アップル「iPhone7」発表 16日発売へ 耐水機能も(16/09/08)
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アップル iPhone7発表 販売巻き返しにつながるか注目
9月8日 6時12分
アメリカのIT企業アップルは新たに耐水機能などを加えた主力製品iPhoneの新型機種を発表し世界的に伸び悩んでいる販売の巻き返しにつながるか注目されます。
アップルは7日、アメリカ・サンフランシスコで新製品の発表会を開きました。新型機種は「iPhone7」と名付けられ、大きさは現行の機種とほぼ同じですが、耐水機能を新たに加えて誤って水の中に落としてしまっても故障しないようにしたほか、カメラの性能を向上させて暗い場所でもよりきれいに撮影できるようになったとしています。また、内蔵のICチップで電子決済を行うサービスを日本でも来月下旬から始めることを明らかにしました。
iPhoneは2007年の発売開始以来、毎年、新型機種を投入して成長してきました。しかし、このところは韓国や中国のメーカーとの競争の激化などで販売が伸び悩んで、ことしの世界の販売台数は初めて前の年の実績を下回っていて、新型機種が販売の巻き返しにつながるか注目されます。
新型の機種は日本を含む世界各地で今月9日に予約の受付を開始し16日に発売されます。
iPhone 世界での販売の現状
2007年に初代のモデルが発売されたiPhoneは、その後、画面を大きくしたりカメラの性能を高めたりするなど毎年、改良を重ねることで販売を伸ばし、ことし7月には世界での累積の販売台数が10億台を突破しました。しかし韓国や中国などのライバルメーカーとの競争が激しくなったことに加え1台のスマートフォンを長く使う人が多くなって買い替えの需要が減った影響などで、ことし1月から3月の世界の販売台数はおよそ5100万台と、前の年の同じ時期を16%下回り、発売以来、初めて減少に転じました。続く4月から6月もおよそ4000万台と15%減少し、2期続けてのマイナスとなりました。特に落ち込みが大きいのがiPhoneにとって最大の市場のアメリカとそれに次ぐ中国で、アメリカの調査会社IDCによりますとことし4月から6月の販売台数はアメリカが1172万台で14.5%の減少、中国が860万台で31.7%の減少となっています。
一方、日本は、比較的好調な市場となっています。IDCによりますと日本では同じ時期の販売台数がおよそ300万台で28%増加し主要な市場では唯一、プラスとなっています。アップルの市場シェアは43%と前の年より10ポイント以上増え、2位のソニーの13%、3位のシャープの12%を大きく引き離しアップルの強さが際立っています。しかし日本では先月、スマートフォンの販売をめぐって公正取引委員会が長期の契約を条件に端末の代金を毎月の通信料金から大幅に割り引く販売方法は独占禁止法上、問題になるという報告書をまとめたことから、最新の高価格帯の端末の売れ行きが落ちる可能性も指摘されています。また、中国や台湾メーカー、それに日本のベンチャー企業が販売する低価格帯の端末も販売を大きく伸ばしています。アップルにとっては、日本市場の競争環境は徐々に厳しくなっていることから、今回、発表した新しいモデルの販売の動向が焦点となります。
米市場 サムスンと激しい競争
アメリカではスマートフォンがすでに成熟期を迎えていて、成長のペースは鈍化しています。IDCによりますとことし4月から6月に販売されたスマートフォンの台数は合わせて4100万台余りで前の年の同じ時期を3%下回りました。こうした中でiPhoneの販売台数はおよそ1172万台と14.5%減少しました。
一方で好調なのが韓国のサムスン電子のスマートフォンで、販売台数は1178万台と前の年より24%伸びて市場シェアでiPhoneを上回ってトップに立ちました。これはことし3月に発売された新型機種「ギャラクシーS7」が防水機能などこれまでのiPhoneにない特徴によって消費者の支持を集めたためです。ただ、サムスンが先月発売した新型のスマートフォン「ギャラクシーノート7」はバッテリーから発火するおそれがある不具合が見つかって販売を中断しており、好調な販売に水をさす結果となっています。アップルは新型iPhoneの投入で巻き返しを図りたい考えで、アメリカでは2強によるシェア争いが激しくなりそうです。
中国市場 人気集める現地メーカー製品
中国でiPhoneを上回る人気を集めているのが現地メーカーの製品です。IDCによりますと、ことし4月から6月のメーカー別の販売台数は、トップの大手ファーウェイが前の年の同じ時期を15%上回る1910万台、次いで8年前に市場に参入した新興メーカーOPPOが前の年の2.2倍に当たる1800万台、同じく新興メーカーのvivoが74%多い1470万台となっていて、上位を現地メーカーが独占しています。
これに対して「アップル」は31%減った結果860万台にとどまって5位となり大きく水をあけられています。現地メーカーが販売を大幅に伸ばす背景には、iPhoneの3分の1から2分の1という価格の安さやカメラなどの性能を高めたことによって若い消費者の支持を広げたことがあります。
広東省広州のショッピングモールでは現地メーカーのスマートフォンの販売コーナーに連日、多くの若者が集まっていて、20代の女性は「中国メーカーの製品はiPhoneより安いですし、外観や触り心地がいいのでとても気に入っています」と話していました。また、大学生の男性は「中国のメーカーはカメラの機能がよく、全体的な性能も優れていると思います」と話していました。
奈良)奈良の朝歩き、宵遊びいかが 倉橋さんが案内本
2016年9月8日03時00分
フリーの編集者として奈良の歴史文化を発信している倉橋みどりさん(50)が、朝晩のたのしみを「奈良の朝歩き、宵遊び」(淡交社)としてまとめ、出版した。静寂に包まれた早朝の東大寺、二上山に沈む夕日など、「とっておきの時間」を紹介している。
「朝の奈良で、深呼吸」と題した章では、薬師寺・唐招提寺・喜光寺のハスの花、鹿寄せなどを取り上げた。「美しき奈良の夕暮れ」の章で選んだのは、明日香村の石舞台古墳や、斑鳩の道。「あえてメジャーなところばかりにした」のは、なじみ深い場所も、時間帯によって別の表情を見せることを伝えたかったからだ。
結婚を機に、二十数年前に奈良に来た。地域文化誌「あかい奈良」の編集長として県内各地を取材。今はNPO法人「文化創造アルカ」代表、入江泰吉旧居のコーディネーター、俳人として、文筆活動や講座を続ける。
自身の一番のお気に入りは、清らかな空気が満ちた朝の春日山原始林。「すぐに出かけられる所で実際何度も行っているのに、『非日常』感がある。すごくぜいたくだなと思います」
奈良らしい宿や朝ごはん、晩ごはんにお薦めの店も紹介した。地元の人にも手にとってもらい、奈良を再発見してほしいと願う。
A5判112ページ、税別1500円。11日午後5時から、近鉄奈良駅近くの啓林堂書店奈良店(0742・20・8001)で出版記念のトーク&サイン会がある。50人、無料。(栗田優美