる“ぼったくりバー”と変わらない。地元民が見積書をチェックすれば、「この請求額は、全く根拠がない」と見抜けるものばかりだ。

 しかし都会で成功した歯科医やクリニックのオーナーである彼らは、相見積もりなど時間の無駄らしい。「所詮は経費で落とせる」とばかりに一発OK。「やっぱり、都会から来る奴らはカネがあるな」と、ますます見積もりと称した“吹っかけ価格”が横行していくようだ。

 結果、「都会の奴らからは、いくらでも取れるじゃんな」などという“景気のいい話”が、地元業者らの間に心地よく蔓延し、浸透していく。だが、そこに犠牲者は生まれない。ボッタくられている都会人は、確かにカネには困っていなさそうだからだ。

 移住して来る都会人がカネで苦しめられることはない。むしろ、カネでは解決できない「孤独」で苦しめられる。田舎暮らしに憧れながら、田舎暮らしができない都会人の悲しい性――。

 彼らを狙っているのは、「市民活動」という名の左翼活動である。「転向」後に富裕層へと転じ、人生を謳歌してきた“全共闘世代”に“基地闘争世代”、“三里塚管制塔戦士”など元闘士たちが、田舎暮らしの地には溢れている。

 若い頃、手練手管の限りを尽くす“オルグ”を身につけた元闘士らが、手ぐすねを引いて「趣味サークル」、「お茶会」などの名のもとに、罠よろしく移住者を待ち伏せる。その末の政治闘争が、田舎暮らしの地を政治闘争に追い込んでいる。

「引退後の生活は田舎でゆっくり農作業でもしながら……」そんな夢をさんざん不動産業者に語っていた移住者の――八ヶ岳南麓に点在する――住宅や別荘のテラスを覗いてみるといい。

 立派なウッドデッキに、地元ホームセンターで新調されたテーブルが置かれながら、夫婦でゆったりとカップ片手にお茶やコーヒーをすすっている姿などまずお目にかかれない。

 大手商社に勤め、関連会社への出向を経たのち、4年前に晴れて完全リタイアとなった72歳の加藤さんも八ヶ岳南麓に移住した。現在、自宅近くのホームセンターで木材売り場の担当としてパート勤めをしている。理由は「暇だから」だ。

「こっちへ来て、ようやくゆっくりできると思ったけれど、長年、働き詰めだったせいか、何もしない時間というのに堪えられないのだとわかりました。何かをやっていないと落ち着かない。畑をやってもみましたけど、結局、冬場は暇だし。畑だって、やってわかったことは、収穫を目指すのは相当大変だっていうことくらい。どうしても、何かやらざるをえないんですよね。時間を持て余しちゃって」

 もちろん、働ける間に働けるのは素晴らしいことだ。加藤さんの妻もほどなく、パートとして働き出した。憧れの田舎暮らしを実現した加藤さん夫婦だったが、時間が経つと孤立感や孤独感に襲われるようになった。

「地元の人たちは、やっぱり移住者を敬遠しますし、パートの職場では、業務上で必要なこととかは表向き口を利いていても、やっぱり垣根は高いですね。意気投合するのは、どうしても移住者同士ということになります」

 加藤さんは職場で知り合った、やはり移住して来たという年配の男性の自宅に行くようになった。夫婦揃って自宅に招かれたのだ。

「ようやく、ホッと一息つけたというか、移住して初めて友人らしい友人ができた嬉しさもあり、すぐに打ち解けて、ときどき互いの家を行き来する仲になったんです」


何のための田舎暮らし? 

 それから、少し時間が経った頃――。

「ほかにも移住者の友達が来るからって誘われて行ってみると、なんだか単なる会食というよりか、『中部横断自動車道反対』とか、『アベ政治を許さない』とか、そんなプラカードを作っているので、ちょっとこれは、もしかしてと思ったんですが……」

 その家に集う移住者らは、「憲法9条を守る会」のメンバーらでもあった。

「要するに、左翼活動というか、反体制の革新がかった活動をしていたんですね。私たちは移住先に、まんまとそこに呼び込まれてしまったというか……。結局、私はそれから多忙を理由に付き合いに一線を引くようになったのですが、家内はやっぱり声をかけられると、どうしても断り切れないようです。女性同士の付き合いは、また男とは違って難しいんでしょうね」

 大挙して移住者が流入してくる地域では、市民活動と称した革新活動が急速に拡大しつつある。“都会者”の大量流入に伴い、あたかも内戦さながらに、地元保守派と移住革新派という対立が起きているという。

 移住革新派は、ほとんど歩行者などいない田舎道の交差点に立ち、数少ない通行車両のウィンドウに向かって「アベ政治を許さない」などとプラカードを掲げている。かろうじてそうした活動からは距離を置いている加藤さんだが、「女房は断り切れずにつかまっちゃって」と漏らす。

 ゆったりできるはずだった田舎暮らしが一転、「政治に巻き込まれた生活」になってしまったのだ。

「正直、私は学生運動さえやったことがないノンポリで、会社でも組合活動は本当に付き合い程度だったので、まさか、ゆっくり暮らそうと思っていた移住先で、こんな政治運動に巻き込まれるとは思ってもみませんでした。よくよく聞いてみると、『もともと都会では静かにしていた活動家でもない人たちが、付き合いの延長で、移住してから運動を始めるようになった』っていう話が多くてびっくりしました。」

 さらには移住者による「オレが、オレが」も地元住民を困惑させてもいる。さる市役所の若手職員がこぼす。

「私は市役所で雇用促進を担当しています。雇用促進事業団といった第三セクターや任意団体の皆さんと協力しながらUターンやIターンの増加を目指しています。ところが『自分は東京の大企業の管理職にいた』とか、『外資系企業の幹部だった』という移住組の男性が、第三セクターなどに入り込み、都会での経歴を振りかざして、『雇用促進はオレに任せろ』って、地元の事情さえわからずに都会の論理と大企業の理屈を押しつけてくるのが多くてまいってしまっているんです」

 東京暮らし、都会暮らしでは埋没しがちな「一般的なサラリーマン人材」が、人材密度が薄く、役所の対応からパート先の労働スキルまで総じて“ユルくてヌルい””田舎暮らしの地に来ると、「まあ、自分が超一流に思えちゃうんでしょうね」(前出・加藤さん)という。

「都市部では二流、三流とまでは言わないまでも、一流からは程遠いキャリアと実績しかない者が、人口の少ない田舎では超一流だと勘違いしちゃう例が多い。地元の習慣や状況をわかったうえで、また“温故知新”で地元のやり方を尊重したうえで、『地元の役に立とう』『こういった技術を提供できる』と汗を流すのならばともかく、『オレのやり方が、オレってすごいだろ、オレならば』ばかりが前面に出る困った隠居移住者が極めて多くて……」

 結局のところ、何をしに田舎に来たのか分からない“元都会人”ばかりになってしまっているという。

「“まだまだ社会の一線で通用する自分”を、そんなに誇りたいのならば、東京でやっていればいいんでしょうにね。田舎が、そんなアグレッシブな人たちの受け皿になってしまっている。いい歳になってからプラカード闘争にビラ配りですよ。もちろん、それ自体は悪いことだとはいえませんが、彼らを見ていると、何のための田舎暮らしなのか、移住だったのか、考えさせられますね。とにかく、ゆったりとした時間など彼らからは感じません。常に、地元の政治家をこきおろしているか、次の選挙でいかに地元議員を叩き潰すか、とか、そんなことばっかり話しあってましてね。それも屋内でね。富士山や南アルプスのせっかくの風景には目も向けません」

 移住者人口が急増した地域では、ついに移住者出身の市議会議員も誕生している。勢いを得た“覚醒移住者”らは、「気鋭の政治学者」を選挙に担ぎ上げ、革新活動の新たなマスコットよろしく売りに歩く。

 孤独転じて群れる楽しさを覚えた移住者らは、こぞって「憲法9条を守る会」「中部横断自動車道建設反対」「自然を守る会」に参加。人生最後の闘いの地とばかりに、“政治暮らし”に明け暮れつつある。


