風の果て〈上〉 (文春文庫)藤沢 周平文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
今日からまたまた出張。あすから1週間、船だ。
新幹線と電車の移動中5時間、久しぶりに読書。
今、NHKで放送中の「風の果て」(上)(下)を読んだ。
だって藤沢周平だからね。
彼の時代小説は本当にあったかくてよい。
これは特に、下住みから権力者へののし上がる主人公。
竹馬の友との関係がねじれて、それでもやはり友である心の葛藤。
権力者の誠実と欲の狭間。
そして最後には時間がすべてを押し流すさわやかさとむなしさ。
なぜか、こころが洗われる。
それが藤沢周平。
映像は半分を過ぎたあたりだが、後半の盛り上がりをどう描き出すのか楽しみだ。