はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.29 聖地チベット展

2009-12-29 22:27:59 | 芸術
 土曜日に上野で開催している「聖地チベット展」を観てきた。
 
 比較的最初の方に展示されているダマルパ坐像のシリーズに圧倒された。
 特にナイラートミヤーという三つ目の女神の坐像。彫刻なのにその眼力たるや、目を逸らすことができない。リアルなんだけど全体のバランスがやけに良くて躍動感があり、なんと云うか、そう芸能人を見るような感じがする。
 それから、一緒に仕事をさせていただいているK先生にそっくりな坐像もあった。幾多の豪快な伝説を持つ行者なのだそうだ。

 カーラチャクラ父母仏立像というのもすごい。手も顔もたくさんある美形の仏様が抱き合っている姿の彫刻で、その異形ぶりにはドキドキする。カーラは「時間」、チャクラは「輪」という意味だ。

 ヤマーンタカとは獣の顔をした神様。父がヤマーンタカの父母仏立像があった。やはり男女が抱き合った姿なのだが、一方が獣の顔であるのは何とも凄まじい。