TOMO's Art Office Philosophy

作曲家・平山智の哲学 / Tomo Hirayama, a composer's philosophy

新曲「CAOS」をUPしました

2006年02月25日 | 音楽
 久しぶりに新曲をUPしました!と、いっても今回は有名なクラシックのメロディをシンセサイザでアレンジしたものです。
 ある目的でピアノの作品を作っていたため、買ったばかりのソフトシンセ「M1」を放置していた私。とにかく使ってみなければ…ということで、わかりやすいメロディで色々音色を試してみたわけです。クラシック好きの人の中には「こんなものは音楽ではない!」と思う方も多いと思いますので、まあ息抜きのお遊びと思って聞き流してください。


新曲「CAOS」を聴いてみる

 ちなみに、クラシックの名曲をシンセサイザで編曲した人としては冨田勲が有名でしょうね。私は彼の「火の鳥」のCDを持ってますが、曲の捉え方がユニークで面白い。ガンガンに響くシンセの嵐の後に、いきなりアナログの鼻歌(本人のもの?)で「子守唄」が流れ出すとこなんて斬新です。幅広く音楽を聴かれる方なら面白いと思いますよ。

 アマチュアの作曲家にとっては心優しい皆さんからの感想だけが生き甲斐です。暇だったら一言二言感想をPlease

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TOMO的書評 2006/2

2006年02月20日 | 音楽
本日は徒然と最近読んでいる本をご紹介。

■西村雄一郎著「黒澤明と早坂文雄~風のように侍は」 筑摩書房

 まず一冊目は「黒澤明と早坂文雄」。800頁以上ある力作です。これまで早坂文雄の生涯についてここまで踏み込んだ著作物はみたことがありません。
 早坂は北海道出身で、「七人の侍」や「羅生門」など黒澤明の映画音楽を手がけた作曲家。病弱であった為、41歳で夭折しますが、東洋の管弦楽法を確立した草分けです。この本では早坂の誕生から不遇の戦争時代、東宝映画での挑戦、黒澤との歴史的な仕事まで詳細に描かれています。ちなみに先日亡くなった伊福部昭(「ゴジラ」の音楽で有名)とは少年時代からの親友で、生涯最大のライバル。貧乏な早坂の為に伊福部が仲間と学費を工面する話や、伊福部の為に早坂が音楽の仕事を斡旋する話は古き良き時代を彷彿とさせます。
 文章が読みやすくテンポがいいので、単純に伝記としてもお勧め。戦時下、本物の音楽の追求に全身全霊を捧げた熱い男の物語を是非ご一読あれ!

■マイケル・ベイジェント、リチャード・リー&ヘンリー・リンカーン共著
「レンヌ=ル=シャトーの謎」 柏書房


 対象的に全く期待はずれだったのがこちら。「ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウンがインスパイアされたというノンフィクション。フランスの田舎町レンヌ・ル・シャトーで神父ソニエールがとった奇妙な行動の真相とはなにか?彼が古い教会で発見したものとは!?聖杯(イエスの血脈)の謎とカトリック教会の歴史的隠蔽工作を暴く知的ノンフィクション!…のはずが…。
 「聖杯=イエスの血脈」という発想は面白かったんですが、仮説の上に仮説を重ねているので、はっきり言って信憑性はゼロです。ニーチェ級のパラダイム転換を期待すると痛い目にあいます(笑)ただ、イエスが妻帯者だったとする説や、聖書編纂の歴史、十字軍やテンプル騎士団の成立過程などは面白い。こちらは史実に基づいているようですので、雑学本としてなら楽しめるかもしれません。

■アルフレッド・シュッツ著「現象学的社会学」 文化人類学叢書

 おそらく、このブログを読んでいる人の99.9%は全く興味が無いと思われるこの本。フッサール、ハイデガーの現象学を土台として、社会的世界の意味的構成を明らかにせんとするシュッツの論文集です。
 思えば大学時代、図書館でディープな哲学書を枕に瞑想(昼寝)をするのが得意だった私…。その癖が今も抜けていないようです(笑)ちなみに、フッサール→シュッツと来て「ルーマン!」と叫んでしまったあなた、かなりの強者(世捨て人)です。。。

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むう・・・

2006年02月06日 | Weblog
今週は忙しくて更新もままなりません・・・。
ケージのプリペアド・ピアノについて書きたいのにな~
あ、近々重大発表がある・・・かもしれません。
まあ、皆様にとってはどうでもいい話ですが・・・(笑)
コメント (4)
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