ロシアという国はあまりなじみがない。しかしわたくしはロシア文学は大好きではある。ドストエフスキーの大ファンで「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」「悪霊」は数回読んだ。ドストエフスキーの文体は粘っこいとかしつこいとかくどいとか一部言われるが、くせになるとあの回りくどい描写が病みつきになる。ドストエフスキーは神の存在を真剣に考察し探したそうだ。あの広いロシアの大地は一つの神しかいないと人々に思わせるそうである。日本人のわたくしにはあまりよく分からない心境だ。
わたくしが子供のころ、つまり今から5〇年くらい前はロシアではなくソ連であった。ソ連の中にロシアがあるというのはかろうじて分かった。ロシアはソビエト連邦の中で一番大きな国だったからである。だがそもそもソビエト連邦という国家体制というものが理解しにくかった。ソ連が崩壊したときに、今話題のウクライナとかバルト3国とかアゼルバイジャンとかベラルーシとかいう国がいっぱいあって、それらの国は分離独立したわけだが、ともかくビックリした。
子供のころのソ連の印象はやたらオリンピックに強い国だった。アメリカやヨーロッパとは違う強さを持った選手がたくさんいた。体操とかレスリングとかバレーボールとかが強いという記憶がある。わたくしが子供のころもアメリカはオリンピックの舞台でも強かったが、アメリカに唯一対抗できる国がソ連だったのだ。昔のオリンピックはアマチュアが出る大会?という今では信じられないものだった。ソ連は社会主義国で国が選手をサポートしているので強いのだとか言われていて、それってプロじゃないんだ?と不思議に思ったものである。
わたくしが中学くらいになると歴史でソ連は社会主義国で日本とは経済体制が違うこと、つまり計画経済で好不況がないとか、社会保障が充実しているとか学んだ。中学生ながら計画経済ってつまらなそうとなぜか思ってしまった。当時は外国の情報はほとんど入らないので、ソ連の実態というものが全然イメージできなかった。ただ、アメリカやヨーロッパとは違う文化、経済の国があるのだということは何となく理解していた。そして唯一アメリカに対抗できる軍事力を持った超大国という存在、中学生の言葉で言えばとても強い国というのがソ連のイメージだった。
わたくしが子供のころ、つまり今から5〇年くらい前はロシアではなくソ連であった。ソ連の中にロシアがあるというのはかろうじて分かった。ロシアはソビエト連邦の中で一番大きな国だったからである。だがそもそもソビエト連邦という国家体制というものが理解しにくかった。ソ連が崩壊したときに、今話題のウクライナとかバルト3国とかアゼルバイジャンとかベラルーシとかいう国がいっぱいあって、それらの国は分離独立したわけだが、ともかくビックリした。
子供のころのソ連の印象はやたらオリンピックに強い国だった。アメリカやヨーロッパとは違う強さを持った選手がたくさんいた。体操とかレスリングとかバレーボールとかが強いという記憶がある。わたくしが子供のころもアメリカはオリンピックの舞台でも強かったが、アメリカに唯一対抗できる国がソ連だったのだ。昔のオリンピックはアマチュアが出る大会?という今では信じられないものだった。ソ連は社会主義国で国が選手をサポートしているので強いのだとか言われていて、それってプロじゃないんだ?と不思議に思ったものである。
わたくしが中学くらいになると歴史でソ連は社会主義国で日本とは経済体制が違うこと、つまり計画経済で好不況がないとか、社会保障が充実しているとか学んだ。中学生ながら計画経済ってつまらなそうとなぜか思ってしまった。当時は外国の情報はほとんど入らないので、ソ連の実態というものが全然イメージできなかった。ただ、アメリカやヨーロッパとは違う文化、経済の国があるのだということは何となく理解していた。そして唯一アメリカに対抗できる軍事力を持った超大国という存在、中学生の言葉で言えばとても強い国というのがソ連のイメージだった。