結局は都会に帰る移住者

 そんな彼らが住む家の軒先には、立派なウッドデッキとテーブルはしつらえられている。だが、当の家人らは還暦をまわって初めて目覚めた「超一流意識」と「政治覚醒」に忙しい。地元の青年から言わせればこうだ。

「互いにいい関係を築きたいというのはある。だけど地方だって、その習慣で成り立ってきたものが大きいから、今日までやってきたことを明日からすべて180度変えて、というのは難しい。都会の作法をそのまま持ち込まれても、反発心が強くなる。そこにきて地域を分断する政治闘争をやられたら、もともと選挙のたびに人間関係が対立する甲州では、さらに混乱してしまう。都会の人はゆったりのんびりしに来ているはずなのに、なんで地域を根本から変革しようとするのか、それがわからない」

 なるほど、と思わせる。温故知新でいけばいいのだが、「超一流の人材」と思い込んだ都会人は厄介だ。未開の地に文明を持ち込まんとするかつてのヨーロッパ人さながらの勢いで、空気を読まずに自己主張・政治主張を掲げて憚らない。

「移住者同士で寄る辺がなく、結局は孤独に耐えられない悲しい都会人の性なのかもしれませんね」と前出の加藤さんは観る。

 中央道を降りて清里へと向かう観光道路の要衝交差点では、スパイダーマンのコスチュームに身を包んだ地元では著名な移住者活動家が、暇にあかせて「アベ政治を許さない」と訴える。

「もはや、あんなものは、動く景観破壊ですよ。彼らは太陽光発電のパネルができると、それ景観破壊だ、道路を通そうとするとやれ環境破壊だとかまびすしいですが、自分たちもまた地域社会にとっては迷惑をもたらしていることを客観視できていない」(地元青年部幹部)

 地元民対移住者の内戦状態はどうやら収拾がつくメドはなさそうだ。ただひとつ確かに観てとれるのは、せっかくゆったりとした田舎暮らしを求めて移住して来たのに、「政治活動に目覚めるってどうなの?」という疑問だけだ。市役所に勤める地元住民の言葉には沁み入るものがあった。

「せっかく老後をゆっくりにしに来られたのですから、もう少し気持ちをゆったり持たれてはいかがでしょうね。都会でできずに地方でできること。それはゆったりと過ごすことなわけですから。ただ、孤独と寂しさに耐えられない方は、やっぱり都会で生活するしかないわけです」

 夫婦で移住しても、伴侶が先に旅立ったり、病気になったりすれば結局、都会へと戻っていく。前出の移住者・加藤さんが言う。

「田舎暮らしと言っても、都会人は結局、田舎では死ねませんからね。車に政治メッセージのステッカーを張ったり、閑散とした道路でプラカードを掲げたりするのは、老後の過ごし方としてはもったいないですよ。朝は富士山や南アルプスを眺めながら、ゆっくりとコーヒーを飲む、そんな生活がいいのではないでしょうかね。田舎暮らしをして、初めてわかりました。都会人にとって田舎暮らしは、あくまでも憧れであって、移住しても実践できる人はごくごく限られているんですよ。よかったですよ。私は都会に家を残しておいて」

 加藤さんは近々、移住のために新築した“終の棲家”を売りに出し、都内のマンションに帰っていくことを決めた。

「もう70歳を越えたというのに、激しい政治闘争は、私には無理ですね。東京は確かにせわしないですよ。でも、田舎暮らしを経験してみた今は、生活していくうえでの気持ちそのものは、マンション暮らしのほうがよっぽどゆったりしていて気楽だというのがよくわかりました。これからは、いろんな場所を旅して回る、田舎巡りを楽しもうと思います。田舎の人間以上に怖いのが、移住した政治活動家だというのがよくわかりました」

 人口が増加し、攻める移住者と、その防戦に団結する地元住民との対立は、地方統一選の今年、いよいよ露骨に激しさを増している。田舎暮らしの果てに視えてくるのが「良識ある都会人は田舎暮らしから離れ都会に戻り、残るのは濃縮された政治活動家ばかり」では、悲しい現実と言わざるを得ない。

取材・文/清泉亮(せいせん・とおる)
移住アドバイザー。著書に『誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書』(東洋経済新報社)

週刊新潮WEB取材班

2019年4月5日 掲載



kn0***** | 7時間前

定年後に夢見た理想郷だったにも関わらず、体は衰え病院に行くのも田舎は不便。
車に乗れていたときには感じなかった買い物も車を手放せばその手段は公共交通機関に頼らずにいられない。
頼りの交通機関も田舎は減らされる一方。
私は田舎に住んでますが、高齢になればなるほど便利な所に住まなくてはと考えてます。

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返信7
qq6***** | 7時間前

東京などの大都会でしか生活したことがない人で田舎暮らしをやってみたい人は、まず移住してみたい土地の役所に相談に行きましょう。移住促進に熱心なところであれば、空き家を利用したプチ移住体験や賃貸物件を紹介してくれたりします。いきなり家を建てたり空き家を買って引っ越してしまうより、その土地との相性を確かめるために週末だけそこで生活してみるなどお試し移住をしばらく続けてから決めたほうががよいと思います。
特に移住したい場所が決まっていない場合には、ふるさと回帰支援センターのような移住支援機関が都会にはあるのでそこで相談してみるのもよいと思います。

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返信4
xtkpmwvjntp | 8時間前

私はもともと田舎人なので、広い家で景観を楽しみ、窓辺でコーヒー啜って、仕事もゆったりやっていて満足です。
都会で暮らしたこともあるけど、人多すぎだし、密度濃すぎてせせこましいし、窮屈で息苦しかった。
生まれ育った地元ではない田舎で現在過ごしていますが、もともと田舎人だからか、よその田舎でも孤独なんて感じたこともない。活動家っぽい看板はたまに見るけど、頭おかしい人だなってスルー。
人によって馴染める場所は違うので、都会で何不自由なく暮らせているなら、そこが自分に合った地なのでしょうから、高望みはしないほうがいいですね。

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返信14
ush***** | 4時間前

山梨県の県境を越えた八ヶ岳西麓に父が遺した土地を持つものです。
よく地元不動産関係の会社から売却依頼が来ますが、彼らが添付してきた登記簿のコピーというのが、こちらの持つ原本と所々異なっているので売却しないでいます。このまま売却すると騙されますね。

あんな田舎で需要があるのか?と思いながら十年くらい様子を見ていますが、開発の波は激しさを増しており、一面雑木林が広がっていた部分が見事にただの住宅地にされていました。

これらは林の中の別荘ではなく、都内で一軒家の夢がかなわずマンション暮らししていた人々が人生最後の夢をかなようとする構図が見て取れます。結局都会育ちの人は自然の中で生きる術はなく、結果的に彼らそのものが自然破壊していることにも気付いていないでしょう。

それと村役場前の交差点で憲法9条のプラカードを立てて叫んでいる姿をみて疑問に思っていましたが、ようやく謎が氷解できました。

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返信2
dar***** | 8時間前

俺は、19歳の時に東京に出て来るまで、ずっと田舎暮らしだったから、田舎の嫌な面・息苦しい面もよーく知っている。

こういう事を全く知らずに、ただ「大自然が素晴らしい」みたいなことで移住するなど、もっての外である。

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返信9
owirdadf | 6時間前

特に優雅な生活を求めて無いが
人口2万以下の、ある町が好きで移住を考えた

町役場では、移住者が気持ちよく住んでもらいたい事を丁寧に説明を受けました。自分は自営業者ですが、その町の既存店には同業者が1件
しかし距離が5キロ以上離れているので、問題は無いと思い

