YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

上橋 菜穂子

2017-03-03 21:50:30 | Weblog
読んだよ~~!!

もう三日くらい前に読んじゃったんだけど、
写真がアップできなくて、今日になっちゃったの。

よかったよ~!!
ついついファンタジーであることを忘れてしまって、歴史小説みたいな気になって、
実際のことのように、入り込んでしまいました。

戦う場面がいっぱいあって、人が死ぬ場面もいっぱいあって、
私にはちょっと怖いんだけど、
なのに描写がきれいなの!
特に槍で戦うことを「槍舞を舞う」っていうの! この言葉は素敵だと思います。

『人を殺した者は、楽になろうなんて思っちゃいけないと、私は思う。
、、、理由をつけて納得なんてされたら、殺された人は浮かばれないだろう。
自分を殺そうとして向かってくるやつを、身を守るために殺したんだとしても、私は、自分が人殺しだってことを、忘れたくない』

『何の根拠もないけれど、タンダが死んだら、自分には、何か感じられるはずだ、と、バルサは思っていた。
それを感じないということは、タンダは生きている。
くだらない思い込みでも、そう思っていたかった』これはくだらない思い込みじゃなくて、絶対にそうなのだと私は思う。

『生きてる方が面白い』これも賛成

そして作者の言葉の中に
『世界を描く場合には、読者が風景を見てくれればいい、と思う。
風を感じて、雲間から射した光が見えてほしい。
そのために文章を書いているので、装飾過多にしてしまうとそれが見えなくなってしまう気がする』
って言うのがあるんだけどね、
本当にそれが納得できる