音と人のコラボな生活 

チャキチャキマダムのローカルシニアライフ
音楽&トルコ&日常を綴る

響かない音

2008-02-10 | 音楽
夜、オケの練習。
そこで、私にとっては予想外の発見があった
シベリウスのヴァイオリンコンチェルトでのこと。

約3m先で演奏するソリストのヴァイオリンの音。
ホールでお客さんとして聞くのとは、全く違う響き。
いや、響かないのだ。
私はファーストなので、ソリストの背中側で演奏。
ヴァイオリンの裏板が見える状態だ。

会議室のような残響のない場所に50人ぐらいのメンバーがいる。
バイオリンの音色は「そのまま」素っ裸のようなもの。
なになに、それがどうなのよ?
あかんの?へたなの?

いえ、その音がとても味わい深い
これが私の出してる音。
化粧しない、素肌の美しさという感じ。
4本の弦からこんなに魅力的な素の音がでる。
弾き手がレベルが高いからだからということを
差し引いて、あらためてバイオリンの魅力を感じた。

美しい、透明感がある、つやがある....
音色は、魅力ある演奏にはかかせないが
それは音楽の一部。

今日の音からは、細かいニュアンスがストレートに伝わってきて
メッセージがはっきり届く。
こう弾きたいというのが音に込められてる。

普段ヴァイオリン漬けになってる私にとって
ホールで聴く響き渡った音、CDから聴く演奏に憧れるが
今日のこの新鮮な発見によって
新しい耳で、音を感じていきたい。

(あまりうまく書けなくて、じれったいな....

このことを、帰りにヴァイオリン仲間に
話をしたら、同じように感じていた。

ついでに、ブログに、このこと書きたかったので、
タイトルの相談をした。

響かない音
ダイレクトな音
素の音

どれが今私がいったことを一番あらわしてると思う?って聞いたら、
響かないがいいって言ってくれた。
響かないって否定なんだけど、それが感動を受けたってことが面白いって!

シベリウスはフィンランドの作曲家。
この曲は、私の好きなバイオリンコンチェルトのベスト3にはいる。
ロマンティックで、メロディーが淋しげで切なく胸に響く。
とにかく美しく、カッコいい

技巧的にもかなり難しい。
ヴァイオリニストを志したシベリウスだからこそ書ける曲と言えるだろう

本日のお題

かつてとんでもない尊い鉄人が土地を買い
鉄筋の家を建てたとさ。
たちまち市(いち)が立ち人は立ち去らず、
立ち退(の)かせたとさ。


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