日々はつれづれ

旅に出たいと思いつつ、過ぎていく日々のつぶやき。

ブレイブストーリー

2006年07月12日 | テレビ・映画・舞台
ブレイブストーリー」を見に行って参りました。
 あまりにも前宣伝がすごいため、これは危険だな…とは思っていたのですが。
 こどもでも見られるように(というかむしろこども向けに)作り変えられているのは覚悟の上なのでしたが。

 あまりにもひどいよ…(泣)。いろんなところをはしょりすぎです…。

 一緒に見た友人は原作を未読でしたが、上映後「これ、おもしろかった…?」と聞いたところ「う~ん…」という微妙な返事が。


 以下かなり支離滅裂なネタバレを含みますのでご注意を。








 単純に主人公が願いを叶えるために異世界に行って帰ってきただけの話しになっています。いや、確かにそういう話なんですが、ドラゴンのジョゾはただのポケモンのようでしたし老神教の説明も北の帝国が攻めてくるいきさつも珠を集める過程も全てすっとばしているので全部が唐突でした。
 最後に女神に対面した時「仲間と旅をしてきて~」というようなセリフがあるのですが、思わず「あんたろくに旅してないじゃん」と突っ込んでしまうくらいエピソード削られすぎでした。
 しかもルゥおじさんなんか存在も出てこなかったし。これじゃキ・キーマもミーナも幻界そのものも存在の意味が変わってくるのでは…そこまで無視するかー! っとちょっと悲しくなりました。
 原作は文庫でいうとおよそ3分の1を現実のどろどろした話に費やされます。そこではワタルは何もできない、自分の感情を持て余すただのこどもで、だからこそ幻界へ渡り帰ってきた後が重要になってくるのですがそれもなし。
 またこの本のおもしろい所は現世の時は一歩引いた目線で読んでいけるのに徐々に幻界と交差していくうちに、そして話が幻界中心になっていく頃にはワタルのすぐ近くに目線が下りてきます。だからいつの間にかのめりこんでいるのかも。
 まぁ二次作品において原作を上回るものができるとははなから期待はしていませんでしたが、ここまで原作の魅力をつぶされると悲しさ倍増です。
 カッツがどうなろうとどちらでもいいのですが、それによって出てくるはずのシーンとセリフまでもがなくなっていたのがなんとも…。おかげでミツルの存在も中途半端に思えるのは私だけでしょうか。

 原作の最後にでてくる言葉はこちら。
 「人の子の生に限りはあれど、命は永遠なり」
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