楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

坂出殺人事件

2007-11-29 13:40:59 | 時評
ちょっと場違いではあるが、今ニュースをにぎわしている香川県の坂出殺人事件。
あの現場は昔々、良く釣りへいったところだ。
まだ若い頃、休みになると家族をつれてあの岸壁へ出かけた。
初夏になると鯖だ、イワシだ、と大群が岸壁に押し寄せ、1時間でバケツが一杯になる。
幼かった息子も娘もおおはしゃぎ。
夏になると、夜のちぬ(黒鯛)釣り。電気浮きをたらして、それも良く釣れた。
なんたって鯛だ!

私は釣りにのめり込むようになっていった。
しかし、ある時からその釣りでにぎわう岸壁に暗雲が立ちこめた。

朝早く、まだ暗いうちに夜明けを狙ってそこへ出かけた。
最高の釣り場が、今、話題の現場の工場の海側岸壁。

「さ!夜明けを待つぞ!」とセットしようとするとーー
なにやら「ウーウー」と聞こえる。
「?」と暗がりを振り向くと、輝く光がゆれている。
「なんだ?あれ?」

「犬だ!」そこにはほとんど無数といっていいほどの光る眼がある!
野犬の群れである。襲われたらひとたまりもない。

私は恐怖に駆られて一目散で退散した。

今回のニュースを見ていると、幼子達の遺体の発見場所はその工場の裏側である。

それからもう一つの事件があった。
家族でにぎわい、夜釣りを楽しんだその岸壁の縁から数台の車があがり、白骨化した運転者が数体あがったのである。
自殺なのか事故なのかはわからない。しかも1台や2台じゃなかったのである。なんの柵もない岸壁から飛び込んだ車であることだけは確かであった。

『良く釣れるには理由があったのだ!」
と、
それから人はその岸壁には釣りに行かなくなった。私も。

でも、そんなことももう25年以上前。
今は変わってしまっているのだろうなとも思ったが、ニュースを見るとあまり変わってはいないようだ。
合掌

コメント
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