楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

終活 (2) 研究・学界・個人

2021-01-21 17:00:00 | 生活

 物事をどう整理し、次へつなぐか。世の常だが、私も暮らしを3分類している。1)研究に関わる事柄=自然が相手。2)大学、学会や学界など、専門コミュニティーや社会に関わる事柄そして3)自分や家族、同窓会など、個人が関わる事柄。

 研究     

 学界     

 個人     

そして予定表も日記もメモも、その分類に従い色付箋や蛍光ペンを用いている。しかし、分類に多くは中間領域がある。そこに中間色を配置する。

研究と学界の中間

学界と個人の中間

個人と研究の中間

てな具合。

 それぞれの類を更に3分、三角錐ピラミッドを作る。情報には出と入りがある。貯留ー保存をうまくやらないとたちまちに保存能力を超える。

社会の最小単位は個人。個人それぞれのビラミッドの頂点へ向かって、トンネルの道筋にある小部屋に何を残していくか、その小部屋が無数に集まって社会・国家のビラミッドになる。古代エジプトの設計者のような気分だね。その小部屋の空け方まで残しておくと終活完成だね、ピラミッドの頂点から天へ飛翔できる。さてさて、まずは土台作り。やはり自然相手の研究整理からだね(続く)。

 

 

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世代順送としての終末活動 (1) 残された父の肉声と直筆

2021-01-21 03:00:00 | 生活

 父は34年前に亡くなり、一昨年には兄も亡くなった。母は8年前に亡くなった。そして昨年、実家も畳んだ。父も兄も享年72歳であった。膨大な遺品が残された。

 その父が亡くなる2年前、すなわち70歳の時に録音された声のテープが出てきた。学校教員であった父が、初めての教え子と持った40年目の同窓会の席でのお礼の言葉である。高等小学校の教員となったのは太平洋戦争突入の昭和16年。最初の教え子たちとの集いである。元気一杯で声に張りがある。短い時間に自分の人生も語っている。これから百歳まで生きる決意だ、と。

 しかし、病気したことすらなく、病弱な私から見れば、永遠の命を持つように見えた父は、急性白血病であっけなく逝った。大雪が降り積もる札幌雪まつりを前にした節分であった。走り続けていた父には余命が告知されることはなかった。終末活動が出来ずに逝った父は無念だったに違いない。病院のベット脇には、書きかけた原稿が残されていたという。

 自分も終活を本格的にと再び記し始めたこのブログ。しかし、この世代送りの作業は、自分のことだけではない。どの順番でどう整理するか。膨大な段ボールの山を前に、まず、そのことが課題である。(続く)

 

 

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