はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.138 パウル・クレー おわらないアトリエ

2011-06-23 05:53:57 | 芸術



会場に入ると油絵の具の匂いが鼻につく。

平日の昼なのでやはり年配の観覧者が非常に多いけれど、全体的には空いていて割とゆっくり観れる。

音声ガイドを借りたことはないが、各作品すべてを同じボリュームで説明しているのだろうか?
音声ガイドを工夫すれば、混むポイントをコントロールできるかも知れないなあと、人が混雑している場所を見ながら思った。

カラーペンでメモしながら観ていたらスタッフに注意された。メモがダメなのかと思ったら、ダメなのはインクだそうで、鉛筆を使えばいいとのこと。

なんで「おわらない」という副題なんかはもう一つ理解できなかったが、クレーの技法に注目して「アトリエ」に焦点があてられている。

技法の1つ「油彩転写」は興味深い。クレーらしさが表現された技法だ。

作品が両面に描かれているものがあって、技法の一つとしてその意図が説明されているが、作品を観た限りは「ホントに意図してたの?」と正直思う。
素描が表裏に描かれていても、単なる裏写りに見える。子どもたちの絵ならば、裏にも描くのは普通のことだし。

クレーは作品を自分でカテゴリーに分けている。8つのカテゴリーに加えて選りすぐりの「特別クラス」の作品カテゴリーがある。
今回の展覧会の僕の優勝は、その特別クラスから「ぼろきれお化け」。
準優勝は「魔法劇場」かな。

会場を出ると美術展関連グッズが販売されている。
グッズの中にiPhoneケースがあった。なかなかいい感じだけど、ケースは買ったばかりだから。
アンディ・ウォーホールとかキース・ヘリング、バスキア、村上隆あたりのiPhoneケースだったらもしかしたら買っちゃってたかも知れない。