異形の仲間たち見聞録

私が見てきた精神疾患者たち

小説『呆け茄子の花 その十七』

2016年08月07日 00時04分55秒 | 小説『呆け茄子の花』

「希死念慮」から逃れた尚樹であったが、

だからといって全てが解決したわけではない。

全身を覆う「倦怠感」、それに伴う昼夜逆転。

もう、普通の生活ではなくなっていた。

異常な飲酒量、出会い系を続けるため、カード会社からの借金

事は、尚樹の知らないところで進んでいた。

障害者である尚樹には到底返済できない額に膨らんでいた。

そうして、尚樹は生活できないレベルになり、

「無料弁護士相談会」へと、足を向けざるを得ず、

一歩一歩進むごとに現実を痛いほどに感じてきた。

「どうなるんだ!?」と・・・

 

 

その十八につづく