トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

応対と対応

2010-06-06 | Weblog
マジックメーカーズの大コンサートを来週に控えて、バンドメンバーは約800枚のチケットを売りさばく毎日に追われています。

昨日はコンサートに来てくださる近所の友人宅にトニーがチケットを届けに行きました。

まずは行く前に、正しい応対の練習。

コンサートに来てくれることうれしいです。
チケット買ってくれてありがとう。
一枚5ドルで2枚だから10ドルです。
などなど、、、、、 できないかもしれないから紙に書くと言って小さなメモ帳に丁寧に台詞(笑)を書いて出かけました。

約束どおりチケットと引き換えに10ドルをいただいて無事帰宅した後、その友人からなが~い深刻メールをいただきました。

友人は音楽演奏をしているトニーしか知らないのでトニーの障害がこんなにも重度だとは思っていなかったというような内容でした。

チケットを届けて丁寧に応対できたものの、友人から「So how much do I owe you?」(で、私いくら借りてたの?)と聞かれて対応ができなかったそうです。

How much are 2 tickets?(チケット2枚でいくら?)とか How much do I need to pay?(いくら払えばいいの?)って聞いてくれれば練習通りだったけど、友人はoweと聞いてきたのでトニーは答えられなかった。

その後、友人が「How much do I need to give you」(いくらあげればいいの?)と聞き返すと「一枚5ドルで2枚だから10ドルです」(もちろん英語で)と言ったそう。

友人はメールで、
とてもびっくりした。
息子(トニーの友達でやはり障害のある子)もトニーってもっとスマートだと思ったと言った。
もっとトニーのことを知りたい。
これからも何かできることがあったら言って欲しい。
、、、など延々と綴ってありました。

で、私の返信、
友人よ、わかってくれてありがとう。
トニーはあれでも結構練習して出かけたんだよ。
だからいつも言ってるでしょ、音楽はできなくたって他はなんでもできるお宅の息子とは違うって。
お言葉に甘えてこれからもトニーをそちらへ送るのでよろしくね!