若い頃、人は必ず何かに夢中になるものだ。
そして 時が過ぎて夢中になってその対象のほとんどが色褪せてしまう。
幼い頃、私はプラモデル作りに夢中になったが、
ギターの音色に心を奪われて以来、一度もプラモデルを買うことはなかった。
小学校の頃マンガばかり読んでいたが、
吉川英治の『宮本武蔵』に出会って以来、マンガ本を買うことがなくなった。
夏には必ず蝉とりに行ったが、幼なじみにチエちゃんから
「7年も土の中にいて、土からでてきた蝉は一週間で死んじゃうのよ」と教えられ、
二度と蝉とりには行かなくなった。
プラモデルや蝉とりやマンガに興味を持たなくなったが、ギターや本は今も手放せない。
中学1年生の時、他のクラスの女の子に一目惚れした。
2年生になってその子と同じクラスになったことをとても喜んだが、
その子と話してみて瞬時に熱が冷めてしまった。
言動がとても薄っぺらく感じてしまったのだ。
色白で美しく見えた横顔が何故か醜く見えてきた。
自分も陳腐な若造だった。
そんな私が見た目で恋などするものではないと強く思ったものだ。
その人の人間性は言動に表れる。
言動を見つめるようになったのはあの子のおかげと言っていい。
女も男も人間性に好意を抱くようになったのはあの頃からだ。
五木寛之の『蒼ざめた馬を見よ』や
アガサ・クリスティーの『検察側の証人』を読んで
自分の知識や発想の陳腐さにがっかりした。
読書や映画のお陰で、見た目や性格の一面しか見ることができなかった自分の
知識の貧困さに気づかされ、何度も愕然とさせられたものだ。
様々な出会いの中で、無意識に何かを選び
同時に無意識に何かを捨てていく。
私の場合、ギターを選んでプラモデルを捨て、
本を選んでマンガや蝉取りを捨てたのだ。
成長の過程で選ぶ力、捨てる力を身に付けていく
選ぶのは感情が優先するが、本当に捨て去るには強い理性が必要だ。
弱き者はいつまでも同じ過ちを犯す
その原因は 捨て去るための強い理性や信念を構築できないからだ。
若者よ
知識を求め
冒険を求めるがいい
そして、今いる場所からの旅立ちを始めよ
他国から日本を見たとき
きっと大切な何かを見つけることができるだろう
若者よ
人に恋するのではなく
人間性に好意を持て
そして もっと多くの人間性に触れ
自分に足りないものを気づくことだ
それが自分が今立っている地点を知ることになる
今いる場所が分からなければ
地図は無用の長物でしかない
若者よ
今いる場所が分からなければ
目的の場所には決して行き着けない
これが人生のルールだ
そして 時が過ぎて夢中になってその対象のほとんどが色褪せてしまう。
幼い頃、私はプラモデル作りに夢中になったが、
ギターの音色に心を奪われて以来、一度もプラモデルを買うことはなかった。
小学校の頃マンガばかり読んでいたが、
吉川英治の『宮本武蔵』に出会って以来、マンガ本を買うことがなくなった。
夏には必ず蝉とりに行ったが、幼なじみにチエちゃんから
「7年も土の中にいて、土からでてきた蝉は一週間で死んじゃうのよ」と教えられ、
二度と蝉とりには行かなくなった。
プラモデルや蝉とりやマンガに興味を持たなくなったが、ギターや本は今も手放せない。
中学1年生の時、他のクラスの女の子に一目惚れした。
2年生になってその子と同じクラスになったことをとても喜んだが、
その子と話してみて瞬時に熱が冷めてしまった。
言動がとても薄っぺらく感じてしまったのだ。
色白で美しく見えた横顔が何故か醜く見えてきた。
自分も陳腐な若造だった。
そんな私が見た目で恋などするものではないと強く思ったものだ。
その人の人間性は言動に表れる。
言動を見つめるようになったのはあの子のおかげと言っていい。
女も男も人間性に好意を抱くようになったのはあの頃からだ。
五木寛之の『蒼ざめた馬を見よ』や
アガサ・クリスティーの『検察側の証人』を読んで
自分の知識や発想の陳腐さにがっかりした。
読書や映画のお陰で、見た目や性格の一面しか見ることができなかった自分の
知識の貧困さに気づかされ、何度も愕然とさせられたものだ。
様々な出会いの中で、無意識に何かを選び
同時に無意識に何かを捨てていく。
私の場合、ギターを選んでプラモデルを捨て、
本を選んでマンガや蝉取りを捨てたのだ。
成長の過程で選ぶ力、捨てる力を身に付けていく
選ぶのは感情が優先するが、本当に捨て去るには強い理性が必要だ。
弱き者はいつまでも同じ過ちを犯す
その原因は 捨て去るための強い理性や信念を構築できないからだ。
若者よ
知識を求め
冒険を求めるがいい
そして、今いる場所からの旅立ちを始めよ
他国から日本を見たとき
きっと大切な何かを見つけることができるだろう
若者よ
人に恋するのではなく
人間性に好意を持て
そして もっと多くの人間性に触れ
自分に足りないものを気づくことだ
それが自分が今立っている地点を知ることになる
今いる場所が分からなければ
地図は無用の長物でしかない
若者よ
今いる場所が分からなければ
目的の場所には決して行き着けない
これが人生のルールだ