不動産屋でお話をすると、少し乱暴な接客を受け
商工会では、「そもそもどちらさんの紹介ですか?」とお話し以前の問題でした

その町で良く行くお店で、店長に文句を言ったら
「町のトップが納得しないと、その下についている私達は、仮にその人がどれだけ素晴らしい人でも、良い顔が出来ない」

町役場は、移住者に住んでもらって税金を貰いたいから、どうぞどうぞと言う感じで

町の有力者は移住は歓迎だが、仕事でこき使えるなら移住しても良いぞ?と言う事としか思えなかったので移住は諦めました

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返信7

ter***** |6時間前

人口2マン程度で、そこまで人間関係がガチガチな街ってかなり特殊では?
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mak***** |5時間前

田舎ヤダヤダ。
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owirdadf |4時間前

terさん、それがね北関東のある小さな町ではあるんですよ
東日本大震災前は、そこまで酷く無かったんです
しかし震災後、津波で小さなお店が潰れ、復興するのに
大きな力がいるので、結局地元の金持ちや有力者になります
そして、表向きは個人商店でも、中身は関連している会社が
沢山出来ると更に力を増してどうにもならない事に

その田舎の商工会議所の名簿をネットで見てみても
自分が所属する商工会議所と違うと感じる所を見て
うわぁ、これは移住は危険だと判断しました。

そしてその町が好きな外部の人間は、その事を何かしら知っています事にも驚きました
24 0
ter***** |4時間前

聞けば聞くほど特殊ですね。
何はともあれ、引っ越す前に気付けてよかったですね。
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owirdadf |4時間前

まさか返信をいただけるとはありがとうございます。
これも、先に移住し犠牲になった友人2名のおかげもあります
その2名は、現在も町は好きだと言う事で1名は車で30分の所で就職、もう1名は、その町の臨時バイトを渡り歩いています。何が正解かは分かりませんが、自分には無理だと感じさせてくれました。
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kiy***** |2時間前

実体験聞いちゃうとちょっとね。。都会の人のほうが腰が低いし丁寧だし常識あるって感じ。
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政治不信でも投票100% |26分前

田舎ってのは血縁と縁故で動いてる面があるからね~

現在の市から親戚の多い町へ移住したいんだけど、どっぷり縁故政治に巻き込まれそうでためらってます
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klo***** | 6時間前

長い間、都会の生活に慣れた人が、歳を取ったら、田舎で畑でもいじりながらノンビリ暮らすなんてのは幻想。
ずっと、車や電車で移動して、デスクワークをしてきた人が畑仕事なんてしたら、一発で腰痛ダウン。高齢になれば運転も出来なくなる。
でも、田舎は交通機関も充実していない。
若い頃は田舎で農業が出来ても、高齢になったら都会に出てきて、買い物や通院に便利な場所に住んだ方が良いように思う。

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ggd***** | 7時間前

私は生まれた時から田舎暮らしだけど、正直年取ってここに住み続けるのは辛いと思ってる。東京とまでいかなくても、近くの地方都市辺りに移住したいとなんとなく思ってる。年取って田舎暮らししたいなんて聞くと、田舎を知らない人の夢物語だと思います。

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返信1
ao_***** | 5時間前

田舎生まれだけど、移住してくる人は前提が色々間違ってる。

田舎は都会より人との接点が否応なしに増えるから、相手の嫌な所を見る機会は増える。(田舎の人は〜とか都会の人は〜とかいうレッテル貼りの話ではない)
田舎で暮らすのって都会より金かかる、電気ガス水道はもちろん、車が必須。田舎だからと言ってスーパーの食材が半額って事はない。家庭菜園は良くて数食分。
田舎で暮らすのは都会より慌ただしいよ。都会は合理的に、便利に設計されてる。何をするにも時間はかかるし手間もかかる。

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dek***** | 4時間前

都会の人で溢れ自然の少ない所を嘆いてリタイアしたら眺めのよい所でゆっくり畑仕事でも…ってのは田舎出身の自分もわからなくはないけど、なんでそこでいきなり縁もゆかりもないド田舎に引っ越すのかがわからない。

関東でもちょっと都市を離れると、田畑や山や海と風景的には地方の田舎と変わらないところも多い。
しかも、そういう郊外は少し足を伸ばせば買い物や病院等本物の田舎とは比にならない便利な所もある。

誰にも会わないような仙人のような暮らしがしたいならともかく、友達が欲しいだの言ってるくらいなら適度な郊外に住んで趣味程度の農作業したらいいのに。
現役時代に仕事がどれだけ出来たのか分からないけど、リスクマネジメントが出来なさすぎて、これはいいカモになるわな…と思ってしまう。


asa***** | 4時間前

北杜市ってもとはいろんな町や村が合併して出来た市ですよね。農村の集合した街なら昔からの習慣やらあって当たり前のところにいきなり住むのはどうなのかなと。
清里も軽井沢みたいな経歴があった避暑地でもないし。

私も田舎暮ししてますが富士北麓の別荘地に住んでます。富士山のゆるやかな裾野になるので急な山道もなく、車で10分ほど下りれば河口湖町に生活必需品が揃い都心行きのバス電車も何本も出て便利な田舎です。私的には田舎と思ってないですが。富士山目当てのインバウンドのお客さんが多くてちょっと騒がしい面がありますが。
他の方のコメントで景観を優先したいなら甲府や佐久市などでもいいのではとありましたが賛成です。都会の喧騒から離れたいなら景観の良い地方都市、または管理費を払えばゴミ捨ても除雪もしてくれる別荘地に住んで無駄な軋轢を作らないほうがいいと思います。

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sn0***** | 7時間前

田舎暮らしが、左翼の活動に引き込まれるる危険性があるか否かは別にして、そもそも中高年になって田舎(過疎地)に移住する連中は、死ぬまで健康でいられると思っているのだろう。買い物弱者、病院弱者になる可能性は全然ないと思っているのだろう。なんとまぁ、能天気な人々であろうかと思う。

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asa***** | 1時間前

大自然は旅行で楽しむ。野菜を作っても食べきれないし農家になれる訳もない。趣味だけで生きられる人は良いがそうでない人は良く考えて移住しないと人生の終盤につらい思いをしてしまう。
家を全国各地に持つ社長が言ってたけど一階にコンビニがある都会のマンションが一番居心地が良いそうだ。

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i***** | 8時間前

結局は長年住み慣れた所が良いのではないでしょうか。
自分の環境と違う所に憧れたり、変えてみたくなるのでしょうが、田舎も都会も生きる事には変わらないし、誰もその地で必死に生活してるのでは?

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musicforelise | 5時間前

都市部に住む多くの人が勘違いしている点。
①田舎暮らしがのんびりしている
②田畑が自然
③人間関係が穏やか

①-山間部の一軒家に住んだと仮定。暑い季節は虫との闘い、草むしり、雨漏りなんかしたら修理に追われる。北国なら冬の雪下ろし、買い物も不便になるので考えて計画的にetc…。街中に住んでいる時の倍以上、家や暮らしのメンテが増えます。

②-田畑が多いと緑がいっぱい!と思うのも束の間。自分たちの食べるくらいは…作物を育て始めたら休みはないと思った方がいい。冬場がきて初めて休める。田畑は「自然」ではなく「工場」

③-田舎の人間関係ぐらい面倒くさいものはない(個人の感想)

そこを勘違いするからうまくいかない。

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返信0
isa***** | 1時間前

田舎暮らし、都会暮らし、どちらも良いところ悪いところが
あると思います。どちらが~と言うよりは自分に合った暮らし方
が大事だと思います。金銭的な問題や対人関係など色々ありますが
どんな暮らしが自分には合っているのかを早く見つけて、少しでも
その暮らしに近ずければ~と考えてます。

2 0

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ird***** | 6時間前

田舎と言っても、地方都市の中心部でも、大都会から見たら田舎だし、大都会でも隣県に行けば田舎だし、中途半端な田舎なら都会より不便なだけであまり魅力はかわないから、
かなり過疎地に行く人の事をいってるのかな。
結局高齢になれば車ないと不便で、大変だと思うけど。
田舎都会、関係なく自分は生まれ育った場所が最終的には気持ちは落ちつくけどね。

