YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

海堂尊

2015-08-19 21:14:37 | Weblog
「スリジエセンター」

『ここのラーメン、あじはそこそこなんやが、塩味が耳かき一杯足りないで。
実においしい。いや、惜しい。
ええか、塩は勇気や。 ぎりぎり攻め込んで、そこで初めて桃源郷が見えてくるのや。
つまり薄味好きの関西人は臆病者ちうことやがな。』
この言葉、ヒット!
私の体験から、本当にその通りだと思う。
マルティニークの厨房にいたころ、、、
「ペペロンチーノ」のオーダーが入ると怖かった。
ニンニク、オリーブオイル、唐辛子、塩 だけで味を決めなくっちゃいけない!
ニンニクを黒くなるぎりぎりまで焦がすのも結構勇気がいるんだけど、、、
そのあとの塩!!
一発で決めないと、決まらなくなっちゃうのです。
だから、『勇気』って、わかるな~!
そのくせ、他のお店に行くと必ず 「ペペロンチーノ」をオーダーした。
いじわるじゃなくて、私なりの判断の基準だったんだよ。
、、、そんな時代もあった、、、

『物事の方向性が決定した瞬間、
あらゆるものがその方向に向かって動き出す』

『運命の歯車が逆回転を始め、逆風がいっきにその風向きを変えた瞬間だった』
この二つの文章もわかる過ぎるくらいにわかる!
神様が決めた方向に逆らって動くとどれだけ頑張ってもなかなか報われない。
なのに、なるようになるさ! って流れに任せると、、、なにもしないでいても突然道が開けることがあるのよね、人生って

とてもテンポよく、内容は深く、そしてユーモアもたっぷりで、楽しませてくれる一冊でした。

でも、、、
終わりが、、、なんか、、、ちょっと膨らまなかった。
終わり急いでたみたいな、、、。

でもね、読み終わってカバーを剥がしてみたら、、、
黒地にシルバーの桜!!
この表紙を見ただけでも幸せ気分です

さっすが~!!