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日常・民話など

民話「下り菓子」

2020-12-02 10:50:50 | 昔っこ・民話

むかし、といっても お江戸が東京と呼ばれるようになってからのこと。

湯沢の二軒町小路に お初という娘が住んでおった。この娘はたいした大女で、力持ち。

米俵の一俵くらい軽々と持ち上げて 高下駄履いて歩くような娘だったと。

だども、気立ても良くて、婿取りしてからも 人一倍良く働いて 年老いた両親につかえていたそうな。

 

さてある日、お初夫婦が銭湯にでかけたあとのこと。 箪笥の上にきれいなお菓子が置いてあるのを

婆さまが見つけた。「きれいなもんだこと。爺さま見てみれ。これぁ、きっと東京下りの菓子だべ」

爺さまが手に取ってみると、ずしりと重くていい匂いがする。

「東京には、卵入れた菓子があるって聞いたことがある。色といいそれに違いねぇもの。

お初が いねぇうちに食ってみるべ」

 

まず爺さまが、かじってみると そのたいした固いこと。婆さまも試してみたども、

やっぱり固くて妙な味がする。「下り菓子てものぁ 見かけばかりで うめぐねぇ(美味くない)もんだな」

それでも二人して意地になって、ようよう一口ずつ かじって飲み下したところに

お初が帰ってきた。箪笥の上を見るなり「あれぇ こんなどごさ忘れてただな。」と

そのお菓子を手にした。そして変な顔して「なにしたべ、このシャボン ネズミにやられたべが」

 

「あや~ それ何するもんだべ。」爺さま、婆さまが声をそろえてたずねると、

「風呂で 身体あらうのせ はやりだもの」爺さまと、婆さま顔を見合わせ、

このあとかわるがわる 便所通いしたんだど。 欲たがれは(欲ばり)するもんでねぇな。

とっぴんぱらりのぷう (湯沢に伝わる民話)

  湯沢市といえば 8月に開催される「七夕絵どうろうまつり」有名です。(今年は中止に・・・)

  美人の絵どうろうが、道路にたくさん展示され 幻想的な夜です…以前見に行った時の画像です。

 

  6年目を過ぎたPCが重くて… 先日某電気店に、下見に行ったら、うお!@@

  高い! ノーパソは、ちょっとお安いですが、デスクトップ型は ん~~・・・オドロキ!

  リモートが増えているので、今までより機能がいいのかも知れませんが… 悩ましい

  動いているうちは、使いますが、いつパタッといくか わからないヤバイ

 

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