20 3

返信0
Goethe | 3時間前

都会と田舎の二重生活をしています。
変な人は都会にも田舎にも一定の割合でいます。
田舎に特に多い印象はないですね。
記事とは逆に、人口に比例して都会の方が目につきます。町内会で反対運動の強制されたりしましたよ。賛同しませんでしたけど。
田舎でコミュニティに参加してますが、そこに変な人はいませんね。
類友もありそうな気がします。
一事が万事と思わせるのはいかがなものかと思います。

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返信0
kog***** | 7時間前

田舎と言ってもいろいろだから。
いきなり環境を変えるのはリスクが大きいと思う
都会の近くでも田舎気分の味わえる場所はあるし、賃貸住宅でしばらく暮らして様子を見るのもいいと思う。




nemui | 7時間前

まず、いきなり八ヶ岳山麓に移住のハードルが高すぎる。 高原野菜でも作るのでなければ、あの辺は何も無いよ。 新潮の移住者パッシングキャンペーン記事だけど、甲府や佐久あたりで、充分自然豊かで眺望良好。それ以上に田舎に行く必要は無い
東京とほぼ変わらない医療サービスは受けれるし、流通してるものも変わらんよ【イオンやセブンは流通してるものは全国共通】

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返信0
car***** | 4時間前

実家がど田舎なのでよくわかりますが、都会しか知らない人に田舎暮らしはほぼ無理と思ってください。私も田舎出身なのでよく移住相談をされますが、話を聞くとだいたい諦めます。町内会のどぶ掃除とか、誰も出たくないでしょ?(笑)
それでもという人がいれば、都会にも田舎にも住まいがある「とかいなか」暮らしをお勧めしてます。コスパは悪いですが、都会に逃げ場があるメリットは大きいです。また、田舎の家はあくまで別荘と言い張っていれば、周囲もそんなに絡んできません。
完全移住の前に、まずはいつでも撤退できる「とかいなか」暮らしをお勧めします。

14 0

返信0
zeb***** | 7時間前

なんだかんだと都会人が田舎をデイスっているだけじゃないですか。私なんか田舎で育って一旦東京に出たけど、海や山がないとだめなんで田舎に帰って何も後悔ないですよ。今は春、陽光煌めき、桜や色々な花三昧、花の香りが漂い、自然の良さを1年中感じています。何に価値を見出すかですよね。社会的立場の上をずっと維持したいような人は、すぐそこにある自然の素晴らしさに気が付かないんでしょうね。

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返信0
珍宝 | 9時間前

田舎は遊びに行くところ。住む場所ではない。

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返信2
xyz | 7時間前

田舎にもよる。
東京に近いのに山梨の田舎は極端すぎる。
先ず地元は組と消防と無尽の人間関係しか受け入れない。
というかそれが全てと思い込んでいる。
だから余所者への排除やたかり方がハンパない。
ここって北杜市のことでしょ。
移住を勧めているけど、それが既に罠なんだよな。
どうせ住むなら大月市とか富士吉田市あたりのほうが人間はまだいいと思う。
個人的には長野で諏訪市か松本市がいいと思う。
八ヶ岳でも山梨側はNGエリア。

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viv***** | 7時間前

ずっと東京暮らしなので、田舎はたまに旅行で訪れるだけで十分で、生活したいとは思えないなあ。
特に、歳をとって身体が不自由になったら、田舎は都会より不便。
車がないと移動できないとか、困ります。高齢者になっても車の運転してる人とか、多そうだし危険。



Lucifer | 7時間前

どこまで行っても迷惑な奴らだ。そんなに運動が好きならば韓国にでも行ってろ。

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返信0
ezo***** | 3時間前

私はもともと北海道生まれですが、実家に戻ってきて住んでますけど、ごみ置き場はいつも外の集団にだしずらくされたり、ごみを散らかしてかたずけさせようとしたり、薪や石炭は燃やされて臭い臭いを嗅がされたり、車の車庫入れ車庫だしを邪魔する運転をされたり、異常に好奇心持たれて、愉快犯行動されたり、夜中に床につくと、ボイラーの騒音で睡眠妨害されたり、どこかちょっと遠出をするときに、家の玄関先にごみをすてられたり、早朝からからすの大群を鳴かせるために、ごみを道路の舗道やごみ置き場に生ゴミを捨てて、起こしたりとか、けっこう悪質です。でもそういう連中に文句を家のなかで愚痴を言うといちいち反応されて、余計嫌がらせを悪質化してきます。

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ネコまたぎ(レスは読まないw) | 1時間前

隣に都会から転居して来た夫婦がいる。

「組合には入らない」
「回覧板は回さないで。でも市の広報誌だけは配布して」
「ゴミ置場の鍵当番は出来ないがゴミは捨てさせてくれ」
「町内会費が高い・意味が解らない」
と文句ばかり。
夫婦の娘が訪ねてくると必ず愛車を洗車する。
汚水は道路に側溝がない路地だから毎回路上が数十メートルも水浸しになる。
ある冬の夕方洗車を始めたのでブチキレた私は「凍結して事故が起きたらどうする」「側溝が無い事くらい見たらわかるべ!!」と注意した。
別の息子が訪ねてくると愛車のスポーマフラーの音がしてすぐに訪ねて来たとわかる、この息子1日に何回もエンジン掛けたり止めたりし車をイジる。
 ある土曜日の早朝6時にエンジンを掛けアクセルをブンブンとふかしたからブチキレた。
「うるせーこの野郎、ここは住宅街でこっちは夜勤明けで寝てるんだぞ」

こんなヤツらは来なくていい。

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har***** | 5時間前

都会の人間が田舎に来てもよその者扱いされるだけです。やめなさい。田舎は保守排他的です。「支持政党はどこ?」ときかれたら「自民党」といえば大丈夫。土地の有力者は多くが自民党。自民党の看板が掲げられている家屋があるが、多くは自治会長または経験者です。田舎で共産党は敵です。田舎に移住したら自治会長(区長)と民生委員さんには挨拶必修。警察官が時々家庭訪問にくるから、プラカードなんて見つけられたらアウト。東京近郊の、先祖が江戸時代から住む、私がいうのだから間違いないよ。

6 1

返信0
ton***** | 6時間前

共産の町議を頼って元過激派が移住してきたけど被害妄想大全開
後期高齢者で生活保護うけてるんだから民政員や福祉課職員が様子を見に来るのは当たり前だろ
ここをアジトだって疑ってるんだとか警察に通報しただろてウザイ

7 0

返信0
tsu***** | 8時間前

ほぼ毎週末「寄り合い」と称して行われる近所のおっさんジイさんが集まる飲み会の他、寺の役員会と称して行われる飲み会、神社の役員会と称して行われる飲み会、運動会の打ち合わせと称して行われる飲み会、打ち上げと称して行われる飲み会、消防団活動、町内のゴルフとその後の飲み会等等、田舎は暇だからとにかく理由をつけて近所の人で集まりたがる。参加率悪い奴はあまり良いように言われない。

そして近所の人やら親戚が家に好き勝手出入りする。やれあそこの息子がどこの会社に入っただ娘の結婚が遅いだ噂も回り放題でプライバシーなんてあったもんじゃない。

人付き合いが面倒で休日は自分の好きなようにゆっくり過ごしたい人は逆に都会に居た方がいい。

35 0

返信0
del***** | 2時間前

老いてもまだ迷惑をかけ続ける全共闘世代。本当に日本にいらないのはこの世代。この世代が日本をダメにしている。早く退場してくれ。老人が政治活動するな。お前らはもう直ぐ終わる。黙って余生を楽しめ。何かを変えようと思うな。邪魔。

2 0

返信0
awesome | 4時間前

田舎ってもいろいろあって、良い住人のいるところもあるし、酷いところもあるからな。一概に言えないが、酷い系の田舎の村社会に属さないで住むんだったら、基本的な考えとして、自給自足で生きていけるだけの根性と知識(農作業、家や電気ほか、頼らなくてもできる能力)が最低限あったほうがいいぞ。
あとは法律(この田舎の住人を法律で処罰するため)の知識と弁護士を見つけておけ。
田舎者は法律に疎いし、自分(たち)が法律みたいな前近代的な奴も多いから、そんな野蛮人のようなやり方は俺たちには全く効かないよ?というくらいの防衛力も必要。

