レゴ・シリアスプレイのセミナーに参加した。
シリアスプレイとはまじめな遊び。
レゴブロックを使って企画を考えたりビジョンを描いたりするメソッド。
考えてからつくるのではなくて、つくりながら考える。作品から意味や意図を読み取っていく。
ウィン・ウェンガー博士の「イメージ・ストリーミング」にも通じるところがある。
現在からの積み上げで未来を予測するのではなくて、未来像ありきで戦略は立てられていく。
最初のワーク、6個のレゴのパーツを使ってアヒルをつくるワーク。
セミナー参加者は12人いたのだけれど、同じアヒルはひとつとしてなかった。
たった6個のパーツとはいえ、計算すると組み合わせ方は1億数千パターンになるらしい。
それだけの組み合わせ方があれば当然同じものがつくられる確立は低いワケだが、しかし目指している目標「アヒル」は共通である。
だから、もしかして同じアヒルがあるのではと思ったけど、やはりなかった。それぞれの個性、表現の違いだ。
午後のワーク。
まずレゴを使わないでグループで会議を行う。
ある設定のもとで最強の「経営チーム」のメンバーの要件を考える。
次にグループの各人は最強チームの一人の役になって、それぞれの立場でそのプロジェクトの10年後のイメージを、レゴを使ってつくり上げる。
そのビジョンをグループでシェアする。そして、各人のビジョンの要だけを残してリクリエイト。チーム4人のビジョンを融合させたビジョンをつくる。
そして、できあがったビジョンに名前をつける。
次にそれぞれのメンバーの特性を表現するイメージをレゴでつくる。
そして最後にそのメンバーに必要な要件を言語化して、レゴを使わないで会議をした時のものと比較する。
レゴを使うとワールドができる。ビジョンは立体的になり、ストーリーが生まれる。
それぞれの企画やメンバーがキャラクター化される。
つまり面白みが出る。
いや、最初から、レゴを使いだした時から楽しいのだ。
楽しんでやる仕事はクオリティが高いに決まってる。
仕事の先に目的があるのではなくて、仕事そのものがモチベーションなのだから。
手や指は脳と繋がっている。
脳だけで考えないで、手や指を使って考えるというのがレゴシリアスプレイ。
色や形や組み合わせ方の多様性。そしてその色や形や組み合わせ方に持つイメージは人それぞれである。
自分で見えている、感じている景色は、隣の人が見ている景色と同じであるとは限らない。
自分がまったく意図しなかったことや、気がつかなかった意味を質問によって気がつかされることが少なくない。
それもレゴシリアスプレイの特色。
興味がある人はぜひ参加されるといい。あっという間に時間が過ぎる。超オススメ!
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