東京・日本橋で鉄骨落下…人手不足?酷暑? 作業現場で相次ぐ重大事故に不安の声広がる
2023/09/19 14:20
19日午前9時20分ごろ、東京・日本橋のビル工事現場で、鉄骨が落下。東京消防庁によると、工事関係者2人が死亡し、1人が意識不明の重体になる事故があった。
現場は、JR東京駅八重洲口に近いオフィス街にあるビルで、事故当時、「ドドーン」とカミナリが落ちたような轟音が聞かれたという。ビル周辺には警察の規制線が張られ、上空を報道のヘリが爆音を立てて旋回。その様子を見た買い物客やサラリーマンらがビルの方向を見上げて騒然とする事態となった。
負傷者が出る事故といえば、17日にも人気ロックバンド「B'z」のコンサートが行われていた福岡市の福岡PayPayドームでも発生したばかり。コンサート終了後のステージセットを解体する作業中、ワイヤでつるしていた鉄骨が落下し、男女7人が負傷した。
7月には静岡市の国道1号「静清バイパス」で建設中の高架道路の橋桁(長さ約63メートル、幅約2.5メートル、重さ約140トン)が路上に落下。高架上の作業員らが巻き込まれ、8人の死傷者が出ている。
いずれの事故も詳しい原因究明はこれからだが、これまで「安全、安心」を誇ってきた国内の現場で、立て続けに事故が起きていることに対し、ネット上でも不安の声が広がっているようだ。
《偶然だろうが事故が続いているのは怖いね。今まで、あまり聞かなっただけに》
《工事現場はどこも人出不足と聞いている。何らかの人為的なミスでもあったのだろうか》
《酷暑もあるのでは?俺も現場にいるけれど、ファン付きベストを着ていても大変。ぼーっとして集中力が途切れることがある》
これ以上、重大事故が起きないことを祈るばかりだ。
業務上過失致死傷の疑いで捜査へ 八重洲のビル建設現場で15トンの“梁”落下 作業員2人死亡
2023/09/19 15:08TBS NEWS DIG
東京駅近くの高層ビルの工事現場でおよそ15トンの鉄骨が落下し、男性作業員2人が死亡した事故で、警視庁は業務上過失致死傷の疑いを視野に捜査する方針です。
午前9時半ごろ、中央区八重洲の地上51階、地下4階建てビルの工事現場で「鉄骨とともに作業員何人かが転落している」と110番通報がありました。
警視庁によりますと、事故直前に7階部分で長さ30メートルほど、およそ15トンの鉄骨の「梁」の上で複数の男性作業員が作業をしていたということです。
「梁」はクレーンのアームにつり下げられ、下から複数の鉄骨で支えられていましたが、何らかの原因で落下し、梁の上で作業をしていた作業員を含むあわせて5人が3階部分に落ちました。
事故を目撃した人
「どかんという音。時間は結構長かった、長くても10秒ぐらい。いろいろなものが落ちているかなと思った」
「雷が本当、落ちたような。地響きもした」
作業員5人のうち30代と40代の2人が死亡し、40代の作業員は一時意識不明に陥りましたが、現在は回復しました。
けがをした20代の作業員2人は命に別状はないということです。警視庁は業務上過失致死傷の疑いも視野に捜査する方針です。