楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

マスプロ授業不眠術

2006-11-13 23:03:41 | 教育
先週お約束のマスプロ授業不眠術。
今日の工夫。
1)まず出席簿に名前を記入させる。前から、順次記入している。
だいたい眠るのは後ろ。
2)眠りだした頃を見計らって、名前を見て、後ろの方の名に、ごくごく簡単な質問を出す。

決まりきった答えではなく、「君なら、どうする?」質問。
全うな答えは、とりあえず褒める「君すごい!」そしてさらにつっこむ。
その際、席の近くまで行く。
「ところで、こんな時は?」と会話に持ち込む。「おー!すごいすごい!」
そして、別な質問を別な人間にふる。
ちょっとはずれた答えでも、「違う!」などと絶対に言ってはいけない。
その答えは、違う問題に使えるな。「君、それっていま話題になってる。未来の科学に使える!」
などと褒めちぎり、そしてさらに突っ込む。
<おー!かなりの学生が目を覚ましはじめたぞ。しめしめ。>
起きたところで、ちょっと話題をそらしたジョークを。
なんてやっていたら、90分が過ぎていた。5分オーバーで終了。
これってほとんど芸人の世界だね。
でも楽しいね。こうやってコンパにでも突入すれば最高だが、相手は未成年が多い。昨今、それすらうるさいからね。
未成年を相手にコンパを奨励するとは何事かと。へたすると親が飛んでくる。
なんて時代だ!本当に、世も末だ。
<ドイツを見よ。こどもだってビールは飲んでる。>
なんてね。キャンパスに出て、一息つく。オー秋の空だ。

また来週のための準備をしなくては。

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人間をみつめて

2006-11-13 02:57:30 | 読書
 仕事に一息の日曜日、読みかけの司馬遼太郎「人きり以蔵」を読み終えた。本当にこの司馬遼太郎は、人間とくに奇人変人のたぐいに興味があったらしい。それも歴史の革命的時代に価値が見いだされる、というか活躍できる人。このような人間は通常の時代はどう生きるのであろうか?科学の世界ではわかりやすい。奇人変人は普通ではないことを考えたり、行動できたりするので科学のパラダイムの大転換の革命の時代にとてつもない力を発揮する。しかし、通常の時代には、パラダイムの常識を外れるので、だいたいは科学の世界でも相手にされないことが多い。そして、それらは再び革命の時代が訪れた時も、復活、再評価されるのは本当にわずかであり、多くは科学の歴史の中で埋もれてしまう。奇人変人と歴史の共鳴は運なのである。
 それに対し、大きな野望と人間としての常識(人間関係のうまさ)をそなえ、反骨(常識への挑戦)精神旺盛なる人は、科学者は、通常科学の時代と、革命的科学の時代(トーマスクーン参照)の両方の時代に強いように見える。そのような人間(例えば徳川家康)を司馬は好きではないらしい。でも、そのような印象は、日本が安定期に入った昭和30年代後半と、彼の30代後半という、人生の中で最も充実する(40代前半)直前の彼についてである。その後、そのような彼の人間観はどのように推移したのであろうか?まだまだ、興味が尽きない。
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