そういう仲間を作って更に大きくしていけばいいと思う。

5 1

返信0
************* | 4時間前

馬鹿らしい。
孤独なんて都会でも同じ。
別に田舎に限った事ではない。

大都会で孤独死がないとでも?
これからもっと増えますよ。

こう言う低俗な雑誌社は自らの意見に大衆を賛同させ、
都合よく思想操作するために私的意見をまことしやかに言う事が多々。

5 1

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盲腸半島浄化作戦立案中 | 3時間前

馬齢を重ねても馬 鹿は馬 鹿なんだな、元馬 鹿激派の諸君!(笑)

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比大統領、南シナ海問題で中国牽制 一線越えれば「自爆部隊送る」

2019年04月05日 | 国際紛争 国際政治 


比大統領、南シナ海問題で中国牽制 一線越えれば「自爆部隊送る」

4/5(金) 19:31配信

CNN.co.jp
比大統領、南シナ海問題で中国牽制 一線越えれば「自爆部隊送る」

中国が一線を越えれば、南シナ海に「特攻隊を送ることも辞さない」とドゥテルテ大統領

香港(CNN) フィリピンのドゥテルテ大統領は5日までに、同国が実効支配する島の付近を中国船数百隻が航行している問題を受け、中国政府が島から手を引かない場合は「自爆任務」を担う部隊を送り込むことも辞さないと牽制(けんせい)した。

フィリピン西部パラワン島にあるプエルト・プリンセサでの集会で行った演説で述べた。この数日前、政府は実効支配する南シナ海のパグアサ島周辺で、今年に入り中国の船舶やボート275隻の存在を確認していると発表。中国に対し外交ルートで抗議したことを明らかにしていた。

CNN系列局のCNNフィリピンによるとドゥテルテ氏は演説で中国に対し、「友人同士でいよう」と呼びかけながらも「パグアサ島やその他の島に手を出してはならない」と強調。「それらの島々に向けてことを起こすなら、話は変わってくる。わが軍の兵士たちに『自爆任務の準備をせよ』と命じることになるだろう」と語った。

そのうえで自身の言葉について、警告ではなく「友人への忠告だ」と付け加えた。

パラワン島から500キロほど離れたパグアサ島は、複数の国が領有権を主張する南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島の一部。島にはフィリピン軍の小規模な駐屯地があり、およそ100人の民間人も生活している。

フィリピン外務省は4日に声明を出し、島周辺での中国船の航行について「違法」であり「フィリピンの主権を明確に侵害している」と非難した。
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比大統領、南シナ海問題で中国牽制 一線越えれば「自爆部隊送る」

4/5(金) 19:31配信

CNN.co.jp
比大統領、南シナ海問題で中国牽制 一線越えれば「自爆部隊送る」

中国が一線を越えれば、南シナ海に「特攻隊を送ることも辞さない」とドゥテルテ大統領

香港(CNN) フィリピンのドゥテルテ大統領は5日までに、同国が実効支配する島の付近を中国船数百隻が航行している問題を受け、中国政府が島から手を引かない場合は「自爆任務」を担う部隊を送り込むことも辞さないと牽制(けんせい)した。

フィリピン西部パラワン島にあるプエルト・プリンセサでの集会で行った演説で述べた。この数日前、政府は実効支配する南シナ海のパグアサ島周辺で、今年に入り中国の船舶やボート275隻の存在を確認していると発表。中国に対し外交ルートで抗議したことを明らかにしていた。

CNN系列局のCNNフィリピンによるとドゥテルテ氏は演説で中国に対し、「友人同士でいよう」と呼びかけながらも「パグアサ島やその他の島に手を出してはならない」と強調。「それらの島々に向けてことを起こすなら、話は変わってくる。わが軍の兵士たちに『自爆任務の準備をせよ』と命じることになるだろう」と語った。

そのうえで自身の言葉について、警告ではなく「友人への忠告だ」と付け加えた。

パラワン島から500キロほど離れたパグアサ島は、複数の国が領有権を主張する南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島の一部。島にはフィリピン軍の小規模な駐屯地があり、およそ100人の民間人も生活している。

フィリピン外務省は4日に声明を出し、島周辺での中国船の航行について「違法」であり「フィリピンの主権を明確に侵害している」と非難した。
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中国系俳優、日本軍の侵攻を「擁護」する投稿を謝罪

4/5(金) 15:34配信

BBC News
中国系俳優、日本軍の侵攻を「擁護」する投稿を謝罪

中国系俳優、日本軍の侵攻を「擁護」する投稿を謝罪

トム・ガーケン記者(BBC・UGC/ソーシャル・ニュース)、ケリー・アレン記者(BBCモニタリング)

中国系スウェーデン人俳優の趙立新さん(50)が、日中戦争時代の日本軍の中国侵攻を擁護するような投稿について、「不適切な表現」だったと謝罪した。

趙さんは2日、中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」で、1937年から1945年まで続いた日中戦争時代の日本軍について書き込んだ。

「日本人は北京を8年間侵略したのに、なぜ北京の故宮博物院の文化財を奪ったり、焼き払ったりしなかったのか?  これは侵略者らしいと言えるだろうか?」

これに対しインターネット上では、「自分のルーツを忘れている」などといった批判が殺到した。当該の投稿はすでに削除されているが、スクリーンショットが拡散されている。

日中戦争では、日本軍は北京や、その他の中国の主要な港や都市を占領していった。

中国河南省生まれの趙さんはスウェーデンで育った後、中国に戻り、俳優として成功を収めた。初めて出演した作品は、1994年公開のスウェーデン映画「Vägen ut」(英語題:Breaking Out)だった。

<関連記事>


・日中間の戦争の傷が未だ癒えない理由
・香港の出版社オーナー、中国当局が電車内で拘束
・中国、テレビで「自白」のスウェーデン人活動家を釈放

趙さんが国外で活動していた時期が、中国での批判の対象になっているようだ。

ある人は「あなたは自分のルーツが中国人だということを忘れている」、「中国で生まれたことも、自分の両親が中国人だということも忘れてしまっている」と投稿した。

別の人は、「中国人じゃないあなたに、中国の代弁なんてできない」、「日本の中国侵攻がどれほどの被害をもたらしたのか、何も理解していない。この国の歴史をよく知っているかのように振舞うな」と述べた。

一方で、趙さんを擁護する人もいる。歴史上の出来事について議論することは普通だという意見や、「彼が言っている意味は理解できる」と主張する人もいる。

趙さんのオンライン上のフォロワーは700万人だ。相次ぐ批判を受け、「不適切な表現の投稿」について「心から謝罪します」と投稿した。

「深く、深く、謝ります。私は侵略者を擁護したことはないし、今後も決して擁護しません。私は侵略者を強く非難します」と書き、「どの国の国民も、自分の国の歴史を思いやり、尊敬しながら、国の歴史についてある程度の知識を持つべきだ」と、中国政府機関のリンクと引用文を投稿した。

この謝罪にも関わらず、ソーシャルメディアでは「中国から出て行け」「スウェーデンに戻れ」などと、趙さんを攻撃する声があふれている。

今回の騒動は、この1年間に起きた中国とスウェーデンの緊張関係を連想させた。

2018年1月、中国指導部の個人的な生活に関する本を複数出版しているスウェーデン国籍の作家が、北京行きの電車に乗っていた際に当局者らによって連れ去られた。スウェーデン政府は今年2月、拘束されている作家の娘と無断で会合を持ったとして、駐中国大使を召還した。この会合の出席者は、解放活動を行なっている娘をけん制したという。

2018年9月には、スウェーデンの風刺テレビ番組が、中国人は犬を食べたり、公共の場で排泄したりするといった冗談を放送し、中国側を激怒させた。

(英語記事 Chinese actor sorry for Japan comments)


