昨夜、女子1次リーグの最終戦が行われ、
日本(ランク10位)はチリ(ランク37位)に1−0で辛勝した。
やはり予想通りだった。
なでしこジャパンは退化している気がしてならない。
相手がボールを持っても、大してプレスをかけない。
かけないどころか、ズルズルと下がって逆に相手にスペースを与える有様。
自陣で日本からボールを奪ったチリは楽に繋いで攻め込むことができる。
試合を通じて唯一プレスをかけ続けたのは、FWの岩渕選手だけだ。
日本の攻撃は、人数をかけている真ん中にわざわざ攻め込む。
パスを入れても相手に渡るか跳ね返されるかだ。
コンビネーションはほとんど見られない。だから、崩せない。
サイド攻撃はほとんどなし。
前半に唯一右サイドを駆け上がる動きをしていた長谷川選手を交代させてしまった。
交代するときの残念そう(不満そう)な彼女の姿が印象的だった。
そして決勝点は、今大会でPKを失敗し、先発から外れて途中出場した田中選手だった。
ペナルティエリア内で踏ん張ってポストをした岩渕選手からのパスを押し込んだ得点だ。
このチームに監督はどのような戦術を伝えているのか。
チームのコンセプトは何なのか。
選手各人はどうしなければならないのか、どうしたら良いのか、おそらくわかっていると思う。
攻守の切り替えが遅く、前への勢いがなく、攻撃は単調。
選手の起用も疑問がつく。
恐らくやりたい事があっても、監督の言わないことをやると試合に出れなくなるのか、
そんな風に勘ぐってしまう。
試合後の高倉監督のコメント(読売新聞より)
「なかなかゴールを割れなかったが、じれずに我慢して勝ち点3になった。
勝ったことで、いろいろな迷いなども飛ぶと思う。
ここからは一発勝負の、別の戦いになる。
相手を研究しつつ、自分たちのサッカーをやり続けたい」
なぜ、「ゴールが割れない」のか、あなたはわかっていますか。
「迷いなども飛ぶと思う」、あなたが迷いを与えているのではないですか。
「自分たちのサッカーをやり続けたい」、このままでは私はすごく不安です。
以上、サッカー素人の独り言でした。
ああ、あの素晴らしいパス回しで攻め込む姿。
小さな体でも果敢に向かっていくあの姿はいつ見られるのだろう。
なでしこの健闘を心から祈ります。
>チームのコンセプトは何なのか
私も、これ、思います。
もしかすると、今はまだこれを模索してる最中なのかもしれないなとも思います。
WCで優勝して、世界中がなでしこのやり方を研究してそれを取り入れて、だから今までのやり方が通用しなくなってるというのを読みました。
「迷いが飛ぶ」とか、そんなレベルじゃないですね。
この先はもっと大変そうです。
試合を一緒に観ていた家内が「なんか昔のサッカーみたい」と言っていました。結構感覚が鋭いんですよ、家内は。
残念で悔しい状況です。いまさら画期的な進歩は難しいとは思いますが、何とかモチベーションを上げて決勝リーグでの奮闘を祈るばかりです。