はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.141 ジョゼと虎と魚たち

2011-07-16 08:09:42 | 映画




会社を辞めてからは出張なんてなかったのだが、ホントに久しぶりに仕事で大阪に行くことがあって、ホテルに宿泊した。
翌朝の仕事はメチャメチャ早いわけではないし、夜はまだ更けていない。
ルームシアターで「ジョゼと虎と魚たち」を観た。

どんな映画なのか実は知らない。
妻夫木聡が好きなわけでもない。

「セックスと嘘とビデオテープ」
「夏と花火と私の死体」

名詞を3つ並べられると気になるタイトルになるのはなぜだろう。

原作は田辺聖子。田辺聖子の本は読んだことはない。

バイトと恋愛で忙しい普通のちゃらい大学生が、ふとしたことで知り合った足の不自由な女の子に魅かれていく。

大学生が妻夫木で、足が不自由な女の子が池脇千鶴。
のだめちゃんの上野樹里が結構やな感じで登場している。
池脇千鶴はもっとロリロリな感じだと思っていたので、僕はあまり得意じゃないなあと思いながら観ていたけれど、この映画では意外とそんなことはなくて名演技に感心し、いつか感情移入していた。

ばあちゃん役は女装した男性だと思っていたら、ちゃんと女性だった。新屋英子という女優が怪演。


「ジョゼ」はフランソワーズ・サガンの小説の登場人物からとった名前。
池脇演じる足の不自由な女の子が自分のことを妻夫木にそう呼ばせている。
「虎」は出てくるけど、どんなエピソードか忘れた。
「魚たち」は何の象徴なんだろう。水族館は閉まっていたし。
ジョゼが椅子や高いところからダイブして足を引きずって移動する姿が魚をイメージさせないことはないけれどそう云うことなのかな。

泣くほどじゃないんだけど、なんか切なくて、なんか愛おしい優しい気持ちになる。
どこが良かったて説明は出来ないけれど、観て良かったなあと思った映画だった。

田辺聖子の原作と、サガンは少し読んでみようかな。


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