はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.86 名前の由来

2010-11-15 17:09:57 | ライフ
僕の名前は母親が付けた。若いころ観た映画(親父との思い出の映画というわけでもないらしい)に出てきた可愛らしい子どもの名前が気に入ったのでそのまま付けたということだ。

そう言うことなので、特に込めた思いや意味もないのかなと今まで思っていた。

将来、会社を創ったらどんな社名にしようかなと思って、子どもの名前の英訳を調べてみた。
凜は勇気凛々でBRAVEとなるらしい。
響はいろいろ訳せるが、RESONANCEが共鳴とか共振という意味で僕は気に入っている。

僕自身の名前は難しいなあと思いながらも、この間、論語を読んでいたのでふとひらめいた。
紀はきっと記と同じで「しるす」という意味なのではないか。
調べてみたら、案の定だった。
記すという意味があるので、之を紀す。つまり記録したり書いたりする人。
職業で言えばジャーナリストやコラムニストだ。ドキュメンタリーライターというのもあるかな。
しかも紀には風紀や綱紀のように、筋道をきちんと立てた掟、という意味もある。
さらに、紀行文など、順序を追って記録した文書という意味も。

僕が昔から文章を書くのが好きで、組織改革やら何やら会社の規則を整備したり、制度や仕組みを作ることが面白かったりするのは、実はこの名前に由来していたのだ。
何と云う偶然。いや、きっと偶然ではないのだ。
これも言葉の力。きっと人間は付けた名前の通りの人間になるんだと僕は思う。
子どもの名前、きちんと考えて良かった。

土佐日記の紀貫之という有名人がいる。
僕は自分の名前を説明するときに紀貫之の貫を取ってくださいと良く言ったりするが、若い人には通用しないことも多い。

その紀貫之などは「之を紀し貫く」となるので貫くという意思の強さが加わり、さらに僕よりグレードが上になる。スーペリアルである。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