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名目賃金0.9%下振れ=勤労統計、企業入れ替えで-1月

2019年04月05日 | 社畜奴隷の二ホン、、世界で稀な勤勉な馬ヵ



名目賃金0.9%下振れ=勤労統計、企業入れ替えで-1月

4/5(金) 8:36配信

時事通信

 厚生労働省は5日、1月の毎月勤労統計調査の確報値を発表した。対象企業の部分入れ替えで、現金給与総額(名目賃金)に0.9%下振れの影響が発生。名目賃金は前年同月比0.6%減(速報値では1.2%増)と、18カ月ぶりのマイナスに修正された。

 確報値では、名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金も0.7%減(同1.1%増)に修正され、3カ月ぶりに前年同月を下回った。 
【関連記事】

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5年連続で国下回る=地方公務員給与-総務省
内閣府、統計調査の一部公表せず=一斉点検作業で判明
2月消費者物価、0.7%上昇=電気代値上げ影響




c******* | 13分前

給料下がっているのに、物価はどんどん上がる。
郵便も値上げだしねこの餌もすごく上がったし、缶詰も上がったし電気代も恐ろしいほどの値上がり、、。

それなのに移民を大量に受け入れる予定なんですよね。
その移民は実質無料で医療を受けられ、その医療費は日本の税金なんですよね。
日本人が払う税金で移民を潤し、その移民を安く雇って大企業が儲かる。

日本人がますますすみにくい国になっていく実感。

636 29

返信11
alt***** | 13分前

今までの見せかけの好景気は何だったの?
給与上がらずにこのママ不景気に突入&消費増税か…節約せねば…

537 17

返信10
p09***** | 16分前

やっぱり、厚労省は「忖度」して盛っていたのかなぁ? と疑わせるお話ですよね。

バレたときのダメージを考えてたら、割に合わないでしょうに、こんなことを続けるのでしょうか?

414 16

返信2
lef***** | 18分前

これが本当のアベノミクス。

186 2

返信6
cam***** | 1分前

これは”アベのミスっす”!
勤労統計は実体経済を正確に反映しなければならない。
今回の結果はこれまでの不正な統計が実体経済を正しく
反映していなかったということを如実に物語っている。
虚像の好景気に世間を欺いていたことを安倍政権は真摯に反省し
元々安定した大企業向けではなく窮状に喘ぐ中小・零細企業を
意識した抜本的な景気対策を早急に立案・実施してもらいたい。

0 0

返信0
nex***** | 4分前

先日の厚労省の、嘘の統計データー
もあるから、今までの景気指数は、
すべて嘘だったのではないかと、
思います。
給与が高くなってたのも、大手企業の
一部だけですよ。
なにか、安部政権を良く見せかけるように
仕組まれているのではないかと、思います。

35 0

返信0
pir***** | 1分前

消費税を含め各種税金の負担は際限なく増えていきますね。実質賃金は目減りする一方です。生活するだけで余裕がありません。税金のことを考えると怒りが込み上げてくるのは自然な反応のような気がします。

1 0

返信0
kamekame | 18分前

日銀短観も景気悪化を示し、勤労統計もマイナスなら、本格的な不景気なんだろう
なのに株価は騰がる、これ不思議

114 2

返信5
gmw***** | 1時間前

ですよねー
取り残されてるのかと思ってましたよ。

142 4

返信1
tarou | 7分前

この経済状況なら、消費税を無くすべき。

消費税を10パーセントにするのは、憲法違反だ。



qia***** | 3分前

安倍改竄隠蔽嘘つきクズ政権の景気かさ上げがバレただけ。実際はもっと前から賃金が低下してます。

0 0

返信0
mik***** | たった今

ウソノミスク。
クソノミクス。

0 0

返信0
jaz***** | 7分前

完全にスタグフレーションやなぃかアベちゃん?w

値上げ賛成派も責任取れや!

4 0

返信0
eri***** | 2分前

すべてアベノミクスのせい。日銀に大量のお金を刷らせて国債に株にお金を使わせてるからだね。お金の価値を下げてインフレを起こさせてって、やり方は一時期しかきかない。幼稚な政策。
わかってるけど、安倍忖度内閣が安倍を歴史に名を刻ませようと選挙で勝てるようズルズル続けてる。借金はつけ払い、ZOZOTOWNと一緒

2 0

返信0
********* | 4分前

安倍の嘘つき政治のツケと現実がいよいよ来ましたね。

これが本当の日本の現実です。

いかに国民が騙されていたか。

所得は上がらないのに各部門値上がり、ついには嘘をついてまでやりたかった増税が目前に迫ってます。

自民信者、安倍信者、麻生信者は目を覚まして現実を受け入れて欲しい

4 0

返信0
yuk***** | 1分前

これで増税したらホンマのバカ。。。

1 0

返信0
kok***** | 4分前

全てが捏造

それが自民公明党

今回も実態を国民に伝えられず、捏造で下げ幅を調整したんだろうな

企業入れ替えなど関係ない

上がった時に
企業入れ替えの影響で

と言うのか

4 0

返信0
馬券は | 6分前

安倍隠蔽総理の出鱈目加減も酷いがそれを難とも思わない国民がもっと問題です。

1 0

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cda***** | 6分前

仕事に責任の無いバイトや非雇用の給与は上がっても正規職員の給与は全く上がらん。

1 1

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cha***** | 1分前

物価値上げは仕方ないと思うけど反比例で安月給。好景気といった人は土下座しろ!



goa***** | 1分前

結局のところ政府部門が搾取するためのアベノミクス。

0 0

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yuh***** | 1時間前

自民党主権が嘘つきです

29 0

返信0
dar***** | 6分前

いよいよ、大本営発表ができなくなったな...

4 0

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Ghi-Ghi-Mo | 2分前

アベノミクスとかいう戦後最大の詐欺事件。
これテストに出るからな。

3 0

返信0
WorstJuvenile | 6分前

ってことは、本格的に『スタグフレーション』が始まったということだな。

このまま増税に踏み切ったら日本経済崩壊しかねないね。

2 0

返信0
くもんひろし | 8分前

残業を減らしたら給与が減るのは当たり前

0 0

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asjejfhdhjdj | たった今

受験で遊ばず、死ぬほど勉強しておいてよかった。

0 0

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tak***** | 10分前

自民にはぜってー投票しない!

12 0

返信0
kod***** | 2分前

これでも、あなたは、まだ安倍政権を支持するつもりかい?目を見開いて、しっかりと現実を見ようよ。

2 0

返信0
あ | たった今

給料下がって物価が上がる
誤魔化しだけの政治をしてきた安倍さんの責任は大きい



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サザエさんが好きな小市民ばかり、愚民ばかりなので政治屋も当然愚かなものばかり。

2019年04月05日 | 社畜奴隷の二ホン、、世界で稀な勤勉な馬ヵ

サザエさんが好きな小市民ばかり、愚民ばかりなので政治屋も当然愚かなものばかり。

最早、酒でも飲んで滅びる国を楽しもう。

もともと明治維新で無理やり国力を上げたが所詮アジア民族なので想像力など無く、今日が飯食えればいい原住民的な遺伝子。

アーリア人種=欧米人の科学的合理的な遺伝子とは異なる。

即ち、日本民族はもとのアジア原住民社会に戻るだけで心配は無用だ。


この様にヤフーに、コメントしたら不掲載にされた。






日本人の議論は「のんき」すぎてお話にならない

4/5(金) 4:50配信

東洋経済オンライン
日本人の議論は「のんき」すぎてお話にならない

日本を覆うさまざまな問題の「根本原因」を特定し、対策を提言します(撮影:尾形文繁)

オックスフォード大学で日本学を専攻、ゴールドマン・サックスで日本経済の「伝説のアナリスト」として名をはせたデービッド・アトキンソン氏。退職後も日本経済の研究を続け、『新・観光立国論』『新・生産性立国論』など、日本を救う数々の提言を行ってきた彼が、ついにたどり着いた日本の生存戦略をまとめた『日本人の勝算』が刊行された。

