はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.92 これもキャリア教育

2010-12-06 17:09:33 | キャリア教育
僕はキャリアカウンセラーなので「キャリア教育」というカテゴリーを追加した。

キャリア教育は家庭から始まると思う。
お父さんやお母さんが自分の仕事の話(愚痴じゃなくて)をもっと子どもにするべきだ。

仕事の話じゃなくても、目標を決めて、目標のための計画を立てて、それを実践して、結果を評価するというプロセスを一緒に体験することはキャリア教育だと思う。

先週、長男は学校でマラソン大会があった。息子の小学校ではマラソン大会の本番の前に「試走」というのがある。
昨年、1年生の時は試走で、70数名中20番台後半のまあ悪くない成績だったが、それですっかり油断してしまったのかモチベーションが上がらなかったのか本番では40何位だった。
今年は試走で53番だか54番だかという有様。小学校2年生ぐらいだと長距離走は根性の差というか、モチベーションの差で順位がどうにでもなると思う。さすがに上位5番くらいまでは生まれつき速い子というのがいるのだろうけれど、頑張れば、にぶちんのうちの子だって20位程度だったら十分狙えるはず。

そう思ってお父さんは立ちあがった。
よし、日曜日は特訓だ!

一緒に走ってみると思った以上のふがいなさ。何百メートルも走っていないのに呼吸が苦しいと言い出す。でも、全然息とかあがってないじゃん。それって苦しいって思いこんじゃってるだけだって。
やむをえず、手をつないで無理やりに引きずるように公園の外周を2周した。
大丈夫、大丈夫、全然走れるよ。

そこで我々は作戦を立てた。
マラソンが始まったらスタートで抜け出すこと。そして、自分より速そうな子を見つけてその子にぴったりついて行く。速すぎるなと思ったら違う子に乗り換える。遅いな、物足りないなと思った場合も別の子に乗り換える。そして最後はラストスパートでその子を抜かしてゴール!名付けて「ついてき作戦」。
苦しくもないのに苦しいという顔をすると本当に苦しくなる。その逆に、笑顔で走れば、少しくらい苦しくたって、脳は笑顔だから楽しいと勘違いして、苦しさなんて感じなくなる、という僕の持論を持ちだして2つ目の「笑顔作戦」。

それから目標を定めた。
20位以内。モチベーションをあげるために副賞を付けた。20位以内に入ったら普段とても買ってあげないような、好きなものを買ってやる。ただしお父さんのお小遣いからなので一万円以内!

さあ、そして本番の水曜日。
僕が仕事を終えて帰宅すると、普段は迎えに来ない長男が玄関までやってきた。
さては成績良かったかな。
話を聞いたならなんと21位!最後の最後、ゴールまであと2、3歩のところで一人抜かれてしまったのだそうだ。何と勝負弱い。
そのことについて、あまりに詳しく説明してくれるので、はは~ん、これは20位の目標を達成しなかったけどご褒美は何とかしてもらえないかというプレゼンテーションなんだなと思った。よし、僕はそういうプレゼンは嫌いではない。
まあ、もう一息ではあったけど、頑張ったんだし努力賞はあげるよ。男は小さいうちにこういう成功体験をしておくことが必要なんだ。

Vol.91 怒らないこと2

2010-12-04 06:22:18 | ライフ
引き続きアルボムッレ・スマナサーラの「怒らないこと2」を読んでいる。

怒りの種類は10種類ある。基本的な怒りはドーサであるが、これがいろんな形に育つと手がつけられなくなる。

人を認めないのはマッカ。これは相手の能力を認めてしまった時にその人の良いところをなかったことにして、逆に欠点を探す。カラスの性格とも言われるあら探しの性格。身近にいますよね。

パラーサという怒りは「張り合い」。直訳は「欺瞞」「悪意ある」。
例えばライバル会社をつぶして、相手の社長がホームレスになっても怒りは止まらず、相手がホームレスになったことを言いまわったり、本人に「ホームレスになってどうですか?」と言ったりして嫌がらせを続ける。その社長に息子がいたら、息子までつぶそうとする「終わらない戦い」がパラーサ。気持ち悪いねえ。ドラマでありそう。こんな奴につきまとわれたら人生最悪。関わりたくないね。

ドゥバッチャは「反抗心」。自己中心で、人の意見を聞かないし、学びを拒否している。学びを拒否しちゃだめだよね。自分が一番偉くて、一番正しいと思っているんだろうな。こういう人はお釈迦様でも悟らせることはできないんだそうだ。じゃ、あきらめるしかない。今度はドゥバッチャの居ないところへ行こう。



Vol.90 怒らないこと

2010-12-02 05:18:02 | ライフ
スリランカ仏教界長老アルボムッレ・スマナサーラの「怒らないこと」を読んだ。

少し前に論語を読んでいた時などもそうだったけれど、こういう本を読んでいる時は自分が優しくなっている。通勤時や外出時に町で笑顔でいられるし、気配りもしている。時には電車で席を譲ったりもする。それはそういう本を読んでいる自分だから。

僕はキャリアカウンセリングの勉強で自己概念を学んできた。それは自己概念を持つことが良い、悪いということではないけれど、あって然りというものである。
「怒らないこと」では自己概念という言い方はしないけれど、「固定概念」「エゴ」「自分は◯◯だ(これは自己概念だね)」という思いを捨て去ろうという。怒らないのは良いことだし、怒らないことで幸福になるとはいうが、モチベーションの源流にもなる自己概念を捨てちゃおうという考え方はキャリアカウンセラーとしては賛同できかねるところだ。

意地悪されたり、追い出そうとされたり、追いつめられたり、会社にはそういうことが珍しくなくて、そんな時も怒らないのかということに対しての答えもあり、現状で近い立場にある僕にとっては非常に参考になった。
怒ったら負けだ。
なぜなら、こんなところで勝負して勝っても仕方がないから。たとえ勝っても得られるものは何もない。
怒りは猛毒。寿命を縮める。
怒りは自分を不幸にするし、周りにいる人も不幸にする。
昔は僕もよく怒っていて、周りの人に迷惑をかけていたんだろうな、と反省している。

でももしも怒っちゃったら?

怒ったら怒らないこと。

Vol.89 プラットフォーム戦略

2010-12-01 05:51:02 | マインドマップ
平野敦士カール氏のプラットフォームを読むのは2冊目。

プラットフォーム戦略ってなんとなくは理解はできるけれど、じゃあどう応用したら良いかは簡単には浮かばない。
頭の隅に置いておけば良いか。いつか使える時もあるだろう。

すべてを忘れてしまわない様に、マインドマップ。