ビッグコミック スペリオール連載中の「コタローは1人暮らし」が衝撃の展開だ。
4歳児の一人暮らしという、トンデモスーパーコメディー路線と思い、
気楽に読み飛ばしてきた。
前号では児童養護施設にDVの父親が乱入してきた件が出てきて、
1人暮らしになる伏線が現れてきたが、
今号では毎週、弁護士が生活費を届け、その出所が母親の保険金であることが明かされる。
これでストーリー的には筋が通ったのだが、取って付けたような展開に
打ち切りの予感を覚えるのは私だけだろうか。
最近の読者は理屈っぽくて、すぐクレームをつけたがるが、
今も昔も真の大多数の支持者はサイレントマジョリティとして、
余程の問題がない限り、特にクレームはつけないものだ。
少年誌との差別化のため、単なるコメディーでは編集部的に困るのだろうが、
息が詰まるような展開が多いスペリオールの中で異彩を放っているこの作品は貴重である。