はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.329 親鸞フォーラム〜人間とは何か〜AI×ゴリラ×仏教

2018-12-02 21:09:49 | お勉強


2018年4月21日(土)に丸ビルで開催された親鸞フォーラムに参加した。

人生なんてあっという間なもので、
以前勤めていた会社の大阪支社勤務時代に、
大阪で生まれた長男がもう16歳。

その頃仕事では自分は京都の大学をお客さんとしていた。
京都の大学は仏教をバックボーンにしているところが多くて、
京極夏彦の「鉄鼠の檻」で仏教に興味を持っていたので、
大学に行って仏教と宗派のお話を聞くことが楽しかった。

真言宗は高野山大学。
禅宗の臨済宗は花園大学。
浄土真宗、西本願寺派が龍谷大学と京都女子大学。
そして東本願寺派が大谷大学だった。

みうらじゅんといとうせいこうの「見仏記」が大好きで
京都や奈良のお寺をたくさんまわった。

関東に帰ってきて、
お寺を拝観する機会はめっきりなくなってしまったけれど、
「仏教」はやっぱり好きで反応してしまう。

それがAIと仏教と、そしてゴリラ!をテーマとして、
著名な京大の山極総長と大谷大学の学長、
そして曹洞宗の駒澤大学准教授まで加わって
親鸞フォーラムを開催するときたら
参加するしかないではないか。




フォーラムの中で、
「AIがエビデンスを持って神に変わる時代」
という発言があった。

街のあらゆるところに防犯カメラが設置され、
車にはドライブレコーダーがつけられ、
誰もが記録できる端末を常に携帯している時代。
GPSで行動が監視され、
どこからどこへ電車で移動したのかログが残されている。

言い訳の効かない相互監視時代。

そしてあらゆる判断を正義の名のもとに
融通の効かないAIが全て行う、
そんな時代が間近に迫っている。

弱者を守る観点からは、
もちろん良いことがたくさんあるけれど、
行き過ぎた正義はいつだって人を傷つける。

石ノ森章太郎のSF漫画にもそんなテーマが含まれているよね。

例えば、交通違反をパトカーに見つかって、
でも知り合いの警察官だったから見逃してもらって良かったよ、
なんて、不公平ではあるだろうけれど、
正直、良い時代だったんだと思う。

今の時代でそんなことがあったら、
知り合いの警察官がまずクビになってしまうから
絶対できることじゃない。



神がゆるしてくれても、
AIはきっとゆるさない。

正義が絶対の時代は、
つまりどんな間違いもゆるされない時代。

自分は自由でマイペースな人だから、
正しさを常に求められる社会は、
窮屈過ぎて嫌だ。

そんな感想を持ったフォーラムだった。





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