この記事の写真を見る

人口減少と高齢化という未曾有の危機を前に、日本人はどう戦えばいいのか。本連載では、アトキンソン氏の分析を紹介していく。

 年初より続けてきた本連載も12回目を迎えました。今回が最終回となります。お付き合いいただきまして、どうもありがとうございました。最終回ということで、まずこれまで本連載で展開してきた議論を総括してみたいと思います。

 経済規模を示すGDPは、「GDP=人間の数(つまり人口)×1人当たりの生産性」という式で表すことができます。これから日本では人口が減るので、生産性を上げないと経済の規模が縮小していきます。これは、かけ算さえ知っていれば誰にでも理解できる簡単な事実です。

 人口が減っても高齢者の数は減らないので、年金や医療費をはじめとした社会保障費の負担は減りません。そのため、日本の場合、経済規模を縮小させてしまうことは絶対に許されないのです。

 生産性を上げるとは、労働者の給料を上げること、そのものです。人件費をGDPで割れば、労働分配率が求められます。つまり、生産性と労働者の給料は表裏一体なのです。

 英国銀行は、労働分配率を下げるとデフレ圧力がかかると分析しているので、デフレを早期に脱却するという意味でも、日本は労働者の給料を上げ、労働分配率を高めるべきです。

 生産性向上にコミットする経済政策を「High road capitalism」と言います。「王道」と訳されることもありますが、見方を変えれば「茨の道」とも言えます。当然、その反対は「Low road capitalism」です。こちらは、ある意味で「邪道」とも言えます。

■経済の「王道」と「邪道」

 簡単に言うと「High road capitalism」は高生産性・高所得の経済モデルです。「High road capitalism」の根本的な哲学は「価値の競争」です。市場を細かく分けて、セグメントごとにカスタマイズされた商品やサービスで競い合うのが競争原理になります。そのため、商品とサービスの種類が多く、価格設定も細かく分かれています。

High road capitalismを志向している企業は、商品をいかに安く作るかよりも、作るものの品質や価値により重きを置く戦略をとります。他社の商品にはない差別化要素であったり、機能面の優位性であったり、とりわけ、いかに効率よく付加価値を創出できるか、これを追求するのが経営の基本になります。

 最も安いものではなく、ベストなものを作る。そのスタンスの裏には、顧客は自分のニーズにより合っているものに、プレミアムな価格を払ってくれるという信条が存在します。

 High road capitalismを追求するには、もちろん最先端技術が不可欠です。そして、それを使いこなすために、労働者と経営者の高度な教育も必須になります。同時に機敏性の向上も絶対条件です。

 「Low road capitalism」は1990年代以降、日本が実行してきた戦略です。規制緩和によって労働者の給料を下げ、下がった人件費分を使って強烈な価格競争を繰り広げてきました。

 海外の学会では、Low road capitalismに移行すると、一時的には利益が増えると論じられています。しかし、Low road capitalismによって短期的に利益が増えるのは、技術を普及させるための設備投資が削られ、社員教育も不要になり、研究開発費も削減される、すなわち経費が減っているからにすぎません。Low road capitalismは先行投資を削っているだけなので、当然、明るい将来を迎えるのが難しくなります。まさに今の日本経済そのものです。

 実は、「Low road capitalism」でも経済は成長します。しかしそのためには、人口が増加していることが条件になります。人口が減少していると、「Low road capitalism」では経済は成長しません。

 本来「Low road capitalism」は、他に選択肢のない途上国がとるべき戦略です。先進国である日本は「High road capitalism」を目指すべきだったのです。なぜならば、「High road capitalism」こそが、人口減少・高齢化社会に対応可能な経済モデルだからです。



■日本は「のんきな議論」が多すぎる

 今回の記事にはあえて挑発的なタイトルをつけました。このタイトルは、ある意味、私のフラストレーションの表れかもしれません。

 それは、今の日本で交わされている議論は日本経済についての現状検証があまりにも浅く、当然それによって、政策は本質を追求できていない、対症療法的なものになってしまっているという印象を強くもっているからです。

先週の「日本人の『教育改革論』がいつも的外れなワケ」でも若干触れましたが、人口減少にどう立ち向かうべきかについて、日本で行われている議論の多くは本当に幼稚です。今日本が直面している人口の激減は、誰がどう考えても、明治維新よりはるかに大変な事態で、対処の仕方を間違えれば日本経済に致命的なダメージを与えかねない一大事です。

 それほど大変な状況に直面しているというのに、日本での議論はなんとも「のんき」で、危機感を覚えているようにはまったく思えません。こういう議論を聞いていると、正直、どうかしているのではないかとすら思います。

 「のんきな議論」は、日本社会のありとあらゆる場面で見ることができます。

のんきな「競争力」の議論
 先日あるところで、最低賃金を引き上げる重要性を訴えていたところ、「最低賃金を引き上げると日本の国際競争力が低下するからダメだ」と言われました。ちょっと考えるだけで、この指摘がいかに浅いかわかります。

 日本の対GDP比輸出比率ランキングは世界133位です。輸出小国ですから、限られた分野以外では、別に国際的に激しい競争などしていません。また、他の先進国の最低賃金はすでに日本の1.5倍くらいですから、同程度に引き上げたとして、なぜ国際競争力で負けるかわかりません。さらに、多くの労働者が最低賃金で働いている業種は宿泊や流通などサービス業ですので、輸出とはあまり関係がありません。いかにも議論が軽いのです。



のんきな「教育」の議論
 教育についての議論も、実にのんきです。教育の対象を子どもから社会人に大胆に変更しなくてはいけないのに、日本の大学はいまだに、毎年数が少なくなる子どもの奪い合いに熱中しています。

 教育の無償化に関しても同様の印象を感じます。「子どもを育てるコストが高い。だから子どもを産まない、つまり少子化が進んでしまっている。ならば、教育のコストを無償にすれば、少子化は止められる」。おそらくこんなことを考えて、教育の無償化に突き進んでいるのでしょう。確かに、この理屈はもっともらしく聞こえなくもありません。

 しかし、これは小手先の対症療法的な政策にすぎません。教育のコストが高いのが問題だから、無償化するという考え方も可能ではありますが、そもそもなぜ教育のコストを高いと感じる人が多いのか。その原因を考えれば、「収入が足りていない」という根本的な原因を探り出すことができます。

 教育の無償化と、国民の収入アップ。どちらを先に進めるべきか、答えは収入アップに決まっています。要するに、少子化問題の本質は教育費にあるのか、親の収入が足りないのかを、きちんと見極める必要があるのです。

 事実、日本人の給料は、同程度の生産性を上げている他の先進国の7割程度です(購買力調整済み)。なおかつ長年、若い人を中心に減少の一途をたどっています。問題の本質は教育費ではなく、給料なのです。

 先進国の中では、少子化と生産性との間にかなり強い相関関係があるという研究があります。生産性が低く少子化が進んでいる複数の国で、教育費の補助を出しても思い通りには出生率が上がらなかったという興味深い事実もあります。

 ですから、教育費を無償にしても本質的な対処にはなりませんし、税金か借金でまかなうしかないので、結局経済に悪影響を及ぼすのです。

のんきな「輸出」の議論
 JETROの輸出促進とクールジャパンも同じです。問題の本質が分析できていないと思います。

私の分析では、日本が輸出小国である最大の理由は、規模が小さい企業が多すぎて、たとえすばらしい商品があったとしても、輸出するためのノウハウや人材が欠けている会社が大半だからです。すなわち、輸出のためのインフラが弱すぎるのです(「ものづくり大国」日本の輸出が少なすぎる理由)。

「日本にはいい商品はあるが、輸出は進んでいない。輸出をすれば国が栄えるから、輸出を応援しよう」。おそらくJETROが設立された背景には、こんな思考回路があったように思います。

