金魚日和

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ヘルメット炒飯

2012年06月10日 | 料理・食べ物

【味西】
Nikon D90 + Tamron SP AF90mm F2.8 Di MACRO

新しい事務所の西隣りには、撤退したコンビニの店舗を利用して開業している中華料理店がある。
国道沿いにあるこの店は“とにかく安い”と評判で、
開店して1年ほど経つ今でも、昼飯時ともなると人で溢れている。

このお店、前を通ったことは何度もあるのだが、
基本、昼食は“my妻のお手製弁当”だし、夜は自宅で食べることがほとんどの自分だ。
これまで入店すべき理由が無いままに過ごしてきたのだが、
“my妻お手製弁当定休日”である土曜日の今日(記事は日曜日になってしまった)、昼食を食べに出かけた。


『押』のプレートが貼られたドアを元気によく『引』いて入店すると、
これまた元気且つたどたどしい日本語で「ひらしゃませ~♪」の大合唱・輪唱の部。
どうやら男女10数人の従業員全員が中国系の方ズのようである。
積年の疑問だった『びっくりした中国人は「アイヤ~!」と言って驚くのか』を検証すべく、
“わざとつまずいて転ぶ”という古典的なムーブを繰り出したい衝動をグッとこらえながら席についた。


目の前にあったメニューの束~ラミネート加工された両面プリントメニュー数枚と製本されたグランドメニュー~を見る。
…決して高くは無いが、評判になるほどの“びっくり価格”では無い。
『お得なセット680円』的なラミネート類はわきに置き、グランドメニューから『炒飯480円』を注文した。

厨房内の男子チーム、フロアにいる女子チーム、いずれも会話は皆中国語である。
にこやかな表情で注文やワタクシゴトなどを話しているようなのだが、会話だけ聞いていると喧嘩しているとしか思えない。
「さすが『酔拳』を発明する国の人ズは違うなぁ~」などと妙な感心をしながら待っていると
「おまちとさま~♪」の言葉とともに、皿にのせられた工事用ヘルメットが運ばれてきた。

…何故今ここに、このタイミングでヘルメット???

クエスチョンマークが頭をかけめぐる青春♪した数秒後、
そのヘルメットこそがmy炒飯であることに気がついた。
気がついたのは良いが、気がふれてないか?なんだこのボリュームは。
小食揃いの四人家族ならこれ1品で十分な量じゃないか?

ちょっと小顔な人の頭部大で且つ完全に半球状のカタチをした炒飯を前に、
小声でこっそり「ァィャ~♪」と言ってみた。


自分なりに頑張って食べてはみたものの、当然の如く半分は残った(それでも茶碗2.5杯分は食べた筈)。
席を立つ時に申し訳無さそうな顔をして(=演出)
「残しちゃってすみません/量が多くって」と言い「不味いから残したのではない」ことをアピール、
会計係りのお姉さんにも同様のことを言い、480円(税込)を支払った。

なるほど、“絶対的な金額が安い”のでは無く、
“金額に対しての量がハンパ無い”という意味で“安い”のだな、と、納得し、
『引』のプレートが貼られたドアを元気によく『押』して店を出た。


結論:次回は画像におさめてきます◎