 しかし、思惑通りには輸出は増えませんでした。なぜかというと、JETROの応援なしに、持続的に輸出ができる規模の企業があまりにも少ないからです。日本の産業構造が輸出できる体制になっていない以上、いくら補助金を出して、輸出できない企業が一時的に輸出できる形を作っても、継続的に輸出が増えるはずもないのです。

■まだまだある日本の「のんき」な議論

のんきな「先端技術」信仰
 最先端技術も同じです。去年、落合陽一さんの本を読みました。最先端技術に関しては、氏の主張に異論を唱えるつもりはありません。

 しかし、落合さんの主張を見ていると、日本の産業構造自体に技術普及を阻む問題があることに言及していらっしゃらないことが気になります。

 あまりにも規模の小さい企業が多すぎて、技術の普及が進まないだけではありません。残念ながら日本では、せっかくの最先端技術を活用する気も、活用するインセンティブも持たない企業が大半なので、落合さんの英知が幅広く役立てられることもないように思います。

 経済産業省のやっていることも輸出の発想と同じです。最新技術を導入すれば、経済は伸びる。しかし、実際には技術はなかなか普及しない。小さい企業は最先端技術を導入するお金がない。「ならば!」ということで、技術導入のための補助金を出す。

これもまた対症療法です。なぜなら、大半の企業は規模があまりにも小さくて、その技術を活用するための規模もなければ、使える人材も、わかる人材もいません。先週の「日本人の『教育改革論』がいつも的外れなワケ」のように、社員教育が著しく少ないことも影響しています。

のんきな「生産性」の議論
 先日、厚生労働省と打ち合わせをしたときに、最低賃金を上げるのに備えて、その負担を軽減するために、企業に生産性を向上させるための努力を促す目的で補助金が用意されたという話を聞きました。しかし、せっかくの補助金なのに、申請された金額は用意された金額の半分以下だったそうです。やはり、小さい企業は現状のままでいいという思いが強く、生産性向上など考えていないようです。

 経産省も厚労省もまったく思慮が足りていません。分析が浅すぎるのです。

決して公言はしないでしょうが、経産省は「日本企業は、お金さえあれば最先端技術を導入したいと思っている」という前提に立っているようですが、これは事実と反します。何度も言いますが、そもそも日本企業は規模が小さいので、仮に最先端技術を導入したとしても、十分に活用できるとは思えません。

 厚労省は、「最低賃金の引き上げの影響を受ける企業は当然、生産性を向上したがる」と思っているようですが、この仮説も根本的に間違っています。

 最低賃金で働いている人の割合が高い企業は、そもそもまともな経営がされていないか、または根本的に存続意義がないに等しい会社が多いので、自ら生産性を向上させようなどという殊勝な考えなど持ち合わせていません。補助金以前の問題です。

 そういった企業は、声高に訴えれば政府が守ってくれるとわかっていますので、生産性向上という「余計」な仕事をするインセンティブはないのです。

■のんきな「財政政策」と「金融政策」

のんきな「財政」の議論
 財政の議論も浅いと思います。消費税の引き上げも対症療法でしかありません。

 ご存じのように、日本は人口が多く、人材評価も高い割にGDPが少ないです。一方、社会保障の負担が大変重くなっています。そこで、年金の支給を減らしたり、医療費の自己負担を増やして、国の負担を減らすべきだという議論も交わされています。政府は消費税を上げて、税収を増やそうとしています。

 しかし、私に言わせれば、この2つの方法は、夢のない、いかにも日本的な現実論にすぎません。この政策は、将来の負担をまかなうために、現状の日本経済が生み出している所得に何%のどういった税金をかけたら計算が合うか、という形で議論されています。あたかも、税率以外の他の変数は変えることができないという前提が置かれている印象です。

 先述した通り、日本の財政の問題は支出の問題でもなければ、税率の問題でもありません。日本の財政の根本的な問題は、課税所得があまりにも少ないことに尽きます。しかし日本の議論では、「所得は増やすことができる」という事実があまりにも軽視されています。

 消費税は上げるべきかもしれませんが、その前に付加価値を高め、その分だけ給料を上げて、上げた分の一部を税金として徴収すれば、それだけでかなりの規模の税収アップになります。



のんきな「量的緩和」の議論
 経済学の教科書には、いくつかの「インフレの原因」が列挙されています。モノとサービスの需要が相対的に増えること、通貨供給量の増加、円安、財政出動は典型的なインフレ要因です。賃金が増えることも、大きな要因の1つです。

 経済の状況が通常通りならば、財政出動と円安誘導と金融政策で経済は回復します。いわゆる、「インフレは日本を救う」論理です。

 しかし、この議論には大きな盲点があります。それは、日本のように給料が減って、人口も減り、消費意欲が低下する高齢化社会では、需要が構造的に減るということです。もはや「通常」の状態ではありません。

 このような状況で、中小企業問題や給料が少なすぎる問題を無視し、金融緩和や円安政策を進めても、通常の効果は出ません(もちろん、やらないよりはマシでしょうが)。給料を徹底的に上げていかないと、金融政策や財政だけでは通常の効果は期待できないのです。

 「インフレは日本を救う」というだけの議論は、問題の本質を見極めていない議論です。企業の規模と給料には強い関係がありますから、企業規模を拡大し、給料を高めて初めて、金融政策・財政政策が生きてくるのです。

■あらゆる問題は「給料が少ない」ことに帰する

 デフレ、輸出小国にとどまっている問題、年金問題、医療費問題、消費税、少子化、国の借金、女性活躍問題、格差の問題、技術の普及が進まない問題、ワーキングプア、子どもの貧困、などなど。これらの問題の根源にあるのは、すべて日本人がもらっている給料が少なすぎることです。

 今の政策は、ほぼすべてがただの対症療法です。問題の本質が見えていない。それでは病気そのものを完治させることはできません。

 では、どうするべきか。『日本人の勝算』にも書きましたし、本連載でも述べましたが、やるべきことは明確です。世界第4位と評価されている優秀な人材を使って、先進国最低、世界第28位の生産性を上げればいいのです。それだけです。それには、賃金を継続的に上げる必要があります。

 このことを、大半の日本企業の経営者が理解しているとは思えませんし、自ら賃金を上げる気のない経営者が多いのも間違いないので、彼らの奮起を期待してもムダです。だとしたら、「High road capitalism」に移行させるために、最低賃金を毎年5%ずつ上げて、彼らに強制的に生産性を引き上げさせるしか方法は残されていません。


それにあわせて、労働者を集約し、企業の規模拡大を促進するべきです。たとえ給料を上げても、企業の規模拡大を追求しない、もしくは小さな企業を守ろうとする政策を実施してしまえば、政策が矛盾し、「High road capitalism」は夢と終わります。

 生産性の向上ができない経営者は、増える一方の社会保障負担を捻出するだけの才能がないのです。潔く企業経営から撤退してもらいましょう。人手不足は当分続くので、労働者は才能のある経営者のところに行けばいいのです。

 最低賃金の引き上げの話を出すと、必ず昨年の韓国で起きたバカげた失敗事例を引き合いに出す人が現れますが、韓国は一気に16.4%も引き上げたから失敗したのです。このことは、すでに何回も指摘しています。だからこそ、日本は毎年5%でいいのです。

 また、最低賃金を引き上げると、中小企業は皆つぶれるという意見も必ず寄せられます。しかし、そういう意見を持つこと自体、頭を使っていない証拠だと思います。

 すべての中小企業の労働者が最低賃金で働いているわけでもなければ、すべての企業の経営がギリギリなわけでもないので、最低賃金を引き上げたからといって、中小企業が大量に倒産することはありえません。

 日本人労働者の生産性は、イギリス人などのヨーロッパの人々とそれほど大きく違いません。しかし、最低賃金はたったの7割に抑えられているのです。

 人材評価が大手先進国トップの日本は、それを武器に、大手先進国トップクラスの賃金をもらい、再び経済を成長させる。この挑戦にトライするしか、日本に道は残されていません。

 それには、中小企業を集約させること。ここに「日本人の勝算」があります。

デービッド・アトキンソン :小西美術工藝社社長
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